Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

本日はようこそ開いてくださいました!お芝居のことグルメを語ります!


          

あの日のメリークリスマス  -嵐の『果てない空』ー

2010-12-24 | 特別バージョン



 メリークリスマス 
今夜はクリスマスイブ。みなさんはいかがお過ごしですか?
彼から、彼女からステキなクリスマスプレゼントをいただきましたか?

あまりいいたかありませんが、昨年はひとりぼっちのクリスマス,そして一昨年は江の島のクリスマス
さて今年は「東京ディズ二―のクリスマス」の予定・・・でした。

ところがいろんな事情で行けなくなり、幕張のホテルもキャンセルした始末です。
もともと、東京ペイを臨む空と海の広い景観に囲まれた、ホテルの最上階のバー『ベイコートカフェ』で、あま~いカクテルで乾杯 
メリークリスマス!!てな夢をみてたのですが・・・。

そんな訳で、今年もまた「ひとりぼっちのクリスマス」で~した。
変わったことといえば、 KAT-TUNの「江の島のクリスマス」から、嵐のニューアルバム「あの日のメリークリスマス」にチェンジしただけ。

クリスマスソングらしく、切ないようで、どこかで温かい感じが嵐フアンにはたまらないのではないでしょうか。


 あの日のメリークリスマス 
  
街中、白に染まって 恋人たちのクリスマス
雪がそっと降り積もる街に 天使が舞い下りる

聖なる夜空に 鐘の音が 遠く 響いている
揺れてるキャンドルに浮かんだのは あの日の伝えたい言葉

baby,I love you さよならだね 一人きりのクリスマス
baby,I love you サイレントな夜に It’s a Ioncly holy night
行き場のない 想い出は 雪にとけて
そう sing a sing ジングルベル 歌うよメリークリスマス

窓辺に浮かんでは消える 色とりどりのクリスマス
幸せが溢れてるはず きらめきの中に

もう一度誓うよ 壊れそうなココロ 夢見せて
こごえる胸のなか灯したのは いつかの消えない温もり

baby,I Iove you さよならだね 一人きりのクリスマス
baby,I Iove you 瞳閉じて It’s a Ioncly holy night
雪に舞う この想い 空に消えて
そう sing a sing ジングルベル 歌うよメリークリスマス

二人肩寄せて 歩いたこの道は
それぞれに色づいて 今宵も輝き続ける

baby,I Iove you さよならだね 一人きりのクリスマス
baby,I Iove you サイレントな夜に It’s a Ioncly holy night
行き場のない 想い出は 雪にとけて
そう sing a sing ジングルベル 歌うよメリークリスマス


ストーリーのカッコよさと、ダンサブルな曲、ロンリーな曲を謳いあげる嵐5人のアンサンブルがとてもいい。
曲調はシャンシャンというクリスマスらしい鈴の音が入っています。

「さよならだね  一人きりのクリスマス」を聴いて、「脱シングル」のはなしかと思った女性がいたとか(笑)。
ちなみにメインの『果てない空」は、テレビドラマ『フリーター家を買う』の主題歌です。




クリスマスになれば、ダンボールから出してくるクリスマスグッズ。

クリスマスの置物(←画像/左)とクリスマスツリー(←画像/右)




2010年ア・ラ・カンパニューのクリスマスケーキ

今年は神戸・三宮にある「ア・ラ・カンパニュー」のクリスマスケーキ「ジェノワーズ・オフリュイ・スペシャル」をフンパツしました。
定番でないゴージャスなクリスマスケーキです。
徳島県の和三盆を混ぜ合わせた生地に、鳥取県大山牧場の新鮮な生クリーム。
それに藤原養蜂所の蜂蜜を混ぜ合わせたハチミツシャンティクリームで仕上げ、苺をふんだんに飾った、限定クリスマスケーキです。

このお店にはcafeもあり、ふだんよく利用しています。
私はこのお店の「ムース・オ・ショコラ」が大好きです。
コーヒ風味のナッシュクリームでふんわりと仕上げたイチオシのケーキです。

最近、東京・池袋にもニューオープンしたようです。
国分寺にお住いの方ならpatisserieのみですが、マルイ国分寺店1F(046-234-3464)にあります。
多摩の稲田堤にお住まいの方なら、海老名店(046-234-3464)か町田店(042-739-3670)。
こちらは両店ともcafeがあり、お買い物帰りにでもお立ち寄りになればとおもいます。



今年もあと僅かとなりました。
この1年、拙いブログを読んでくださいまして、とても感謝いたしております。
ありがとうございます。
来年も頑張りますので「Dream Gate」をよろしくお願いいたします。

  よいお年をお迎えください 

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本日の茶碗蒸し

2010-12-22 | 本日の○○




この時節になると、「茶碗むし」がたべたくなる。
須磨寺の「終い(しまい)弘法」(←今年最後の弘法大師縁日)にでかけた帰りに、明石の菊水鮓に寄ってみた。
この店の「茶碗むし」は天下一品だからである。

                  


「菊水鮓」の家紋

小ぶりの茶碗に三つ葉 干し椎茸 銀杏 ゆり根 蒲鉾 鶏肉 白身魚 小海老 貝
それに明石ならではの肉厚の「穴子」
冬場にはアツアツのままで供される。

10種類の具材と溶き卵に薄味の出し汁と合わせたもの蒸し器に入れる。
簡単なようですがタイミングがなかなか難しい。
蒸し時間が長いと、卵が凝固しすぎて隙間ができます。俗にいう”す”というヤツです。

茶椀むしには、いろいろなバリエーションがあるようです。
たとえば、茶碗蒸しの具にうどんを加えると、小田原巻き蒸しとかおだまきうどんと呼ばれています。
また具に豆腐を使い、蒸しあげた後に葛あんをかけたものを空也蒸しというらしい。


話はかわりますが、三谷幸喜の書いた『古畑任三郎』というテレビドラマがありましたよね。
田村正和扮する「警部補 古畑任三郎」の得意料理が「茶碗蒸し」らしい。
DVDにもなっていますからまたご覧になってください。




その日、須磨寺の縁日の出店で北海道産の「ゆり根」(←画像/右)を買いました。
ついでに、元町大丸まで足をのばして有田焼の「蒸し茶碗」(←画像/左)も買っちゃいました。
なんでもトライしてみたくなる私。
正月休みに「茶碗蒸し」を作ろうかなと思っています。
あと9種類の具材を用意しなければなりません(笑)。

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師走はやっぱり「京の顔見世」どす!!

2010-12-20 | 演劇

                           



顔見世や櫓の月も十五日
水原秋桜子さんの句である。
四条大橋のほとりにある南座には、出演俳優の連名がずらりと掲示される。
俗に「まねき」と呼ばれる。
顔見世のまねきがあがると、師走だなと、みんなが思うのである。
今では葵祭や祇園祭と同じくらい、日本中が知っている、京の季題である。

この興業は、次の年の顔見世だから、翌年の十二支を書く。
ですから今年のそれは、「當る卯歳」としてあった。

今年は「市川海老蔵」と書かれたまねきが、いまだ掲っているとのデマがとんだ。
私が行ったのは中日を過ぎたころだから、その看板はとっくにおろされていた。
一年を締めくくる東西大顔合わせに、開幕直前に負傷、休演した海老蔵の代役も加わり、異例の「顔見世」となった。

「羽衣」
「羽衣」は長唄の舞踊。
孝太郎の天人が、前半テンポがゆったりしていて長唄の踊りらしくない。
最後の天上へのぼるさまは、装置に新工夫をこらしているが、舞自体が体から流れ出るものがない。
対する愛之助の漁師も平凡。

「寺子屋」
スケール感に人間味を重ねた吉右衛門の松王丸。
私は当代一の松王役者だと思っている。
大いに期待して行ったが、サラサラと淡彩で格別面白いところがなかった。
さすがというところは、首実検に立つところで、ジッと首桶を見るところが父親の哀愁を肚で見せたのは無類のうまさ。
それと、後半「この身替り・・・」というところの思い入れもどことなく哀しみがにじみ出ている。

対する梅玉の源蔵は、「源蔵戻り」で七三でおこついてとまってフッと本舞台の家に気がつくところはさすがにうまい。
そのわりに芝居全体が盛り上がってこない。やはりこれも淡彩なのである。

千代の魁春は、源蔵に切かかれようとした時の、あの子が死んだなという思い入れは手慣れていて上出来。
しかし全体的に散漫。熱気に乏しい。10月の新橋演舞場の『盛綱陣屋』の篝火では大成駒を思わせる芝居を見せただけに惜しい気がする。

今回の『寺子屋』で一番感心したのは、涎くりの種太郎(←歌昇の長男、20歳)。
幕開きから、ひたすら墨をするという動作からはじまる。
つまり、これからの「ワルだくみ」を予感させる。先人のだれもがやらなかった新工夫である。しかも、古典などお構いなく現代の若者風に演じているのが見ていて面白かった。

園生の前は扇雀。「顔見世」ならではの御馳走役。
品と格が備わって丁寧に演じていた。


                                                 
                                    山三=仁左衛門  阿国=玉三郎

「阿国歌舞伎夢華」
阿国の玉三郎、山三に海老蔵代役で仁左衛門
女歌舞伎には、春猿をはじめ猿之助一門の美形の女形が花を添える。
装置、衣装が美しいが、その美しさだけのもの。
名古屋山三は阿国の恋人といわれた実在の人物。
舞台では”幻影の人”として描かれているが、『先代萩』の仁木弾正ではあるまいし花道のスッポンからの“出”はおかしい。
歌舞伎座では本舞台の大セリからだった。


                                              
                               平作=我當  お米=秀太郎  十兵衛=仁左衛門

「沼津」
十七回忌の先代仁左衛門を偲び、平作の我當、お米の秀太郎、十兵衛の当代仁左衛門の松嶋屋3兄弟が揃ったのは初めてだそうだ。
3兄弟の個性が際立って、武士の勝手な論理が庶民の家族を殺すーというテーマを浮き彫りにした、いい『沼津』だった。

                                         (2010年12月17日 昼の部 南座で所見)

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聖護院大根煮     ―京都・木屋町 釜めし「月村」-

2010-12-18 | グルメ



南座のお芝居がハネてから、木屋町にある釜めしの月村にいって来ました。
「月村」の釜めしは有名ですが、もう一つの名物に「大根煮」があります。
お店で使っているのは、京都の冬に欠かせない聖護院大根
聖護院大根はカブラのような丸い大根で、通常の大根と比べると、倍以上の値の高級野菜です。

「たかが大根、フツウの大根とちっとも変らない!!」
と思われたら大間違い。
煮ると、とても軟らかくて、味がしみこみやすいのが特徴です。

月村の「大根煮」(←画像)は、豚肉と煮込んで、油揚げを添えて供せられる絶品。
はらはらとかかった山椒が絶妙のアクセント。
大根はとろけるような口当たりです。

味の好みは人それぞれに違うもの。
少しだけ甘味の味付けは聖護院大根の最高な”甘み”なんです。
それに、大きな油揚げとのマッチは絶妙。
まあ、月村の「大根煮」はいちどは食べてみる価値があります。



           


〇 聖護院大根とは?

そもそもこの大根は、初めから丸かったわけではありません。
はじめは普通の長いダイコンだったのです。
誕生地は京都市東部の、左京区聖護院地区です。
江戸時代後期の文政年間、聖護院の東の「黒谷」と云うところに光戒光明寺というお寺があり、ここに尾張の国からダイコンが奉納されました。 
聖護院の農家がそのダイコンを貰いうけ、何年も大切に育てていました。
ところがどういうわけか丸くなってしまいました。これが聖護院大根(←画像)です。
 



〇 とり釜飯

今回はスタンダードと申しましょうか、丹波の地鶏を用いているという、とりの釜めし(←画像/右)にしました。
注文を受けてから炊き上がるので、20分ほど待たなければなりません。

その間、生のグラスビールをグ~ィと。本日のお通しは水菜の胡麻合え(←画像/左)
水菜も有機肥料栽培の京野菜だそうです。

その日はカウンター席でしたから、めったにないことだが店の主人といろいろと話すことができた。

「釜めしのよく出る№1はやはり鶏ですか?」
「いえ、冬場は牡蠣ですね」

「牡蠣は広島産なの?」
「いえ、うちのは鳥羽産の牡蠣をつかってます」

広島の牡蠣は「カキでござい」とカキを主張している。
つまり味覚の美味しさに対して、うちのは主に臭覚に問いかけてる美味に重点をおいている、とも話してくれた。

美味しい出汁で炊きあげられたモチモチのご飯。
丹波地鶏の脂とも絡み合って堪りません。

”飲み会”とやらでよく「焼き鳥屋」に行きますよね。
仕上げはきまって「とり釜めし」にするのが定番コース。
「月村」のとり釜めしをいちど食べてみてください!!
あなたは「釜めし」の概念がきっと変わるはずです。
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熱演 寺島しのぶに感動!!   ―『やけたトタン屋根の上の猫』・新国立小劇場―

2010-12-10 | 演劇




アメリカ南部の農場主の一家を描いたテネシー・ウイリアムズの『やけたトタン屋根の上の猫』は、『ガラスの動物園』『欲望という名の電車』など名作を発表したあと、書くだけ書いてたどりついた感じのするテネシー戯曲の一つです。テネシー44歳の作品。
どちらかというとくどい面があるが、それだけにどの作品よりもエネルギッシュです。

濃すぎるほどの人間の生への欲望や葛藤が息苦しいまでの空気感で描かれています。
人間と人間がぶっつかり合いでしか生まれることがかなわない真実の姿に、寺島しのぶ、北村有起哉、木場勝巳という実力派キャストが挑んでいます。
それと、今回新たに訳した常田景子の翻訳も今日的で歯切れがいい。

寺島しのぶのマーガレットも、迫真の演技で一頭地を抜いている。
等身大の生身の人間。お芝居でありながら、まるで彼女の人生を覗いたような感じです。

発表当時はタブー視されていたホモセクシュアルの問題、また本作を南部の大富豪一家を舞台にした「遺産相続劇」だという評者もいる。
それよりも現在の観客にとって大いに興味が惹かれるのは、DNA、血をつなぐことの意味、親と子,兄弟、夫婦や家族の主張のぶつかり合い、葛藤がドラマとしていちばん面白い気がします。

感心したのは5人の子役たち。
日変わりの配役らしいが、粒ぞろい。
5人の子供たちは、「大人連中のストレス製造機」のような役割を演じなければいけない。
出演している子ども達は、いい形で機能していた。
あっぱれである。
                                       (2010年11月24日  新国立小劇場で所見)



―演出家・宮田慶子さんと対面―

新国立劇場のロビーで、宮田慶子芸術監督とばったり会った。
4年前、兵庫のピッコロシアターの前にある蕎麦屋さんで会って以来のこと。
抱きつかんばかりの再会だった。

このたびの新国立劇場芸術監督就任お祝いの挨拶もそこそこに、立ち話ではあったが、昨年明治座で見た宮田さん演出の『最後の忠臣蔵』こちら、そして松本清張の『黒革の手帖』こちらにまで話がおよんだ。
どちらも金子成人さんのすばらしいホン(←脚本)である。

宮田さんは「そう。金子先生のホンだと、演出していてワクワクしちゃうの」

話している宮田さんのえくぼがとてもチャーミングでした。
                (画像/左は宮田芸術監督  右は新国立劇場小ホールのロビー)




―宮田慶子芸術監督に期待―

イプセンの『ヘッダ・ガーフレル』から宮田さんが提唱する現代演劇の系譜をひもとくシリーズがはじまった。
テネシーの『やけたトタン屋根の上の猫』は、その第2弾。

来年1月早々に上演されるワイルダーの『わが町』では宮田さん自からが演出を担当する。
この作品も新訳だという。
こんごも芸術の香り高い、意欲的なラインアップが続々と登場。

宮田慶子さんは近代演劇の古典を見直そうとの姿勢を明確にしている。
新国立劇場は、日本の現代演劇の大切な拠点。
時代を画する表現の試みを思い切って打出してほしいと願っているのは私だけでしょうか・・・。

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