坐の時間について (きらく仙女さんの日記の転載）

冬至の子刻の形坐はリセットと固基に有益で、
状態としては0時頃に心が安定しているのが最適、
と謂われている事は、既に時折お話ししてきました。
今年もそろそろ、その時期が廻ってまいりますね。
一年という時間はほんとうに短い気が致します。

日常の形坐の時間は厳格に決めなくて構いませんが、
なるべく静かに落ち着いて坐れる時間が適しています。
陰陽の気が交替する頃（朝夕の５時、１１時）を目安に
形坐するのも陰陽のバランスが良く坐り易いようです。
なるべく毎日同じ時間帯に坐る事も良いと謂われます。

ただ、毎日４〜８度の形坐の時間にだけ修養すれば、
過去からの色々な心身の問題が簡単に帳消しになり、
すぐにでも真人に成る、というものではありません。
人それぞれ、心身の偏りや傷み方が異なりますが、
やはり心坐を習慣化する事は不可欠でしょう。

日常の仕事中も雑用中も、少しの閑にスーッと
心坐に入る練習をする事が最も効果的な修坐の方法
と私は思います。慣れてくれば、相当ごたごたする環境や
心配事のある時等でも心坐や形坐に集中し易くなってきて、
だんだんと連続的に心地良い安息状態になれるでしょう。

修坐が楽ちんで、楽しくなることが自己の心身にとっても、
周囲の人々や未来の運命にとっても最適である事は確かです。
その当然の道理を、読者の皆様は既にご存じでしょうけれど、
時々こうして確認を催促するお節介をお許し願いますね。
それでは、益々お元気でお過ごし下さいませ。