Earth Negotiations Bulletin 財団法人 地球産業文化研究所
CBD COP10 in Nagoya http://www.gispri.or.jp
http://www.iisd.ca/vol09/ Tel:+81-3-3663-2500
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カニズムの議論に貢献するよう事務局に要請することを支持した。コスタリカは、事務局が締約国との協議に基づき、要請に応じてREDD+に関し助言をする機会を探ることを希望した。
ワーキンググループII
科学的、技術的協力とクリアリングハウスメカニズム(CHM):モロッコは、南―南協力を通しての情報交換推進を提案した。ブラジルは、 NBSAPsの実施を推進するには質の高い情報をと強調した。ベニンとブルキナファソは、戦略計画実施におけるCHMの重要性を強調した。中国は、普及啓発の促進を、ニジェールは国レベルでの情報の普及を強調した。ブラジル、インド、フィリピン、マレーシアは、国内CHMsを実施し、維持するため、追加の財政支援が必要だと強調した。ヨルダンは、GEFは資金供与を確保すべきだとし、アフリカン・グループは、キャパシティビルディングを求めた。EUは、国内での確実な実施を進めるため、締約国がさらに努力するよう求めた。太平洋諸島(PACIFIC ISLANDS)は、CHMを利用しやすいようにし、地域社会が簡単にアクセスできるようにする必要があると述べた。
技術移転と技術協力:キューバは、技術移転に関する強力な決議と具体的な約束を求めた。ハイチは、技術移転を地方の状況に合わせる必要があり、先住民や地方の技術と統合する必要があると強調した。ウガンダは、ABS体制の実施と技術移転との結合を提案した。
生物多様性技術イニシアティブ(BTI):EUは、CBD事務局ではなく、すでに技術移転について作業を行っている組織・制度が、提案されているBTIのホストとなるべきだとし、BTIのガバナンスの細かいところをさらにつめていく必要があると述べた。アフリカン・グループは、事務局がBTIのホストとなるべきだとし、BTIは拘束力のあるものにすべきだと強調し、コロンビア、インド、フィリピン、シンガポール、ハイチ、ヨルダンはこれを支持したが、スイスと日本は反対した。ブラジルは、情報や技術へのアクセスでのアンバランスを是正するには、CBDの下に拘束力のあるBTIをおく必要があると主張した。カナダは、あとの段階で、BTIの付託条件(TORs)の検討をさらに進めることを提案した。
CEPA(広報・教育・普及啓発)およびIYB(国際生物多様性年: International Year of Biodiversity):アフリカン・グループは、ABS問題での関連する利害関係者の参加を求めた。EUは、普及啓発に関するベースラインの設置を提案し、資金源を増やすためのシナジーを進めるよう求めた。日本は、生物多様性を政策の本流に取り入れるよう求めた。カナダは、CEPAの達成度を測るため、指標を用いるよう求めた。マレーシアは、革新的な手法の利用と、インタラクティブな技術の利用を提案し、小島嶼諸国の作業には太平洋諸島手法を用いることを提案した。アラブ諸国は、市民社会の重要な役割を強調した。ブルンジは、政策立案者の普及啓発を求めた。IIFBは、先住民の参加を求め、決定書草案全体を通して、先住民の権利に言及するよう求めた。
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