Garbage Script on Goo BLOG

某SIerの"元"研究者 兼 情報Security技術者"F.Koryu"の日常の雑記置き場

日本だともっと難しいかも……>商標

2006-10-11 00:52:22 | セキュリティ(技術者向け)
「Spam」ハム販売元、迷惑メール「spam」を商標申請 - CNet Japan
まっちゃさんの処経由

まぁ、商標も重要な(情報)資産の1つなので、それを守ろうとする戦術は至極真っ当なものだったりします。
有名なのは「G-SHOCK(カシオ製腕時計)」は、A~Zの全26文字分の名前が商標登録として登録されたという話とか……。

元記事のケースはあくまで欧州なので、日本の場合はどうなのか……というと、実はもっと難しかったりします。
と言うのも、日本の場合商標は特許庁に申請した上で認められる工業所有権の1つだったりしますが、この際「区分」というのを併せて申請する必要があります。
無制限に商標登録が認められてしまうと色々不都合が起きるので、必ず1つ以上の区分に適用される商標なのかを自ら申請する必要があるのです。

ちなみにSPAM(メールの方じゃなくて、しょっぱい方)は「29 肉の缶詰」として登録されています
つまり国内においては「SPAM」に関する商標は、肉の缶詰以外の区分であれば(一応)申請可って事を意味します(受理されるかどうかは別問題ですが……)。

……それと申請は勿論タダじゃありません……これが結構高かったりします。
(申請だけで最低2万1千円から、登録は最低6万6千円からで10年間有効……無期限の権利じゃないんですヨ(再申請は可)。)
ちなみに区分の数について……大きな括りである「類」だけでも45分類、更に各分類の中で細かく分かれているので……仮に(※)全区分で申請・登録が認められた場合、莫大な費用がかかるのは言うまでもないです(苦笑)。
---
(※)言うまでもなく申請時にハネられるでしょうが(苦笑)。


最新の画像もっと見る