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某SIerの"元"研究者 兼 情報Security技術者"F.Koryu"の日常の雑記置き場

たまたま(結果として)狙われていないだけですから>MacOS X

2006-11-17 09:25:56 | セキュリティ(エンドユーザ向け)
Mac OS Xのセキュリティ問題を概説――Symantec報告書 - ITMedia
ずきんさんの処経由。久々にDeepSight(Symantec)のレポート(PDF)を読みましたが……相変わらずカラフルなレポートで目が疲れますヨ(苦笑)。

コレに対するアンチテーゼ……って感じですが、まぁ、事実だからしょうがない。

実際MacOS Xにもウイルスに使われそうな脆弱性(セキュリティホール)は結構たくさんあります。でもMacOS XがWindowsと比較してウイルスの種類が極めて少ないのは、単に「労力をかけて狙うだけの旨みが少ないから」という理由に尽きます。

今のウイルス(特にBot(ボット))の殆どは「営利目的(勿論真っ当な商売ではなく、アンダーグラウンドな方)」で作成されたモノが多く、昔のような「技術力の誇示・顕示」や「愉快犯」や「対抗勢力への攻撃(※1)」は大分少なくなってます。

営利が目的である以上、インプット(ウイルスなどを作り維持する労力)に対するリターン(この場合はアンダーグラウンドマネー)は多い方が良い訳で、そうなると圧倒的にユーザ数が多いWindows環境を狙うのは当然……という訳です。

だから将来的にMacOS X利用者が増加して、狙うだけの価値があると判断されたら、まず間違いなくMacOS Xをターゲットとするウイルスも増えるでしょう。

「MacOS X だからウイルスなんていないぜ、フフン」とか高をくくらず、ベンダ(Apple)から提供される修正パッチは定期的に適用し、アンチウイルスソフトがあるなら、最新のモノを導入しましょう。
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(※1)大昔……パソコンがまだ「マイコン」と呼ばれていた時期には、ライバル機種を蹴落とすために、ライバル機種用のウイルスを作って流す……とかいう事もあったとか。


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