※この小説はアニメ黒執事Ⅱの設定を基に、二次創作として執筆しております。 一個人の解釈なので、原作やアニメ制作会社、出版社とは一切関係ありません。その点をご理解いただき、お読み下さる様お願いいたします。
黒執事Ⅱ ルカアロ&悪魔でクリスマス中編
屋敷の2階のバルコニーに人影と四本足の生き物が二匹。人影はバルコニーのドアを叩く。トンプソン達がひそひそと三人で耳を寄せ合い話して居ると蝋燭(ろうそく)を燈(とも)しクロードがやって来た。
「ほぉ。これがサンタクロースか。」
クロードは眼鏡(めがね)のブリッジに手をやり触る。
黒いロングコートを羽織(はお)り黒革のブーツ。男性は背は高く深い栗毛色の短い髪で、なんとも幼い顔立ち。クロードは油断し自分よりも格下と思った。
「やれ、開けえい。」
「真夜中に不躾(ぶしつけ)な来客とは。貴殿、の様な者は……」
外の四本足の生き物は全身は毛足は長く白銀。フサフサで立派な鬣(たてがみ)を生やし百獣の王であるライオンの様にも見える。二匹は雪道を滑るソリを牽(ひ)いており、身体を揺らしソリの金具を解除した。
「フレイア殿の頼みだから、この様な用件を引き受けただけだ。ほう悪魔だ、そちは何をしてるのだ。」
「悪魔は我々を中に、招き入れる気はなさそうだな。ほれ、中へ入るぞ。」
二匹に言われ若い男子はクロードを気にせず言う。
「おうよ。しかし、聞き分けのない悪魔よのう。子供達が寝てるからそっとな。」
クロードは気がついた。人間達には地獄の門番と言われ、畏(おそ)れられるケルベロス二匹だった。外の来客達はクロードの返答を気にもしてない。クロードは男性の正体を突き止め様とした時に、自動ドアの様にバルコニーのドアがひとりでに動き開いた。
トンプソン達は攻撃もせず、男性とケルベロスを見た。
「お前達、何をして居る!?」
「わしはサンタクロースだ。分かったなら、ハンナと子供達が居る場所へ案内しれ。」
「貴殿の様な無礼者を案内する事は、ない立ち去って頂こう。」
「やい、クロード。わしはな、約束は果たす男だ。そこを退(ど)けい。」
クロードは見ず知らずの若い男子に、自分の名前を呼ばれ驚く。 その瞬間に男子と二匹は音も立てずに屋敷の中に居る、クロードの背後に姿を移動させた。
「逆らうと、どうなるかわかるな??」
若い男子は人懐(ひとなつ)っこい笑顔で言いながら、クロードの首に腕を廻しグイっと力を込めた。
クロードは苦い顔をし背後の若い男子を睨む。
「わしは神で、名前は─────── 今日はサンタクロースと言う事にしとけ。良いな??」
二匹のケルベロスは屋敷の空気の匂いを嗅(か)ぐと、ハンナ達が居る寝室を探(さぐ)り当てた。
「今日は特別の日だ。無礼を赦(ゆる)せ。我らも、この様な事はそうない。ハンナに敬意(けいい)を捧ぐ。悪魔でありながらら、なんとも慈悲(じひ)深い事よ。」
ケルベロスの一匹はそう言うと、もう一匹と若い男子はうんうんと確かにと言いながら頷(うなず)く。
クロードの首から腕を離すと一人と二匹はさっさと歩き出し、ハンナ達が居る寝室へ向かう。トンプソン達はひそひそと話し案内した。
クロードは後を追いかけた。
そして、ハンナ達が居る寝室にたどり着いた。黒衣のサンタクロースは扉をノックした。
黒執事Ⅱ ルカアロ&悪魔でクリスマス中編
屋敷の2階のバルコニーに人影と四本足の生き物が二匹。人影はバルコニーのドアを叩く。トンプソン達がひそひそと三人で耳を寄せ合い話して居ると蝋燭(ろうそく)を燈(とも)しクロードがやって来た。
「ほぉ。これがサンタクロースか。」
クロードは眼鏡(めがね)のブリッジに手をやり触る。
黒いロングコートを羽織(はお)り黒革のブーツ。男性は背は高く深い栗毛色の短い髪で、なんとも幼い顔立ち。クロードは油断し自分よりも格下と思った。
「やれ、開けえい。」
「真夜中に不躾(ぶしつけ)な来客とは。貴殿、の様な者は……」
外の四本足の生き物は全身は毛足は長く白銀。フサフサで立派な鬣(たてがみ)を生やし百獣の王であるライオンの様にも見える。二匹は雪道を滑るソリを牽(ひ)いており、身体を揺らしソリの金具を解除した。
「フレイア殿の頼みだから、この様な用件を引き受けただけだ。ほう悪魔だ、そちは何をしてるのだ。」
「悪魔は我々を中に、招き入れる気はなさそうだな。ほれ、中へ入るぞ。」
二匹に言われ若い男子はクロードを気にせず言う。
「おうよ。しかし、聞き分けのない悪魔よのう。子供達が寝てるからそっとな。」
クロードは気がついた。人間達には地獄の門番と言われ、畏(おそ)れられるケルベロス二匹だった。外の来客達はクロードの返答を気にもしてない。クロードは男性の正体を突き止め様とした時に、自動ドアの様にバルコニーのドアがひとりでに動き開いた。
トンプソン達は攻撃もせず、男性とケルベロスを見た。
「お前達、何をして居る!?」
「わしはサンタクロースだ。分かったなら、ハンナと子供達が居る場所へ案内しれ。」
「貴殿の様な無礼者を案内する事は、ない立ち去って頂こう。」
「やい、クロード。わしはな、約束は果たす男だ。そこを退(ど)けい。」
クロードは見ず知らずの若い男子に、自分の名前を呼ばれ驚く。 その瞬間に男子と二匹は音も立てずに屋敷の中に居る、クロードの背後に姿を移動させた。
「逆らうと、どうなるかわかるな??」
若い男子は人懐(ひとなつ)っこい笑顔で言いながら、クロードの首に腕を廻しグイっと力を込めた。
クロードは苦い顔をし背後の若い男子を睨む。
「わしは神で、名前は─────── 今日はサンタクロースと言う事にしとけ。良いな??」
二匹のケルベロスは屋敷の空気の匂いを嗅(か)ぐと、ハンナ達が居る寝室を探(さぐ)り当てた。
「今日は特別の日だ。無礼を赦(ゆる)せ。我らも、この様な事はそうない。ハンナに敬意(けいい)を捧ぐ。悪魔でありながらら、なんとも慈悲(じひ)深い事よ。」
ケルベロスの一匹はそう言うと、もう一匹と若い男子はうんうんと確かにと言いながら頷(うなず)く。
クロードの首から腕を離すと一人と二匹はさっさと歩き出し、ハンナ達が居る寝室へ向かう。トンプソン達はひそひそと話し案内した。
クロードは後を追いかけた。
そして、ハンナ達が居る寝室にたどり着いた。黒衣のサンタクロースは扉をノックした。