鶴岡法斎のブログ

それでも生きてます

オタマボウ ワナゴン

2004-07-24 19:51:27 | 原稿再録
 はーい。何もかもインチキに見えてしまう季節ですね。どんな季節だ。いま中近東と北朝鮮が熱いみたいでニュースでは交互にここの話題。ユーラシア大陸の右端と左端が緊迫していて、オセロみたいに一気にみんな緊迫しているかの模様。
 まー、そんな社会情勢でありながらも人間なんてエゴイズムのカタマリで本能が畸形的になってしまった動物なんで、報道されているからウンウン唸って社会問題を考えて自分も宇宙船地球号の一員ヅラしたって要は性欲食欲などに支配されているんですな。ばーか、ばーか。
 で、こんな前置きとは無関係に私が見た奇妙な夢の話をしましょう。いきなり夢かい。どうしたもんか。取材の手間とか省けていいよな。寝ているだけなんだから。私は自分のサイトで夢日記を一年以上書いているんですね。周囲からは「そんなことをやったら気が狂う」といわれていますがまだ平気です。元々狂っていたから特に変化がないのかも。未確認情報ながらつげ義春も夢日記でアタマおかしくなったとか。自分もそろそろ来るのかな。
 で、この気が狂う云々、まったく根拠がないのかと思ったらそんなことはなく、それなりに精神医学的に説明できるそうです。その日、一日の情報を頭の中で一旦整理するために夢が必要なんだとか。パソコンでいうところのスキャンディスクとかディスククリーンアップみたいなもんでしょうか。で、夢の中には夢のまま処理して忘却の彼方に島流ししなきゃいけない情報もあるってのに夢日記なんぞつけてしまった自分の精神のウンコを朝っぱらから腹いっぱい喰らっているようなものなのだと。ココロのスカトロマニアですな。
精神の排泄物をガッツガッツと。
 それで今回見た夢というのは大学の教室のような場所で初老の紳士の発表を見ている自分。痩せ型で、メガネをして白髪まじりのヒゲをはやした人がいる。日本人だけど服装や立ち振る舞いがイギリスっぽい。
 黒板に日本地図が張られている。四国のあたりを指差しながらいろいろ説明している。海の話をしているのだが正直、自分はよく理解していない。それでも聞く。そこでふとこの紳士が「オタマボウ、ワナゴン」というんだ。この言葉がとても鮮烈に自分の脳に刻まれる。
 どうやら日本近海にそういう名前で呼ばれている地域があるらしいが、とにかく何の話をしているのかがよくわからない。門外漢なもんで。
 神話であるとか海峡であるとかの話をしている。漢字で書くとこうだ、といってオタマボウ、ワナゴンを漢字で書いたのだが忘れてしまった。
 目を覚ました。夢から抜け出して、相変わらずの現実に戻ってきた。外は雨。
「オタマボウ、ワナゴン」と何度か口ずさむ。
 妙にリズム感があって気に入った。寝ぼけた頭で、
「これは海にまつわる呪文だ」と唐突に気がついた。そうなのか?
 インターネットなど使って調べてみたが手がかりなし。自分の深層心理が作り上げた、完全に無意味な言葉のようだ。
 この無意味っぷり、そしてそれ故の不気味さが非常にカフカっぽくて気に入っている。
 オタマボウワナゴンオタマボウワナゴンオタマボウワナゴン…、と何度か唱えてみる。奇妙な陶酔感がある。ひょっとすると宗教やシャーマニズムなんてのはこういうところから生まれてくるのかもしれないな。
 だけど私が教祖になる予定はとりあえず、無し。
(バチェラー掲載)

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5 コメント

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夢日記って (かえるけろお)
2004-07-24 20:44:14
怖いんですね。

知らんで書いておりました。

まだ狂うほどは書いてないので、

素敵な夢を見たときには書きたいと思います。

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Unknown (他人の夢日記)
2004-07-24 21:12:56
>かえろけろお様

HNで呼ぶと照れますね。元もとの知り合いって。



それはそうと。

知り合いの野口(実名)は人が仕事している最中に居眠り。所用で起こすと「名古屋の図書館が」とかいってる。

私と名古屋の図書館に本を返却する夢を見ていたらしい。殴ろうかと思った。
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Unknown (鶴岡法斎)
2004-07-25 07:00:41
あ、名前入れ忘れてました。

まだ使い慣れてないなぁ。
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Unknown (かえるけろお)
2004-07-25 15:21:42
何の本を借りてたのですか?



とりあえず、殴る時には呼んでください。

絆創膏さしいれます。
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Unknown (鶴岡法斎)
2004-07-25 21:05:51
いいなあ、野口は。

みんなから気にされて。

…って内輪話も何なのでそのうち

「野口の生態」について原稿を書くか。

人生という酒場のおつまみ(かっぱえびせん程度)として。
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