Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

本日はようこそ開いてくださいました!お芝居のことグルメを語ります!


          

「泡」が描く世界とは    岩松 了の新作 『泡』 (県立芸術文化センター)

2013-02-26 | 演劇

                                                        

     「泡」が描く世界では、何かにつまずいた人々が海に浮かぶ家ででの生活を強いられている。

   3組の海の上で暮らす家族、これらを見守る灯台守、それを監督する行政、それに反体制グループがから

   むという岩松 了特有のロジックでドラマが展開する。

   海上生活者という設定にしたのは、震災後、われわれの心の中に食い込んでしまった不安定さを象徴した

   ものだと岩松さんはいう。

   舞台に大きなガレキが流れてくる。終幕ではそのガレキがちっぽけながら再生する。

   つまり不安定さに「ガレキ」を再生させるという”夢”というか”希望”を重ねたというのが、どうやら作者の

   ねらいらしい。

   休憩をはさんで3時間の芝居で、出演者が叫んでいる「ガレキ」、「行政」、「いじめ」の単語だけが観

   客の耳に残る。

ピッコロ劇団17人に、オーディションで択ばれた関西の俳優16人が加わった大がかりな舞台だっただだけに惜しまれる。

3.11の震災が着想のきっかけであることは確かである。ならば、このような作劇しかなかったのか。

岩松了氏はかつて蜷川幸雄さんが率いる劇団「さいたまゴールドシアター」の第1回公演に『船上のピクニック』を書き下した。

これも今回同様の群集劇で、リストラで大量解雇されたホテル従業員たちの不安と希望をのせ、再就職先となる、とある国のリゾートホテルに向かうとい

う豪華客船のデッキだけのセットでドラマが展開する。

出演者はさいたまゴールドシアターといえばかっこいいが、応募でえらばれたシルバーさんばかり。当時話題になり日刊紙でも騒がれた。

この作品が評判になり、再演された。5年前のことである。

今回『泡』に出演している最年長の渡部純二さん(71)も「船上のピクニック」出演者の1人だった。

群集劇でありながら、一場面で大勢が動き回るのではなく、小人数が演じる場面をいくつか作り、それらがうごめき合う構造で、劇場いっぱいに群集の江

ネルギーを充満させる、これが岩松ワールドなのだが、今回は個々の場面で叫んだり、わめくだけで、ドラマとして盛り上がらず、プロパガンダ劇に終始し

ているのである。

ピッコロ劇団の岡田 力,森万紀、平井久美子が登場すると安心して見ていられる。また舞台が締まる。

それに、印刷業の傍ら演劇に40年以上かかわってきたという渡部純二さん。

65歳の時、本業を辞め、劇団「神戸」から単身埼玉に移住。蜷川ワールドに2年間どっぷり浸かった。

いま71歳になっても舞台への意欲満々の祖父役の渡辺純二さんにはエールを贈りたい。    

     

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世界自然遺産の屋久島から今年も”たんかん”が届きました!!

2013-02-15 | 本日の○○

                                   
   春を告げる鹿児島の代表フルーツに”屋久島のたんかん”があります。

   毎年おいどんショップから届けてもらいます。

   なにしろ屋久島のたんかんはジューシーで果肉が柔らかいので、ウチの孫の大好物なんで

   す。

   しかも香り、味とともに絶品です!!

   風味はオレンジに似ているのですが、柑橘系の果物の中でも一番糖度が高いと云われて 

   います。

   
   また、たっぷりの濃厚な果汁にはビタミンCが多分に含まれているのです。

 

 


 


   都会の砂漠の中で・・・・

   ”最近はどうも疲れがとれない!!”と云われる人が多いようです。

   私に云わせれば、年齢のせいだと思いますが、ビタミン不足ならば、この”屋久島のたんん”

   お奨めいたします。

   テレビのヘルス番組を見て、高価な薬を注文するよりも、この方がより効果があると思いますよ!

   でもね。最近は「たんかん」の収穫量が少ないのです。

   以前なら10Kのダンボール箱がドンと届きましたが、このところは3Kの化粧箱。

   鳥獣被害だそうです。

   ここにも環境問題の一端が表れているように思えるのです。

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― 本日の一品 ―   早春の香り  アジと菜の花とグレープフルーツの和え物

2013-02-12 | 本日の○○


さっぱりした酒の肴の一品です。しかも約15分ほどでできます。

しかもライムサワーにぴったりです!!

はじめ生ワカメを使うつもりでしたが、友人からいただいた菜の花があるのを思いだしたのです。

彩りはもちろんのこと、この季節にぴったりでよかったです。

材料は、アジの三枚おろし、グレープフルーツ1/2個、それと菜の花20㌘だけ

作り方はバカみたいに簡単です。

アジは腹骨をすき取り、小骨を除いて皮をはぎとり、薄くそぎ切りにします。

菜の花は塩少量いれた熱湯でさっとゆでて水気をよくきり、一口大に切ります。

グレープフルーツは皮と薄皮を剥き、たべやすい大きさに手でちぎります。

後は、酢、味醂各小さじ2、塩少々で合わせ酢をつくり、あえるだけです。

熱燗、冷酒、サワーなどお好みで、この一皿があれば、ちょっとした小料理屋に行った気分になれますよ 

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今年の新年会は湯島の「江 知 勝」でした!!

2013-02-05 | 特別バージョン


今年の新年会は湯島「肉しゃぶ」という趣向でした。

湯島」といえば切れる別れるは芸者のときに云うものよ!!」

あの名セリフで知られた『婦系図』の湯島の境内の場で有名なところですが、私は初めてなんです。


新年会が19時からなので、物珍しさに舞台になった湯島天神に行って見ました。

話には聞いていましたが、現代の「湯島」はラブホテルだらけ。

松本清張の『黒革の手帖』にも、湯島のラブホテルの場面があります。

米倉涼子永井大のベットシーンをつい最近浜町の明治座で見ました。

ゴメンナサイ。私のブログはついつい芝居の話になっちゃいます(笑)。

 

  


さて新年会は、すき焼き、肉しゃぶ専門の「江知勝でした。

今年はチーム「オータニ」のムードメーカーのマコトが(昨年は仕事の都合で欠席)2年ぶりに顔を見せてくれました。

彼は今夏にゴールインします。

ご結婚ほんとにおめでとうございます 

4人のメンバーが一同に顔を揃えた今年の新年会でした。

それにマコトが加わると俄然テンションが上がるから摩訶不思議!!

 

  


湯島の「江知勝」は落ち着いた「和」の風情が流れる老舗の料亭である。

明治4年の創業。もともとは「牛鍋屋」さん。当時の味を今に伝えていると評判のお店。

格子戸をくぐり中に入ると玄関まで続く石畳みがある。

玄関では丁重に迎えられ、通されたのが「あやめ」という坪庭に面したお座敷でした。

いずれも個室で畳部屋だ。しかも掘りごたつになっており快適。

庭の白梅が固い蕾をつけていた。

 

 


4人が揃ったところで、熱燗「白鹿 辛口」で乾杯

まず酢の物、牛肉しぐれ、中トロ等のお刺し身、さわらの塩焼きの前菜4品がつく肉しゃぶコース。 

 

 
頃合いを見計らって、いよいよ本日のメインのしゃぶしゃぶ。

ゴマダレ、大根おろしタレの2種が付く。

肝心のお肉は、茨城産の黒牛の絶品だった。

画像の・・・・この霜降りを見て下さいョ!!

肉の品質とカッチイングなどは申し分なし

スライスした肉を鍋でさっと湯に通しただけで、美味しそうな匂いが立ちこめる。

一口頬張れば、それはそれは・・・・・肉の熟成度なのでしょうか、言葉を失うくらい美味しい。


ネギ、白菜、椎茸、白滝などは脇役。

それに春菊の鮮度のよさ。都内なのに。

このところ野菜が高騰しており、もやしばかり炒めてたべている吾輩には、天国のお座敷に来た感じでした。


それに仲居さんの立ち振る舞いも「出過ぎず、退かず」の良きタイミング。

適当に外してくれるので、ゆっくり会話が弾みました。

 

 


〆はお茶漬けでした。

添えられた小皿のお漬物がまた美味しかった。

大女将の手作りだそうです。

その大女将、「今は下足番しております!!」すって。

でも結構愉しそうに働いていらっしゃいましたョ。

新年会は今回で3回目。また来年も元気な顔が揃うといいのですが・・・。

「来年はどこなの?」

もう今から楽しみにしております

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