Garbage Script on Goo BLOG

某SIerの"元"研究者 兼 情報Security技術者"F.Koryu"の日常の雑記置き場

あえてココに書くのもバカらしいのだが……

2006-02-20 13:04:33 | セキュリティ(旧エントリー分)
民主が「指示メール」提出 衆院予算委理事会 (共同通信) - goo ニュース
まぁ、あえてココに書くのもバカらしいと言えばバカらしいんですが……にしても民主はどうやって話を収拾させようと思っているんだろう(藁)。

えーと、電子メールの仕組みに詳しくない人向けに、通称「堀江メール」がガセだと言われている理由はこんな感じです。
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  • そもそも現在のInternetにおける電子メールのシステムでは、メール単体で「確かにその人が出しましたよ」と証明する事はできません。
    (それだと一部商取引で問題があるので、電子証明書とかPKIとかがあるんですが……それはまた別のお話。)
    あ、ちなみに言うまでもありませんが「送信者(From:)欄」は簡単に偽装できるから、信頼しちゃいけませんよ(笑)。やろうと思えば皆さんが普段お使いのメールソフトでも簡単に偽装できちゃいますし(やり方は勿論書きませんよ……検索するのは自由ですが、試すなら自分自身にだけにして下さいネ)。
  • とは言え、メールの中には「何処から送られてきたか」という手がかりになる情報が記されている「ヘッダ」と呼ばれる情報が含まれているんですが、肝心のブツは殆どが黒塗りだったり印刷されていなかったり……本文よりもソコが重要なのに~(藁)。
  • 後は状況証拠(印刷物の送信日時の欄に記録されている日時は、ちょうど選挙活動(インタビュー中)だった……など)から、本当に送った可能性は低い(無いとは言えないですが)事。

    ま、詳しくはネットで調べればイヤでも出てきますので、興味のある方は少し調べてみるのが良いかもです。
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    でもって、自民(小泉さん)側は「それ(メール)がホントなら、ちゃんとホンモノである証拠を出してよ」と言っているのに対して、民主側はキチンとした(論理的に納得できるだけの)証明を(現時点では)返していない事……これがお笑い話と言わずして何と言う(藁)。

    自筆のメモや肉声が録音されたテープ等と異なり、メール単体ではそれがホンモノである証明をする事は事実上できない(自筆のメモなら筆跡鑑定、録音物なら声紋観点などで、何とか証明する事はできるでしょうけれど……メールはねぇ……)訳ですから、攻めるにしてはマズい攻め方(段取りがなってない)よね。

    仮にあのメールの内容がホンモノで、建部さんの息子(次男)に送金された事が事実だったとしても、あの出し方はどう考えても「ありえない」ですヨ。

    ホント、どうすんでしょ(藁)。単に永田センセが辞めただけじゃ済まないような状態になっていますしねぇ(苦笑)。


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