なんのためのリニア新幹線か…利用者もJRもメリットない?巨額負債抱え売上は微増
記事は乗客の時間的なメリットがあまりないという点と、JR東海の経営への影響の懸念という2点が焦点で、そこに不安を呈している。
たしかに、経営に関しては「大丈夫かな。。」と思う。でも、それをやって余りあるだけのメリットもあるのでは?とも思う。
今、手元に『超伝導が鉄道を変える リニアモーターカー・マグレブ』という一冊の本がある。
1988年に鉄道総合技術研究所 浮上式鉄道開発推進本部により発行された本だ。ずいぶん古い。今ではこの本に書かれている技術以上のものが出来ているだろうし、トレンドも変わっているはずだ。でも面白い本だった。
マグレブの日本での研究の端緒は1962年に始まっている。これは東海道新幹線の開業よりも2年早い。つまり、もうその時点で、一部の人たちには車輪走行式の鉄道には輸送能力の限界が見えていたということだろう。
新幹線はレールとの摩擦を利用して走行している。走行はモーターを用いている。速度を上げるためには電力消費も上がる。
マグレブは、浮上式なので問題になるのは車体の強度だ。速度の調整は電力量ではなくて周波数変換で行なう。
安全面でもマグレブの方がいささか優れている気がする。
新幹線は運転士がモーターの出力を上げ下げして走行し、万が一危険がある場合はATCが作動する。
マグレブはガイドレール側の電磁石で速度を調整しているので、車両ではなく地上側からの制御になる。運転士の不注意や突然の事態は考えなくてもいい。先に示した本では、可能性程度の表現だが列車に運転士は置かず自動走行もできるとある。
施設の保守もレールに比べガイドレールは楽になる。
トンネルが多いのはたしかに少し残念だけれど、騒音対策というよりも安全対策のためだろう。浮上しているマグレブが新幹線以上に騒音を出すとは思えない。
輸送能力も人だけでなく物も考慮すればかなり大きなメリットがあると思う。マグレブ導入で空いた新幹線ダイヤの一部を貨物用に振ることも出来るだろう。たぶん、これを見越して、あるいは狙ってマグレブの乗車料金は新幹線に近く設定するつもりなのだ。
こう書いて見ればメリットはとても大きい。
少なくとも、なんのためのリニア新幹線か、というほどのことは無いと思う。
記事は乗客の時間的なメリットがあまりないという点と、JR東海の経営への影響の懸念という2点が焦点で、そこに不安を呈している。
たしかに、経営に関しては「大丈夫かな。。」と思う。でも、それをやって余りあるだけのメリットもあるのでは?とも思う。
今、手元に『超伝導が鉄道を変える リニアモーターカー・マグレブ』という一冊の本がある。
1988年に鉄道総合技術研究所 浮上式鉄道開発推進本部により発行された本だ。ずいぶん古い。今ではこの本に書かれている技術以上のものが出来ているだろうし、トレンドも変わっているはずだ。でも面白い本だった。
マグレブの日本での研究の端緒は1962年に始まっている。これは東海道新幹線の開業よりも2年早い。つまり、もうその時点で、一部の人たちには車輪走行式の鉄道には輸送能力の限界が見えていたということだろう。
新幹線はレールとの摩擦を利用して走行している。走行はモーターを用いている。速度を上げるためには電力消費も上がる。
マグレブは、浮上式なので問題になるのは車体の強度だ。速度の調整は電力量ではなくて周波数変換で行なう。
安全面でもマグレブの方がいささか優れている気がする。
新幹線は運転士がモーターの出力を上げ下げして走行し、万が一危険がある場合はATCが作動する。
マグレブはガイドレール側の電磁石で速度を調整しているので、車両ではなく地上側からの制御になる。運転士の不注意や突然の事態は考えなくてもいい。先に示した本では、可能性程度の表現だが列車に運転士は置かず自動走行もできるとある。
施設の保守もレールに比べガイドレールは楽になる。
トンネルが多いのはたしかに少し残念だけれど、騒音対策というよりも安全対策のためだろう。浮上しているマグレブが新幹線以上に騒音を出すとは思えない。
輸送能力も人だけでなく物も考慮すればかなり大きなメリットがあると思う。マグレブ導入で空いた新幹線ダイヤの一部を貨物用に振ることも出来るだろう。たぶん、これを見越して、あるいは狙ってマグレブの乗車料金は新幹線に近く設定するつもりなのだ。
こう書いて見ればメリットはとても大きい。
少なくとも、なんのためのリニア新幹線か、というほどのことは無いと思う。