猛暑日というのは最高気温三十五度以上であるから、気象庁の定義からすれば猛暑とはいえない。しかし仙台では三十二度でも充分暑い。
とくに当節は節電という掛け声がかかっているものだから、冷房の効きが妙に抑えられている所も少なくない。一般にお役所ほどまじめに節電するようである。たとえば市営バスの車内なんか、後ろの方に座っていると暑苦しくて耐えがたいことが多い。
そして国立大学という所もまた、本質はお役所なのであった。今日はオープンキャンパスも終わったことだろうと思ったから、また懲りずに出かけたが、一昨日は足を踏み入れなかった学食に入ってみたら、これがとんでもなく暑い。大汗を流しながら昼飯を食うというのも今日び珍しい経験だったような気がする。これは私だけでなく、見渡してみるとみんな暑そうに扇いだり汗を拭ったりしている。
しかし考えてみれば、つい十数年前はこれが当り前であった。大学食堂に冷房が入ったのは何年前であったか、たしか私が三年生の時は、まだ川内の一食には冷房がなかったように思う。だから平成七年か八年以降である。やっぱり相当昔だ。
しかしオープンキャンパスをやるくらいだから在校生の試験は終わったんだろうと思っていたが、まだ今週いっぱいは続いているようであった。今日行ってみたら学生がけっこう多い。図書館も一応冷房はかかっているのだが、例年よりは生ぬるくて、快適とは言いがたい。
それより悲しいことには、来週から工事だとかで、わが愛する図書館は八月はずっと閉まってしまうらしい。何ならバスの定期でも買って夏休みは通おうかとさえ思っていたので、当て外れである。しかし冷房がこんなに効かないのではあまり幸せにはなれないかも知れない。
一方、私の部屋の近くにある市立図書館は、役所であるにもかかわらず、昨日出かけて行ったら寒くて死ぬかと思った。ここは梅雨末期ころはたいへん蒸し暑かったので、察するに苦情でも来たのではないかと思う。それでこれでもかと言うほどに冷やしているのであろう。
まあとにかく、夏はどこに行っても冷房に翻弄される。要するに私の辛抱が足りないという説もあるが、それは確かに認めざるを得ないが、下手に冷房と戦うと体調を崩す。午前中行きつけのミスドに寄ったら、店員の姐ちゃんが何となく喉を痛めた風であった。冷房の効いた店内に一日居るからだろう。気の毒である。
ところでクリスロード店の姐ちゃんには私はどうも覚えられてしまったらしく、カウンターでもお召し上がりか持ち帰りか訊かれない。それで珈琲を飲んでいると、この店はいい具合にお代りを持って来てくれるのだけれど、今日は何も言わないのにミルクと砂糖をくれた。ちょっとした幸せ、と言っていいのかどうかわからない。
店内の音楽も季節とともに移り変わり、今日もふと懐かしい曲が耳に飛び込んできて涙ぐんでしまった。いま調べてみたら(サイトを教えてくれたNさんに感謝)SIMON & GARFUNKELのTHE BOXERという曲だった。私の父という人はほんの少し洋楽に趣味があって、うちには昔からビートルズやサイモンとガーファンクルのレコードが数枚だけあり、日曜日の午前中はこれを掛けながら珈琲を飲むのがならわしで、子供の私もわけもわからず何度も何度も聴かされた。
そんなわけで、これを聴くと今では永遠に喪われた懐かしい家が一瞬にしてよみがえるのであった。ライララーイ。
とくに当節は節電という掛け声がかかっているものだから、冷房の効きが妙に抑えられている所も少なくない。一般にお役所ほどまじめに節電するようである。たとえば市営バスの車内なんか、後ろの方に座っていると暑苦しくて耐えがたいことが多い。
そして国立大学という所もまた、本質はお役所なのであった。今日はオープンキャンパスも終わったことだろうと思ったから、また懲りずに出かけたが、一昨日は足を踏み入れなかった学食に入ってみたら、これがとんでもなく暑い。大汗を流しながら昼飯を食うというのも今日び珍しい経験だったような気がする。これは私だけでなく、見渡してみるとみんな暑そうに扇いだり汗を拭ったりしている。
しかし考えてみれば、つい十数年前はこれが当り前であった。大学食堂に冷房が入ったのは何年前であったか、たしか私が三年生の時は、まだ川内の一食には冷房がなかったように思う。だから平成七年か八年以降である。やっぱり相当昔だ。
しかしオープンキャンパスをやるくらいだから在校生の試験は終わったんだろうと思っていたが、まだ今週いっぱいは続いているようであった。今日行ってみたら学生がけっこう多い。図書館も一応冷房はかかっているのだが、例年よりは生ぬるくて、快適とは言いがたい。
それより悲しいことには、来週から工事だとかで、わが愛する図書館は八月はずっと閉まってしまうらしい。何ならバスの定期でも買って夏休みは通おうかとさえ思っていたので、当て外れである。しかし冷房がこんなに効かないのではあまり幸せにはなれないかも知れない。
一方、私の部屋の近くにある市立図書館は、役所であるにもかかわらず、昨日出かけて行ったら寒くて死ぬかと思った。ここは梅雨末期ころはたいへん蒸し暑かったので、察するに苦情でも来たのではないかと思う。それでこれでもかと言うほどに冷やしているのであろう。
まあとにかく、夏はどこに行っても冷房に翻弄される。要するに私の辛抱が足りないという説もあるが、それは確かに認めざるを得ないが、下手に冷房と戦うと体調を崩す。午前中行きつけのミスドに寄ったら、店員の姐ちゃんが何となく喉を痛めた風であった。冷房の効いた店内に一日居るからだろう。気の毒である。
ところでクリスロード店の姐ちゃんには私はどうも覚えられてしまったらしく、カウンターでもお召し上がりか持ち帰りか訊かれない。それで珈琲を飲んでいると、この店はいい具合にお代りを持って来てくれるのだけれど、今日は何も言わないのにミルクと砂糖をくれた。ちょっとした幸せ、と言っていいのかどうかわからない。
店内の音楽も季節とともに移り変わり、今日もふと懐かしい曲が耳に飛び込んできて涙ぐんでしまった。いま調べてみたら(サイトを教えてくれたNさんに感謝)SIMON & GARFUNKELのTHE BOXERという曲だった。私の父という人はほんの少し洋楽に趣味があって、うちには昔からビートルズやサイモンとガーファンクルのレコードが数枚だけあり、日曜日の午前中はこれを掛けながら珈琲を飲むのがならわしで、子供の私もわけもわからず何度も何度も聴かされた。
そんなわけで、これを聴くと今では永遠に喪われた懐かしい家が一瞬にしてよみがえるのであった。ライララーイ。
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