「空気」に異議あり!

世の中の「空気」のいくつかを相対化していきます。初めての方は、左下の「カテゴリー」の「注意事項」をご覧ください。

「ネトウヨ叩き・差別」はマスコミら「権力者によるファシズム」

2014-08-24 | マスコミと空気
何度も触れていますが、「みんなと一緒」を好み、「他人様の意見に合わせる」ことを重視する、もしくは強要される日本社会において、「みんなの意見」を作ることのできるマスコミこそが最高権力者です。

フランスのように、他者と異なる意見を主張することを奨励される社会では、マスコミはここまで権力を持ちえません。自分1人だけの孤立した意見でも全く問題ないからです。
さらに言えば、フランスなどでは、ネットなどなくても、実社会においても、マスコミが作る架空の「世論」に反対することが容易な空気があります。

一方日本では、周りの目が気になる実社会において、マスコミが作る「世論」に反対するのは難しい空気があります。「変な人」「異常な人」に思われたくない、という意識が強く働きます。日本人は、権威であるマスコミの意見をベースにしながら、実社会では「浮いた存在」にならないように、探るように自分の意見を述べます(基本的にはなるべく意見をはっきり言わず、曖昧にしようとするのが安全ですが)。

「言論の自由」は明らかに「委縮」している訳です。マスコミによるファシズム的な空気と言ってもいい。

そんな日本において、マスコミが作る世論に堂々と反対する手段は、身元を隠したところからコミュニケーションをはじめられるネットでしかあり得ません。「自分1人だけの意見」が尊重されない日本において、マスコミの作る、実社会で主流の「世論」と反対の意見を持つ、自分以外の人間とコミュニケーションを取り、「自分と同じ意見の人がいる」ことを確認できるのはネットしかありません。

だからネットにおいて、マスコミで主流な主張と真逆の主張が多くなるのは自然な流れです。

そのように実社会におけるファシズム的な空気にやっとの思いで反対しているネットの意見を、ファシズム側がさらに弾圧を加えようとしているのが、最近よく見られる「ネット右翼叩き」「ネトウヨ叩き」です。彼らはマスコミを使って大々的に叩くだけで物足りないのか、隣国人や国連の力まで利用して、自分達に反対する意見を徹底的に叩き潰そうとしています。

そんなファシズム丸出しの連中が、「言論の自由」「差別反対」などを口にすること自体が、あまりに醜いダブルスタンダードであり、「恥を知れ」と言いたくなりますが、ファシズム権力側にいる人間としては、それが自分達の利益、感情、欲求の赴くままの行動ではあるでしょう。「権力者はやりたいようにやる」。まさにそういうことです。

一方でネット右翼、ネトウヨなどと差別されている側は、もっと「上手く抗議」すべきでしょう。
ここまでの状況を見ると、差別されているんだから「被害を訴え」なきゃダメなのに、それができていないんですね。国際社会でも裁判でも「被害を訴えた者が勝ち」なのに、そのルールも知らないんですね。戦い方があまりにも下手で幼稚です。
で、加害者・権力者側であるマスコミ側の勢力の方が逆に被害を訴えているというアベコベな状況がこの国では続いています。
その件につきましては後ほど詳しく振れようと思います。

(以前の記事にも関連するものがあります。)

いくら差別されても訴えず、差別主義者から「差別だ」と非難されて黙っている日本人
http://blog.goo.ne.jp/taichi200707/e/0eb758d47d871b1a4e2f5493660fd155


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2 コメント

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Unknown (ハーグ竹島)
2014-08-24 16:14:40
私が保守的市民活動を通じて同志から感じているのは、「敵は被害者を装っている。あの醜い姿と同じであってはならない」という事です。
気持ちは解ります。しかし、その手法が功を奏しているのも事実。ただでさえ我々は(現在進行形として)敗者なのですし、特に日本人は判官贔屓な一面がありますから、むしろ積極的に敗者を演じていくべきと思います。
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>ハーグ竹島さん (太一)
2014-08-24 20:54:50

サッカーに例えると、「ファールを受けたアピール」に近いですね。圧倒的に戦力が劣る側(保守)がそれを「みっともない」と言って王道の戦術に固執し、圧倒的に戦力が勝っている側(サヨク)がシミュレーションをやりまくりながらファールアピールを連発し、審判もサヨク贔屓で、常に試合で圧勝している。それが現状ですね。

汚く見えるかも知れませんが、それが国際常識な訳ですし、その辺は保守ももっと柔軟な姿勢を見せる必要があると思います。

何よりも、いくら美しい戦いざまでも、負け続けていては、誰からも支持されません。戦力が圧倒的に劣っている以上、戦術を選んでいる余裕などないはずなんですけどね。

現在の保守って、実際の戦いの面では安倍総理におんぶに抱っこに見えます。
強力なサヨクの包囲網の中で、安倍総理が必死に細かいフェイントを連発しているのを、外から「弱腰だ。正面から行けばいい」などと言っているだけ。両者の戦力分析が全然できていない感じがしますね。
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