教育環境の重要性１ (きらく仙女さんの日記の転載）

教育環境が適正である事は非常に重要、と皆様もお思いでしょう。
学校もその一つですが、家庭内や周辺の環境において体験する物事、また
書物や映像などから得る知的体験によって人は様々な学習をして育ちますね。

ここで申します適正とは、嘘や偏りがなく、道理的に間違っていない事です。
また、教育を受ける人自身が積極的に思考し理解し判断する習慣が身に付いて、
伸び伸びと楽しく自立に向かうのを促しサポートするような環境を指します。

特に宗教や思想に関する環境の適、不適は、その当人の一生を左右する以上に、
関係する全ての人や物事の未来に影響を及ぼします。例えば、幼少時から特定の
思想を繰り返し教えられれば、大抵の人はそれを真実で当然と信じ込むでしょう。

それが誤りや故意に歪められた情報であれば、本当に恐ろしい結果にもなります。
古今東西、そして現在のそのような例は、わざわざここで挙げずとも幾つでも
思い当たられるでしょう。ここは、そのような世界です、とも言えましょう。

今は様々な情報を、特殊分野の情報でさえインターネットから簡単に得られます。
けれどそれ故に、溢れる情報の渦の中から虚偽でなく不要でない、その時々に
必要で有益な情報だけを的確に選択して利用する能力が重要になるでしょう。

そういう能力の養成も含めた教育環境の重要性が益々増大している昨今です。
特に、自分で積極的な情報収集ができない時期に、受動的に与えられる環境は
多大な影響力を持ちますから、できるだけ安全に適正に、と願うばかりです。

そして、幼少期でなくても、自粛状況で行動範囲の制限など不自由な条件が多い
この時期に、人格形成上大事と謂われる青年期を過ごす人々、或いはそれ以上に、
彼らを支えて教育環境を整える人々のご苦労は如何ばかりかとお察しいたします。

人には各々の運命と因果がありますから、どんな情報管理下で生まれ育つかも、
その人自身の真霊の自己管理運営に因る、と言ってしまえばそれまででしょう。
私の周辺でも、良くない教育環境の影響を感じざるを得ない人々を見かけます。

リラックスして普通の礼儀を守っていれば善い場面で、自分を良くみせようと
ヘンに恰好をつけたり知ったかぶりをする反面、自信が無く、論理に矛盾があり、
それを指摘されるのを恐れて不安になっている、実に気の毒な人たちが居られます。

逆に、善い意味で大切に育てられていた人、様々な賢い人々の智慧や知識を受けて
有益な体験を重ねてきた人は、ピンチでもネガティブにならず、自己の分を弁え、
どんな場面でも背伸びせず自然に穏やかにしています。そういう人も見かけます。

ほとんどの場合、家庭内に和気が無く生活が不安定な環境で生まれ育った人が、
立派な人格を築いて社会に貢献する聖賢のようになる事は非常に困難でしょう。
けれど人には、自身の努力に由って不適正サイクルから脱する可能性は有ります。

経典に時折「跖」という人が登場します。中国では有名な盗賊団の頭だそうです。
盗賊ですから、他者の金品を奪ったり、時には殺傷する行為もあったでしょう。
大抵いつも、模範的な修養者で賢人の「舜」と対比されます。けれども彼は、

決して邪悪な狂人ではなく、独自の哲学で自己と集団を律していたようです。
そして何かのきっかけで大道の真理に目覚めたらしく、「跖徒と曰うと雖も亦、
（真霊の修養や善行の実践によれば）登岸すること可」とも明記されています。

ともかく何事も、できるだけ早目、こまめに軌道修正する事が有効でしょう。
ふと思い付いた時に、妄念はもちろん、善念も全て白紙に戻して自己の思念を
静空状態にする事で大道に直結します。そして玄妙の機に繋がれるはずです。

というような事を、理論的に子供たちに伝えるのは難しいかもしれませんが、
幼児や青年たちは一般におとなが考えているよりもはるかに敏感で賢明です。
言葉の説明よりも実際の行動や態度、仕草から直観的に意味を受信します。

古今東西に共通するのではと思いますが、伝統的な美術工芸とか芸能などを
伝承している人々の子孫は大抵その継承が当然という教育環境で育ちます。
後に他の選択をするとしても、その知識や体験は一つの宝になるでしょう。

厳格に幼児期から宿命や天職とのような考えを持ったり持たせたりする事は、
良し悪し微妙だと思います。それに由って素直に順調に成長できる場合もあり、
又は逆に思い悩んだりヘンなプライドを持つようになる場合もあるでしょう。

その良い方の例として、ある乾修（男の修者）の事が思い浮かびました。
長くなりますので、その話は次回に。来月初め頃でしょうか。
どうぞ、お楽しみに。お元気でお待ちくださいませ。

刼の解決 (きらく仙女さんの日記の転載）

今日はこどもの日。ちょうど頂き物のお菓子が沢山ありましたので、
それらを賑やかにお飾りしまして、全ての子供たちが心身健康で楽しく、
健全で有益な学習をして善良で賢明になってゆけますよう祈願いたしました。

現在、日本国民の大多数は重要な事実を知らず、自分や家族が実際の戦争に
巻き込まれているという事にさえ気付かずに日々暮らしておられるようです。
そして、子供たちが伸び伸びと元気に育ち難い環境であることは確かです。

この世界のほとんどの問題は、早期発見して早期に適切な処置をしますと、
何事も無かったかのように解決するばかりか、様々な教訓や資料も得られる、
貴重な体験になる、など有形無形の有益なオマケまで付いてくるものです。

戦争の終結や世界平和も、事態が悪化混迷する前ならば容易に実現可能です。
という道理は、単なる理想ではなく真実です。その実例としましては、既に
皆様もご承知の、北斗七星の数十万衆のエピソードを思い出してください。

彼らは未だ我慾も少なく、警戒心や闘争心も起こっていない状態の時期に、
神聖なリーダーの適切な指導を素直に受けることができました。そのお蔭で、
各自が真霊の回復法を学び、更なる自立の道へと容易に進む事ができました。

深刻な状況であるのに、賢明な指導者もいない、真理を学ぶ機会もほとんど無い、
希に機会があっても真理だと見抜けない、信じないので機会を活かせない、・・・
ないない尽くめでは、戦争終結や世界平和どころか自己の生存も危ういでしょう。

先ず、本当に何が起こっているのか、真実を知る必要があります。けれども、
意図的に或いは無知や錯誤で真実が歪められたり埋もれたりしている現状では、
一体我々は何を信じれば善いのでしょうか？　公共機関も当てになりませんね。

証拠の写真や動画などは簡単に偽造も創作もできます。という現実は大方の人が
知っている筈ですのに、「これが真実ですよ」と写真や映像を見せられ、しかも
何度も反復されるとつい信じてしまう習慣が染みついている人は多いでしょう。

そこで、思い出して、少しでも信じて、短期間でも試してみて頂きたいのは、
真坐、真息です。そういう状態であれば、何が真実で何が偽りであるかなど、
自然に感覚できます。天地宇宙の大炁胞に通じる自己の元神が働くからです。

それで間違うなら、もう諦めるしかありませんが、間違う事は有り得ません。
そして又、必要な情報は何らかのルートで、実に人知では思いもよらない人や
場所、タイミングで必ず得られるものです。妙としか言いようがありません。

そのような自己の状態を設定できる事が真坐、真息の特徴の一つでもあります。
難行苦行でもなく、天枢の民衆の場合ならば形坐を用いない心坐で十分でした。
その後の修者には、心坐に形坐を加えて息坐に繋げてゆく方法が伝授されました。

今は形坐を実行しても、それだけでは修養困難であるほど環境条件も厳しくなり、
人々の心身の問題も深刻化しています。そのため、炁気の基本に法りながらも、
道院の伝統的な修坐からは少々飛躍した方法を提案せざるを得ませんでした。

それでも尚、特殊な方法である為か、読者が多忙過ぎる為か、環境の不適か、
筆者の予想以上に活用されませんでした。理解して実行、継続する人は少なく、
順調に修養が進んで真人成功を果たす人は非常に希少である現状のようです。

さらに現在では、明らかに有害な添加物を口に入れたり血管に入れたりしても
重大問題とも思わず、安易に自らの生命を脅かす行動をとる機会も多いです。
微量でも体内に取り込まれると排除困難な危険物質も数え切れないでしょう。

万物の元々は先天炁です。全ての物事のルーツが、仮に名付けて先天炁と
呼ばれています。それ故、先天炁の力で何とかならない物事はあり得ません。
その先天炁の力を借りる真坐に由れば、有害物の排除や無害化は可能な筈です。

但し、現在の厳しい条件下で心身を十分整え、真霊の回復維持を実現するには、
余程本気で強い志を立てて、日常生活の中の多くの時間を修養感覚で過ごして、
できるだけ周囲の協力も得て、相当の修養オタクになる必要があるでしょう。

もし、そのように本気で実践するなら、神仏のご加護も増大するでしょうし、
必ず明るい未来が有る筈です。それほど努力してもなお行き詰まった場合には、
例えば安全で楽しい修養世界への転生など、救済ルートも複数存在しています。

絶対に今世で真霊完成する必要も義務もありませんが、未来にも亦チャンスが
有るか否かは今現在の自己次第です。ともかく、自霊の消耗を極力少なくして、
僅かずつでも炁を補給して真霊を凝固する、その為の気の平静習慣が重要です。

自己固有の元神を信じて日々平静に真剣に坐をなさるようお奨めいたします。
道院の咒をお持ちの方は、特に清浄咒３６回を毎日の形坐の前にされますと、
集中力が上がって、同じ時間でも坐の効果が増すのを体感されるでしょう。

鎮心経をお持ちの方は、他の咒等以上に災刼の弭化鎮静に特化した経咒ですから、
ご自身の小宇宙の刼を鎮めつつ、その清浄な波動を周囲にも及ぼしてゆく意識で
毎日気付いた時や形坐の前などに５～６回お誦えなさる事をお奨めいたします。

鎮心経をお持ちでない方は、ご自身の信仰されている善良でポジティブな咒や
お祈り等も有益と思いますが、無料閲覧サイトで経咒の入手は可能ですから、
是非この善縁を活用して心身の安寧と周囲への善行を実践なさってください。

私も微力ながら、そしていつまで続けられるか、お約束できませんけれど、
少しでも参考になりそうな話をお伝えするなど、この混迷の世界の中で
修養を志す方達の応援をさせて頂ければと思っております。