もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

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オリジナル 霧島と夏貴の出会いの物語 summer Rose(6)

2010-12-21 00:06:01 | 腐女子の御伴
         *ご注意*




*もぐ菜がカキした鬼畜眼鏡の二次創作小説のオリジナルキャラで通常の本編の霧島×御堂さんに繋がる前の物語です。鬼畜眼鏡のキャラは登場しません悪しからず。




summer Rose(6)




夏貴は背後から霧島に抱きしめられ腕の中でモゾモソしながらくるりと後ろを振り返った。

「ねぇ……」

霧島は千数年ぶりに新しい名前を付けて貰え嬉しいそうに笑って居る。夏貴は何処(どこ)となく困った表情で霧島は気になった。

「何か??」

「あきひこさんの、おうちはどこ??」

霧島は夏貴の言葉を聞き返答に困った。夏貴はじっーと霧島の顔を見つめた。

異府にはちゃんと居城を構えているが悪魔で友人の城で、居候をして遊んでたら仲魔から手紙を貰(もら)い久しぶりに会おう言われ呼ばれてコッチ側に来たばかりでコッチ側に住む場所をまだ探してはない。

尽(つ)かさず夏貴は霧島に質問する。

「あきひこさんは、ぎんがじんのおうじさまなの??」

銀河人の??王子様?? 霧島は聞いた事のない単語を聞き悩む。確かに霧島は人の姿をして居るが人ではない。だからっと言って妖怪や幽霊に化け物の類(たぐい)ではない。

自分は人とは異なる世界の者であり強力な力を有し数千年前にとある国の王様に仕えて居た。王様から命名された名がフレイアだった。

その時に悪魔で友人と出会い王様が寿命を全(まっと)うし他界(たかい)したのでフレイア(霧島)は悪魔で友人と絡(から)み暫(しばら)く様子を伺(うかが)いその国から去った。

去ってから王様の家臣(かしん)達はフレイア(霧島)を神として、自分達の崇拝対象として畏敬(いけい)を讃(たた)えた。

暇だったのでフレイア(霧島)が王様が統治(とうち)してた国の様子を見に行き、その事を知ったのはそれから王様が他界(たかい)してから数百年後の事だった。

今は現在は崇拝対象の神ではなくその国の伝説の神としてフレイア(霧島)は、言い伝えられ物語の神として今でもその国では親しまれて居る。忘れ去られた神の異名(いみょう)で異府(いふ)では畏(おそ)れられて居る。


(嘘は良くないでしょうね……はて、困りました。)


霧島も真剣に考え真実を言う事にした。

「夏貴様、私は夏貴様の言う、銀河人の王子ではございません。私は夏貴様だけに見える者で夏貴様の、願いを聞き人間達が住む世界に参(まい)りました。」

「そうかぁ…… にんげんじゃないのね。ゆうれいなの!?」

「幽霊ではないですよ。私は人間達が存在しない知らない世界の者。」

「ふーん。そうか。ならなつきの、おうちにすめばいいよ。」

夏貴から以外な答えを聞き霧島は驚いた。霧島は夏貴が暫(しばら)くしたら自分の事を忘れるだろうと思って居た。暇な異府(いふ)の者は子供の姿になり子供と遊んだりするが……‥ やがては子供はいつしか忘れて大人になる。

霧島は夏貴が自分を忘れるまで居ると決めて居たので、そう簡単には夏貴は自分の事を忘れないと思った。幼児と言えども名前を命名(めいめい)して戴(いただ)いた、大切な御主人様である無下(むげ)には扱えぬと霧島は決心がつく。

「お部屋まで戴(いただ)けるとは、光栄ですね。」

「よかった♪これでずっといれるね。そうだ、へやをみせてあげる。」

夏貴は小さなおままごと用のテーブルの椅子(いす)から、勢いよく立ち上がると霧島は夏貴から両腕をしおしおと離す。夏貴は部屋のデジタル時計を見て、母親と姉の夏美がまだ買い物から帰って来ない事をしっかり確認した。

「まだ、おかあさんとおねえちゃんはかえってこない。きてきて、こっち。」

「えぇ。」

そう言うと夏貴は霧島の手をしっかりと握りグイグイ引っ張る。二人は部屋を出て廊下を歩き階段を上がり二階へ行くと小さな梯子(はしご)があり屋根裏へ続いてる。

霧島はまず自分がその梯子(はしご)に登り屋根裏へ行くと八帖(じょう)の部屋になって居た。霧島は屋根裏部屋の見渡しの良い窓のカーテンを開けて束ねガラスを開けると部屋に眩(まぶ)しい夏の午後の陽射(ひざ)しが部屋に招かれた。

夏貴が梯子(はしご)に登り屋根裏部屋にやって来た。屋根裏部屋は以前は冬樹の父親が書斎として使って居たが、冬樹の母親と父親が二年前に他界(たかい)したので一人息子の冬樹が家を相続し住んで居る。

なので小綺麗に片付けられており快適である。エアコンやベッドもちゃんとあり部屋として住めると夏貴なりに思って霧島に見せた。

「ねぇ、ここならすめるでしょ??そうだ、ごはんはどうしょう??」

そう言いながら夏貴は霧島の正面に来た。

「私はお腹は減らないので、食事は不要ですよ。」

きょとんし夏貴は霧島の言葉を聞いた。

「おなかへらない??」

「えぇなので、ご心配はありません。」

二人が会話をして居ると母親と姉の夏貴が帰宅したらしく、夏貴を呼んで居るので夏貴は屋根裏部屋の梯子(はしご)を降りて戻って行った。





summer Rose(7)

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