Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

本日はようこそ開いてくださいました!お芝居のことグルメを語ります!


          

南青山にある男の隠れ家   Bar「ブーツ」

2010-10-28 | グルメ





たまには誰も誘わず、ひとりだけで飲みに行きたくなるときがある

その日、ホテルから車に乗らず、銀座線で神宮外苑前へ。
小雨が降っていた
青山通りの雨に濡れた舗道は、ネオンを宿して瞬いていた。

こだわりのたっぷりつまったバーが南青山にある。
外苑の本通りから少しだけ奥に入ったところ。
閑静な住宅街の一角にある。

そこがダイニングバー「ブーツ」だ。

気さくでちょっぴりクールなマスターが迎えてくれる。
店長の奥山 雄介さんは、ホテルニューオータニのご出身。

まず、お店のロゴが入ったブーツのグラスにヱビス生ビール。
この日の付きだしは皮付きフライドポテト。


「このブーツのグラスってさ、別注してるの?」

「いいえ、ホームセンターとかデパートでさがしてきます」

ブーツのグラスで飲むヱビスは格別でした。

ついで、パスタをオーダー。

「ほらこの間マコトが食べていたヤツ!!」

「何でしたっけ?」

「ガーリック入りでさ、梅干しがてっぺんに乗っかったパスタ!!」

「はいはい、わかりました」

正確には「梅ジェノベーゼのガーリックパスタ」
舌を咬みそうな名前。
ワインはパスタにあいそうな白ワイン。
これはマスターにチョイスしてもらいました。
選んでくれたのがシャルドネの「ガイザーピーク」
パスタとの相性は抜群でした

自分だけの時間をつくりたいとき。
といっても、家族がいればなかなかつくれないもの。
そんな男たちの要望に応えてくれるのが、男の隠れ家「ブーツ」だ。

ステキな空間と魅力的で豊かな時間をつくってくれます。


                                      





     


【南青山 Bar Boots】
  〒107-0062
  東京都 港区 南青山3-2-4
  セントラル 青山 ナンバー6 B1F
  銀座線外苑前 駅より徒歩5分
  表参道 駅より徒歩10分




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本日の歌舞伎と落語本

2010-10-22 | 本日の○○




このところ夢中で読んでいるのが『落語・歌舞伎あわせ鏡』(三一書房)。

もともと歌舞伎は、人形浄瑠璃から発した、いわゆる”義太夫狂言”が大半ですが、落語、講談を基にしたものも少なくありません。
まあ歌舞伎と落語とは表裏一体になっているといえるでしょう。
ある落語ファンが「歌舞伎は楷書の芸で、落語は草書か行書の芸」だと言いました。
うまいこと言ったものです。
歌舞伎を知っていると、落語が数倍面白くなる、これも道理です。


今日まで繰り返し歌舞伎で上演されている『忠臣蔵』
上演すれば必ず当たる芝居とされているだけに、落語、講談などの寄席芸にも、大きな影響を及ぼしたのは当然と言えましょう。
『落語忠臣蔵』と題したCD集も発売されているようです。

この『仮名手本忠臣蔵』というお芝居は全11段もある超大作です。
わかりやすくいうと、本でいえば1巻から11巻まであると思ってください。
大序から11段目までその殆どが落語化されています。

11段のなかでも人気があるのが『七段目』
なぜ「七段目」がそれほど人気があるのでしょうか?
「忠臣蔵」の中でも、「七段目」は華やかな”茶屋場”が舞台で、まことに色っぽい場面なんです。

さらに言えば、舞台になっているのが京都祇園のお茶屋さん。
関東の方は、お茶屋さんといえば、お茶を売っているお店だと思われがちですが、芸妓さんと遊ぶ料亭のことです。
今も祇園にある『一力亭』という老舗の料亭が、『七段目』の舞台です。

さて落語『七段目』もかなり長~いお噺です。
ですが噺家が、役者の声色を使って一席やりますと歌舞伎好きにはたまりません。

そこで『七段目』のサゲのところをご紹介して、お後はお預かりとさせていただきます。


芝居好きの若旦那が二階で手代の定吉を相手に『七段目』の芝居の物まねを始めますが、夢中になった若旦那の平右衛門が腰に差した本身の刀を抜くので、定吉のお軽が逃げるはずみに階段から落ちて気絶してしまう。

店の旦那が定吉を助け起こしてー

「二階で馬鹿野郎と芝居の真似、てっぺんから落ちたか?」

「いいえ、七段目」

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本日の松茸ご飯

2010-10-14 | 本日の○○



国産(←岩手県産)の松茸を調達しましたので、松茸ご飯をつくりました。

3年ほど前につくった記憶はありますが、当時のレシピなどはなく、あくまで我流というか「アバウトレシピ」でつくってみました。

お味は「松茸ごはん」にきいてくれ!!

まあ完璧に開き直りです。







「松茸ご飯に余計なものを入れない」
というのが、わたしのこだわりです。
ですから、わたしの「松茸ご飯」はとてもシンプルです。

ものの本に、油揚げとか鶏肉などを入れると記されていますが、ポイントは松茸ご飯の香りを楽しむために、余計な材料は加えずシンプルに炊き上げることです。

松茸の風味を味わうのがいちばんの目的です。

おこがましくもレシピは省きますが、わたしが気をつけていることは・・・

(1)松茸は石づきのかたいところは包丁でけずり取り、流水でさっと洗い流したら、今度は包丁を使わずに手で裂いてください。

(2)釜に洗い米と、通常の水、塩少々、薄口醤油、酒で味付けしてから、さき目を入れた6㌢角の昆布を加えてください。

(3)沸とう直前に昆布を引き上げて(1)の松茸を加えて、あとは普通のご飯と同様に炊き上げます。


ちなみに輸入物の松茸を使う場合は、市販されてる「松茸のお吸い物の素」を使うとより風味がよくなるようです。

みなさんから「風味がよくてシンプルで美味しかったです」のメールをいただけることを期待して本日はこれで・・・・。

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本日のみつまめ

2010-10-06 | 本日の○○



仲間とサッカーを見た帰りに、三宮の「神戸・風月堂」に寄ってきました。

食べたのは「みつまめ」。
本格的な「みつまめ」を食べたのは正直はじめてでした。
甘味処にはあまりご縁がなく、「みつまめ」といえば、せいぜいシロップ漬けされた缶詰の印象しかありません。

「みつまめ」の基本は、茹でた赤いエンドウ豆と賽の目に切った寒天です。
それが「みつまめ」だと思っていました。
今のように、白玉にメロンだのみかんだのフルーツを器に盛った、いわゆる具たくさんの「みつまめ」になったのはいつ頃からでしょうか。

「みつまめ」の原形は遠く江戸末期らしい。
初めに売り出されたのは、慘粉細工の舟に赤エンドウ豆を入れて蜜をかけた子供向けのお菓子だったようです。

現在のようなかたちの「みつまめ」になったのは、浅草の「舟和」が売り出したのが最初だったと言われています。
「舟和」といえば、あの「芋ようかん」で有名なお店です。

その後、こんどは銀座の「若松」が「みつまめ」に餡をのせた「あんみつ」を発売したところ、これが大当たり。
大人向けの甘味として定着したようです。

かく言う私は、まだいちども「若松」の「あんみつ」を口にしたことはありません。



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今年の松茸、堪能しました!! -ホテルニューオータニ大阪「城見」ー

2010-10-01 | グルメ



きょうから10月です!!
やっと秋らしくなってきましたね。

秋といえば松茸。
わたしは基本的にキノコ類は嫌いですが、松茸だけは大好物なんです
ですが、いまでは国産松茸なんてのは、われわれ庶民には高嶺の花。
というより高級料亭でしか口にすることができません
スーパーで売っているのは”カナダ産”とか”韓国産”ばかり。

先日のこと。このブログでも紹介しましたがニューオータニ大阪城見の井上さんからをもらいました。
松茸の懐石料理をやっているから是非とのお誘い。

同じ頃に、有馬温泉の『瑞苑』からも”松茸づくしのお泊り”のダイレクトメールが届きました。
こちらは一泊7万5000円(サービス料、税別)ですって。

~というわけで、結局「城見」に行って来ました。
今年お初の松茸
このところ食欲がなかったのですが、ペロリといただいちゃいました。

当日のお料理の全てを公開しますね。
よろしかったら読んでやってください!!




 まずは特別にヱビスビールでぐ ぃ ~と。
          


         ■ 渡り蟹と焼き茄子 ■



まずは先附です。

長芋とろろ、もって菊、吸酢。



          ■ 松茸の土瓶蒸し ■




主役は松茸ですが、鱧のお出しがとてもよく効いてました。

ほかに車海老、三つ葉、すだち。

京風のお味でした。



          ■ 造り ■




鯒、横輪、つばす 等のあしらい一式。

毬栗、枯葉などを添えて秋の装いの盛り付けです。




          ■ 八寸 ■




鮎蓼干し、穴子白煮山葵酢,床節あられ揚げ。

子持若布菊花漬け、セロリ菜と干子。

大徳寺麩白和え、秋刀魚梅煮。



                        
          ■ 松茸の宝楽焼き ■




甘鯛、松茸、神戸牛ロース、貝柱、銀杏。

割醤油でいただきます。



          ■ 秋鮭錦巻 ■




次は酢の物です。

若布、胡瓜、茗荷添え。

箸休めには恰好の一品でした。



          ■ 松茸御飯 ■





米粒の一つひとつが際立ってふっくらした松茸御飯です

素人がすると、、どうしても御飯がべっとりです。

どうやら「もち米」をひとつまみ加えているようです。

香の物3種と味噌汁が付いています。



          ■ デザート ■




メロンと梨。
それとグレープフルーツのババロアでした。

ごちそうさまでした




           ▼ こんな写真も撮りました ▼

 大阪城西の丸公園内の中村座完成予想図


食後は大阪城公園を散策。

そうだ!!西の丸庭園に「平成中村座」が来るんだ!!
写真を撮ろうと思ったのですが、まだ芝居小屋の骨組みだけ。
10月3日が公演初日だというのに・・・あと一週間しかない。
残念ですが、今回は完成予想図をアップしました。

それにしても中村勘三郎さんてすごいことをやりますね。
浅草寺の境内だけにとどまらずNY,ベルリンと「中村座」という江戸時代の芝居小屋を現在に復活させるんだから。

渋谷のコクーンで「中村座」のお芝居を見たことがありますが、今度も舞台の後ろを開けて本物の紅葉や大阪城の天守閣を見渡せるようにするとか(詳しいことはこちら)。
これはもうたまらない舞台になりそうです。

                                      





10月、11月と「大阪中村座」公演が二か月連続で行われます。

10月は『封印切』 『俊寛』など古典を中心とした見応えのある舞台。
11月は『法界坊』 『夏祭浪花鑑』と人気狂言が上演されます。
ちなみにチケットは両月とも完売だそうです。


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