「空気」に異議あり!

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マスメディアの横暴と、震災を政治利用して人命をもてあそぶ売国ファシスト達

2016-04-20 | マスコミと空気
<第一権力マスメディアの横暴>

日本の横暴な最高権力者はマスメディアであると常々言っていますが、それは震災の時にはっきりと目に分かる現象として現れます。

被災地で限りある貴重なガソリンを入れるため、被災者が朝から長時間並んで待っていたところ、特権階級であるカンテレの取材車が我が物顔で割り込み、順番を破り、被災者たちの抗議も無視してガソリンを入れたという被災者の抗議がネットにアップされました。

毎度の光景だと思います。マスメディアの人間は、
「俺たちは全国に伝える崇高な使命を負っているんだ。お前ら被災者1人死んだくらいどうってことない。俺たちの崇高な仕事は大勢を救えるポテンシャルがあるんだから黙って従え。」
などと思っているんでしょうね。
まさにこの国の悪辣な第一権力。

他にも、炊き出しの場所にメディアの車が数多く我が物顔で駐車したため、遠方から炊き出しをもらいに来た被災者が車を停められず、炊き出しを貰えなかったという批判も出ています。
さらに数多くのヘリコプターや眩しいライトによって、その騒音や光で夜も眠れないという被災者の苦情も出ています。

また直接の邪魔はしなくても、現地の貴重な食糧や水を現地で調達するメディア関係者が数多くいるそうです。
自衛隊などは冷たい缶詰を持ち込んで自分達の食料とし、風呂も全て被災者優先。炊き出しの隊員だけ衛生面から、被災者が入り終わった最後に、「すみません、入れさせてください」と風呂に入るとか。メディアの横暴さとは好対照です。

メディアの人間の中にも個人単位で見れば、被災地を真摯に思って頑張っている人も一部にはいるでしょう。しかし日本の企業社会では会社単位でしか動けず、会社の意思がそのように横暴では、メディア全体として横暴だと言われても当然です。

しかもこうしたメディアの横暴に対して、誰も止めることはできません。例えば警察や自衛隊が止めようとすると、大メディア権力お得意の、「権力による報道の自由の弾圧だ!」などという嘘八百の文句を叫び、命令には従わない。そして既に指摘したように、弱者たる被災者による切なる願いすら無視します。
こうした状況からも、この国ではメディアこそが第一権力だと断言できます。

ちなみにカンテレのガソリンスタンド割り込みの件はあまりに明確に横暴なミスだったため、一応報道され、カンテレはしぶしぶ謝罪したようです。
ところが割り込みへの批判がネットで出た際、

「メディアはちゃんとガソリンも携帯している。ろくに調べないでデマを流すネトウヨww」などと得意気に威張っていたネットユーザーもいたそうですが、ろくに調べないでデマを流したのはそのネットユーザーの方で、その後の謝罪もなかったそうです。彼らのネトウヨ差別がいかに不当なものかがよく分かる事例です。


<震災・人命の政治利用>

東日本大震災時に、当時野党の自民党の谷垣総裁は、「緊急時だから国会審議も含め政府民主党に全面協力する」と協力しました。
緊急時であれば当然の対応でしょう。その当然の対応を今回の震災で民進党にも求める国民の声がツイッターにもありましたが、民進党公式アカウントが、喧嘩腰に返し、自民党叩きに政治利用しようとして、厳しい批判を受けました(その国民の声は現実となっており、この緊急時にも関わらず、野党は政府の審議を遅らせることしか考えていないおぞましい状況です)。

その出来事を見て、私は「これは氷山の一角だろう。この数日息を潜めていたとしても、数日後からは必ず徐々に政治利用を狙う勢力が出てくるだろう」と思っていましたが、最初の大地震からわずか1週間しか経っていない現在で早くも、政治利用真っ盛りという卑劣で恐ろしい状況になっています。


安倍総理が被災地訪問を取りやめたという当然の判断さえも、安倍政権叩きに利用しようとする人間が数多く出ています。ツイッターに意味不明な「安倍さんは被災地に冷たい」などのタグを動員して上位に持ってくるなど、被災地そっちのけの政治利用が展開されました。

仮に被災地に行ったら行ったで、「政治パフォーマンスだ!」などとバッシングしただろうことは目に見ています。その場合は「安倍さんは政治パフォーマンスをやめろ」のようなタグで賑わったでしょう。まさに矛盾です。
しかも総理大臣の場合はただの文民であり、自衛隊のような訓練も全く受けていない訳で、しかも暗殺予防のためにSPも連れていますから、震災が完全にひと段落ついて安全になってからでないと、訪問はかえって被災地の邪魔になります。
だからとりやめた。被災者のことを考えれば当然過ぎる決定です。

何とか揚げ足取りをしようと、「一度行くと言ったのに取りやめたのが疑問」などと政治利用をあきらめない人もいるようですが、大きな地震が一度なら訪問しようと訪問を検討していたところ、2度目の大きな地震で取りやめたというのがその時の流れであり、荒唐無稽な政治利用と言わざるを得ません。


また例のごとく、隣国韓国で、一部のレイシスト達によって、「チョッパリは死ぬべき」「喜びを分かち合いましょう」「猿は海に沈むのが似合う」などの、日本人を差別しその人権を侵害するおぞましい民族差別ヘイトスピーチが乱発されているようですが、そういう重大な問題については一切触れず、井戸などほとんどない現代では全く的外れな「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などという大昔に使い古された意味不明の書き込みを大げさに取り上げ、国会の貴重な時間を使って政治利用を狙う、レイシスト議員の有田。
(しかも有田に対しては産経すらその権力の犬となって批判記事すら書きません。有田はまさに無敵のファシズム権力です。)


さらにこのような話も出ています。

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一部メディアのオスプレイ叩きに被災者から批判の声 「露骨な政治的パフォーマンスでは…」
http://www.sankei.com/politics/news/160420/plt1604200011-n1.html

熊本地震で、輸送支援に当たっている在日米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの活動を、複数の日本メディアが批判的に報じたことに、被災者から怒りの声が上がった。「政治利用」や「パフォーマンス」などと断じる記事こそ、イデオロギーを背景とした政治利用ではないかという憤りだ。

 「今日の新聞を見て、本当に腹が立った。われわれ被災者が怒っているということを、知ってもらいたい。自分たちこそ『露骨な政治的パフォーマンス』をしているのではないか!」

 19日、熊本県甲佐町の団体職員、北川和彦氏(63)は、配達された地元紙を手に声を震わせた。
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鉄道も道路も寸断されている現状、強力なホバリング機能を持つ軍用機があるのであれば、何としても被災者に貢献させる必要があるところを、オスプレイ反対という政治利用のために妨害しようとする人達は、まさに人命を何とも思っていないことが分かります。

さらにオスプレイ反対の政治利用の中心地である沖縄では、「米海兵隊が大震災の救援活動中だけでも抗議活動を自粛してもらいたい」という要請を手登根さんが行おうとしたところ、人命を屁とも思っていない反平和主義のプロ市民たちが暴力により妨害したそうです。

以下が、手登根さんの報告の一部です。
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先週の日曜日から海兵隊の救援活動は開始されていますが、そのことを新聞やTVで知っているはずのこの方々は、海兵隊への差別的、暴力的妨害活動を止めようとはしません。
自主的に無理なのなら、こちらから要請すれば話だけでも聞いてもらえると単身乗り込みました。
大人数で行きますと数と数の勝負みたいになり、混乱を引き起こすからです。
結果は無残なものでした。
公道上ですが、彼らに取り囲まれ行く手を塞がれ前に進むことすら出来ませんでした。
一人を大勢で取り囲み腕を掴み押し突き飛ばす。
そして憎悪に満ちた汚泥のような言葉を次々と吐きかけられました。
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口ではヘイワヘイワと叫びながら、実際やっていることは、人命を何とも思わず、被災者を愚弄する卑劣極まりない人間のクズだった訳です。まさに反平和主義のファシストです。


最初の大地震からまだ1週間しか経っていないのにこの有様。
しかもこれらもほんの氷山の一角でしょう。
これから2週間3週間と経過するに従い、こうしたファシズム権力による被災地を何とも思わない悪辣な政治利用がますます増えていくだろうと思うと、何と言うおぞましい国なのかと失望してもしきれません。


(追加)
民進党への批判は数多く出ていますが、、共産党はもっとタチが悪い。
被災地への募金と銘打って、一部を共産党の資金に流用できるような薄汚いやり方をしていたのを有権者に批判されましたね。
共産党は「同じ袋で・・」とやたら袋を強調して問題を卑小化しようと必死でしたが、袋云々の問題ではなく、これは明らかな詐欺です。

もし自民党が同じことをやっていたら、大メディア権力が朝から晩まで特集を組んで大バッシングショーを行っていたでしょう。
共産党は何をやってもメディアに叩かれない、絶対的な権力な訳です。
そういうファシズム権力だからこそ、気が緩んで、そのような杜撰な募金活動をしていたんでしょう。

産経やネット住人も民進だけを厳しく見るのではなく、共産に対してもっと厳しい権力批判の目を向けるべきです。


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