Cometsプレイオフ出場ならず。今日ABAのサイトにパワーランキング24位までが発表になり、このランキングに入ったチームがプレイオフに出場することになる。Cometsは残念ながらランキングからもれてしまった。これにてシーズン終了。
応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。いろいろあり過ぎたシーズンだったけど、本当にいい経験になった。今は次の一手を模索しているところ。しっかしうちが2回も勝ったCape Codが24位に滑り込んでいるのは悔しい。
シーズンを振り返るにあたりまず書きたかったのが、ABAのテーブルオフィシャルにホント苦労させられたこと。マイナーリーグの中でもCBAやUSBLなど、それなりに経営が安定したところでは、各チームが相応に経験のあるテーブルオフィシャルを複数提供してくれるので正確性が高い。その上、ソフトウェアを使っているところが多く、ハーフやクオーターの間でも頼めば直ぐにスタッツをプリントアウトしてくれるので、それをすぐ選手にフィードバックしたり戦術の立案に活用できる。
ところがABAでは、うちも含め殆どのチームは素人に毛の生えたような人が1人で紙ベースでやっているのが殆どで、スタッツの正確性も低い上、場合によってはブロックやスティールなんか端折ってつけてないこともある。システムを導入していたのはStrong Islandくらいなものなので、いつも短い時間の間に僕が手元につけたスタッツをさっと見直して、気が付いたことを伝えるしかなかった。うちのラジオ・アナウンサーは「ハーフにスタッツが出てこないと、ハーフタイムの間に喋ることがない」と嘆いていた。
ちなみに僕の主な役割はと言うと
①まずスタッツの記録。どこへいってもまず手元で全てのスタッツを記録するようにしている。1人でやるのはかなり大変で、ベストエフォートベースになってしまうが、それでも余程の激しいラリーが続かない限りはきちんとスティールやブロックまで細かく付けられるようになった。もちろん試合中には、スタッツの観点から戦術や選手交代について提言を行うなど、付加価値をつけるようにも努めている。更にこのスタッツはComets側の正式なスタッツとしても用いられるので、試合後にはエクセルに写してチームに配布しなければならない。
②更に試合中で重要なのは、テーブルオフィシャルに間違いがないかの確認(時間、得点、ファウル数、残りタイムアウト、等)。テーブルオフィシャルはホームチームの人間なのですぐ点数などをホームに有利なように誤魔化そうとする。3ポイントが2ポイントになるのは日常茶飯事。昨日の試合では、相手主力選手のオフェンスファールが取り消されていた事がハーフタイムに発覚(抗議により修正)、Cape Codではメディアタイムアウトがうちのタイムアウトとしてカウントされ、接戦の中タイムアウトを一つ失ったことがあった。
更に事を複雑にしているのが「3Dルール」。バックコートでスティール等によりボールのポゼッションを得た場合は、そのオフェンスシリーズでの得点が全て1点増しになる。2点なら3点、3点なら4点、2スローは3スローに。難しいのは、そのプレイが「3D」に該当するのか、つまり「フロントコートでポゼッションが確立されたかどうか(されていれば3Dにはならない)」の見極め。特にハーフライン付近でボールが行ったり来たりするような状況では、意見が分かれることがしばしば。判断が難しいような状況では、まずテーブルオフィシャルは我々にエクストラの1点は付けてはくれず、その度に「3D!」と連呼し、時に審判に直接確認に行かなければならない。
③スタッツ分析。僕の本当の仕事は試合後に始まる。まずはスタッツ面から見たその試合でのチーム全体と各選手のパフォーマンス分析を行い、メールでコーチングスタッフに数日以内にフィードバック。更にシーズン全体の合計スタッツを作り、チームの今後の戦術や選手の長所短所・強化すべき点等について適宜提言を行っていく。
シーズンを振り返ってみると、③のような付加価値のある仕事を行うためには、きちんとしたスタッツをつける①の力仕事がまず必要なのだと痛感。またリーグ全体の競技レベルの一層の向上の為には、リーグがきちんと①を提供できるインフラを整えることが必要だ、とも感じた。
応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。いろいろあり過ぎたシーズンだったけど、本当にいい経験になった。今は次の一手を模索しているところ。しっかしうちが2回も勝ったCape Codが24位に滑り込んでいるのは悔しい。
シーズンを振り返るにあたりまず書きたかったのが、ABAのテーブルオフィシャルにホント苦労させられたこと。マイナーリーグの中でもCBAやUSBLなど、それなりに経営が安定したところでは、各チームが相応に経験のあるテーブルオフィシャルを複数提供してくれるので正確性が高い。その上、ソフトウェアを使っているところが多く、ハーフやクオーターの間でも頼めば直ぐにスタッツをプリントアウトしてくれるので、それをすぐ選手にフィードバックしたり戦術の立案に活用できる。
ところがABAでは、うちも含め殆どのチームは素人に毛の生えたような人が1人で紙ベースでやっているのが殆どで、スタッツの正確性も低い上、場合によってはブロックやスティールなんか端折ってつけてないこともある。システムを導入していたのはStrong Islandくらいなものなので、いつも短い時間の間に僕が手元につけたスタッツをさっと見直して、気が付いたことを伝えるしかなかった。うちのラジオ・アナウンサーは「ハーフにスタッツが出てこないと、ハーフタイムの間に喋ることがない」と嘆いていた。
ちなみに僕の主な役割はと言うと
①まずスタッツの記録。どこへいってもまず手元で全てのスタッツを記録するようにしている。1人でやるのはかなり大変で、ベストエフォートベースになってしまうが、それでも余程の激しいラリーが続かない限りはきちんとスティールやブロックまで細かく付けられるようになった。もちろん試合中には、スタッツの観点から戦術や選手交代について提言を行うなど、付加価値をつけるようにも努めている。更にこのスタッツはComets側の正式なスタッツとしても用いられるので、試合後にはエクセルに写してチームに配布しなければならない。
②更に試合中で重要なのは、テーブルオフィシャルに間違いがないかの確認(時間、得点、ファウル数、残りタイムアウト、等)。テーブルオフィシャルはホームチームの人間なのですぐ点数などをホームに有利なように誤魔化そうとする。3ポイントが2ポイントになるのは日常茶飯事。昨日の試合では、相手主力選手のオフェンスファールが取り消されていた事がハーフタイムに発覚(抗議により修正)、Cape Codではメディアタイムアウトがうちのタイムアウトとしてカウントされ、接戦の中タイムアウトを一つ失ったことがあった。
更に事を複雑にしているのが「3Dルール」。バックコートでスティール等によりボールのポゼッションを得た場合は、そのオフェンスシリーズでの得点が全て1点増しになる。2点なら3点、3点なら4点、2スローは3スローに。難しいのは、そのプレイが「3D」に該当するのか、つまり「フロントコートでポゼッションが確立されたかどうか(されていれば3Dにはならない)」の見極め。特にハーフライン付近でボールが行ったり来たりするような状況では、意見が分かれることがしばしば。判断が難しいような状況では、まずテーブルオフィシャルは我々にエクストラの1点は付けてはくれず、その度に「3D!」と連呼し、時に審判に直接確認に行かなければならない。
③スタッツ分析。僕の本当の仕事は試合後に始まる。まずはスタッツ面から見たその試合でのチーム全体と各選手のパフォーマンス分析を行い、メールでコーチングスタッフに数日以内にフィードバック。更にシーズン全体の合計スタッツを作り、チームの今後の戦術や選手の長所短所・強化すべき点等について適宜提言を行っていく。
シーズンを振り返ってみると、③のような付加価値のある仕事を行うためには、きちんとしたスタッツをつける①の力仕事がまず必要なのだと痛感。またリーグ全体の競技レベルの一層の向上の為には、リーグがきちんと①を提供できるインフラを整えることが必要だ、とも感じた。
話し聞くとポテンシャル高そうですし、プレイオフにさえ出れれば結構いける予感が勝手にしてたんですけどね。
21位にHollywood Fame入ってますね。
NYのstret legend BCがいます!!
落ち着いたらそちらの試合も観にいきます。では。
そして実践しましたが、ペーパーでやるときは最低でも3人必要だったことを覚えてます。
10年ほど前ですか、アメリカのスタッツマシーンを参考に、スタッツ用のソフトを制作したことがあります。
ソフト的には何でも付けられるようにはしたのですが、実際に作業するとリバウンド、TO関係で、一人じゃやれなかったことを思い出します。
それからハードもソフトも改良はされているとは思いますが、大変ですよね。
その上に作業しながら「戦術や選手交代について提言」するとなると、ご苦労様です。