Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

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節分です!! 福豆と恵方巻と「お化け」と!

2011-02-03 | 本日の○○

                                

きょうは節分です。
節分とは、現在では立春の前日、つまり太陽暦の2月3日か4日をさします。
新たな春を迎えるために災厄や邪気を祓い、福を招く必要があるとされてきたのです。


 ● 福豆 ●
例年通り、ことしも茶屋町の「千鳥屋」さんで福豆を買ってきました(画像/右)。
福豆はたべるものではなく、はじめは玄関、そして各部屋へ撒くものですが、わが家では、最初から自分の年齢の数だけたべます。
これが「わが家の流儀なんです。


● 恵方巻 ●
恵方巻とは、節分にたべる太巻のこと(←関東ではあまりききませんが)。
巻き寿司には「福を巻き込む」という意味と、切らずに丸かじりすることから「縁を切らない」
という意味が込められているそうです。

ですがわが家では「紺屋の白袴」と申しまして、歯がよろしくない人間がいるものですから、すし屋さんも心得ていて、いつも切って届けてくれます。
特上太巻と上新香巻です(←画像/左)。


● お化け ●
京都・祇園では、舞妓さんや芸妓さんが、節分の日には、通常の芸妓衣装でない、様々な趣向を凝らした扮装をすることです。

祇園の芸妓さんだけではありません。
大阪ミナミのバーや飲食街にもこの「ならわし」はあったようです。

わたしが若いころ、大阪ミナミにある新歌舞伎座裏には、バーや飲食店が軒をつらねていました。
当時、そこに「与一」というゲイバーがあり、よく通ったものでした。
マスターが「林与一」の大ファンで、だから店名も「与一」にしたそうです。
忘れもしません。巷では西郷輝彦の『君だけを』が流行った頃です。

その夜(←節分の夜だったと後日知りました)。
「与一」のドアを開けると、マスターの顔を見かけない。
若いボーイが「マスターは出かけているが、もうすぐ帰る」とのことだった。
いつものカカオフィズを頼み、待つことにした。
数分後、珍しく下駄の音がして、髪は島田、左褄をとった芸妓すがたの女性が入ってきた。


「あら、センセイ随分とお見かぎりね」
「君は誰だっけ?」
「あらイヤだ!! あたしよ!! 『与一』のマスターでござんすわいな」

その時はホントにたまげました。
どちらかというと、いかつい馬面のあのマスターの見事な変身ぶりに!
今でいえば、歌舞伎の中村七之助に劣らない遊里の芸妓の風情がありました。

このとき、これが「お化け」であることを知ったのです。

 

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