馬鹿バスケ

Brooklyn Comets(ABA)でのアシスタントコーチを終えて、今はNYでスタッツいじり。

雑記(NCAAトーナメント 1st&2nd Round)

2007年03月19日 | 日々是バスケ
会社では日中TVがつけっぱなし。上司と2人でBracketをやっているのだが、上司はGeorgetown出身でここのところ非常に機嫌が良い。

・Purdue VS Arizona(1st Round)
金曜日は早々に帰宅し、近くのバーでTV観戦。家のケーブルでは、主に東海岸の学校の試合しか放送してくれないのでわざわざバーでの観戦と相成った。アペタイザーにチキンウイング、メインはハンバーガーと久しぶりにインディアナっぽいものを喰う。選手個々の能力はArizonaに劣るが、丁寧なボールまわしで相手をじらしてから攻めるPurdue。あせったArizonaはTOを連発。Kramerの「膝を床に着きながらのシュート」が決まるなどラッキーもありPurdue勝利となった。試合後のLute Olsonのコメントが全てを物語っている。

"It doesn't take a Rhodes Scholar to figure out that if you give them 19 more possessions then you're not going to get it done."
(19 more possessions=ArizonaのターンオーバーはPurdueより9個多く、且つPurdueのオフェンスリバウンドはArizonaより10個多かった)


・Ohio State VS Xaviar(2nd Round)
土曜日にTV観戦。これこそMarch Madness。ここのところOhio Stateの試合を見ていて、能力が高くインサイドにブロックできるセンターが控えているようなチームに対しては、二つの戦術があることに改めて気が付く。

1.遅攻
Big Tenトーナメントの準決勝でPurdueがとった戦術。もともと速く攻めるタイプではないので、わざわざこの為にとった戦術ではないのかもしれないけれど、あんな能力のあるチームまともにやりあって勝てる訳ない。あわててゴールにアタックすればOdenのブロックの餌食にもなる。Purdueはディフェンスリバウンドを取った後、走ることすらしていなかった。何かの本で、バスケは「テンポをコントロールするものが試合もコントロールする」と書いてあったな。

2.インサイドのスペースをクリアにする
Xaviarのインサイドプレイヤーには外角のシュート力があり、Ohio Stateのビッグマンは外まで付かざるを得ず、クリアになったスペースにGFが効果的にアタックしていた。

この2校は教科書通りの対処法を見せてくれて、更にそれが機能しているところが面白かった。でも最後はきっちり離すところがOhio State。


あとはトーナメント全体を見ていて、Flexを取り入れているチーム(Boston College、Maryland)が目に付いた。NBAより国際ルールより3ポイントの内側の面積が小さいだけに、スペーシングのよいFlexが有効なのかもしれない。特にBCのようにJared Dudleyのような中外両方できる選手がいる場合には、Flexはあらゆる状況でシュートチャンスを作り出すことができる。まあ単に好きなフォーメーションだから目に付くだけか。。。


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2 コメント

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Georgetown. (ys)
2007-03-22 23:20:06
こんにちは。
興味深く読ませていただきました。
OSU-Xavier、面白かったです。
Xのコーチ、ショーン・ミラーはPittでの選手時代
が懐かしいですが、いいコーチになりましたね。
見事です。

いまBig Eastファイナルのビデオを見たのですが、
私はジョージタウンのオフェンスが印象的です。
バックドアの成功はそれほど多くなかったですが、
あのカットは芸術的だと思います。
地区決勝がvsNCなら最高です。
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Re (t123da)
2007-03-23 12:37:36
ysさん、ジョージタウンのオフェンスは僕も好きです。コンスタントにカットが発生して、よく訓練されていると思います。

好きなチームなんですが、上司のBracketでファイナル進出と予想されているので、応援する訳にいかないんですよね。
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