オジサマ専科 Vol.2 Memories母の手帳の設定を超改変してあります。なのでネタバレも含まれております。BOYSLOVEテイストにしてお届けなので、実際の商品とは一切何も関係ありません。もぐ菜は古川透CV:中田譲治しゃん推しなのでよろ。それと古川透氏は黒髪サラサラ和装で物静かな優しいアーカード様をイメージしてねんVv。
gentleman's&boy(3)
斉藤からの要望でまた、四人で会う事になった。今度は斉藤のお気に入りのスペイン料理レストラン店。
斉藤と松谷が先に椅子(いす)に座って居ると、古川と藤宮が連れ添ってやって来た。
和気あいあいな寄り添う二人を見て、斉藤が苦笑する。
「今日こそは、お持ち帰りしょうと思ったのにな。鈍行の御地蔵(おじぞう)様は、今回ばかりは迅速(じんそく)だなぁ。」
「彼、凄い大胆ですねぇ。悠紀君、腕を透さんに廻して、僕だってした事ないですよ。」
松谷が真剣に言うので、斉藤は豪快に噴き出す。
「お前、透と、そんな事したかったのかよ??」
「剛さんは、知らないんだ。透さんは女子から超人気あったすっよ。ほんと、誰、一人と付き合わないで高校生生活終えたからなぁ。透さんの別名は、石地蔵(じぞう)さんでした。」
「知ってるさ、そんぐらいわね。俺があんなに目立たないとダメだった。透は目立つ事を、何にもしなくってもモテってた。」
「お持ち帰りてっ言う時点で剛さん、下心アリアリですよ。相変わらず、肉食男子ですすな。」
松谷は感心して一人で頷(うなず)く。
古川と藤宮がテーブルに近付いて来た。
「ほんと、お似合いだな。で、悠紀くんは透に、お持ち帰りされちゃったのかな??」
「透さん、今晩わ!!」
両腕を頭に廻しニヤリッと笑う斉藤と慌ててる松谷。
古川は斉藤を鋭くギラりと殺気立ち睨む。
「剛!!」
ア然とする藤宮だった。
二人を落ち着け様と松谷が必死になる。
「まぁまぁ、透さんと悠紀君まずは席にどうぞ。」
松谷はまずは落ち着いてと手の平をヒラヒラとさせて、睨み合う斉藤と古川を落ち着かせる。 松谷は過去の経験上から回避させた。
松谷には何が原因かは未(いま)だ分からないが、高校生時代に卒業式の二日前に斉藤と古川が大喧嘩した事がある。喧嘩を売ったのは斉藤で松谷は他の生徒と止め様としたが、古川は斉藤の喧嘩を買った。
教室は大混乱になり、担任の教師を呼びに走る者に二人を止め様とする者。
誰しも斉藤が勝つと思ったが、古川の圧勝だった。松谷は古川を怒ると言う感情があるのか不思議に思って居たが、怒りと言う感情を宿した古川を見て驚いた。
斉藤は古川と藤宮を見つめ今、流行(はや)りの曲を口笛で拭く。
「剛さん、こら。」
松谷は斉藤の膝を手の平でペチペチっと叩く。
「良いじゃねぇか。おい、松、お前いつからそんな偉くなった。」
斉藤は無邪気に楽しく笑う。
古川と藤宮は椅子に座る。
藤宮は一安心した。そんな、二人を見つめ斉藤は、きちんと佇(たたず)まいを正し座り直す。
「ごめんね、悠紀君。この前のお詫びだからさ。君の事だから、透にも言ってないだろ。」
そう斉藤が言うと藤宮は俯き頷く。
「隠し事はイヤだからさ、つい先週はすまなかった。俺だってさ、一つぐらいは妬(や)きモチは妬(や)くんだぜ。君のボディブローとグーグーパンチは、切れがあって受けごたえがあった。」
「僕もごめんなさい。どさに紛れて俯せに倒れた、斉藤さんを二、三発踏みつけちゃいました。」
「君が激怒するとは、思わなかったよ。ただの冗談なのにさ。あはは……」
「何があった??」
古川は斉藤と藤宮に尋ねた。
藤宮は顔を上げて微笑(ほほえ)み、古川を見つめイタズラぽっく舌を出し言う。
「口喧嘩がちょっと、オバーヒートしただけなんです。」
藤宮は穏やかに言うので、古川は納得した。
斉藤はそんな古川と藤宮を見つめ思う。二人の距離がどんどん接近しつつあり、親密な関係になるのは時間の問題だろうと。
松谷は大乱闘にならずに一安心した。
gentleman&boy(4)
gentleman's&boy(3)
斉藤からの要望でまた、四人で会う事になった。今度は斉藤のお気に入りのスペイン料理レストラン店。
斉藤と松谷が先に椅子(いす)に座って居ると、古川と藤宮が連れ添ってやって来た。
和気あいあいな寄り添う二人を見て、斉藤が苦笑する。
「今日こそは、お持ち帰りしょうと思ったのにな。鈍行の御地蔵(おじぞう)様は、今回ばかりは迅速(じんそく)だなぁ。」
「彼、凄い大胆ですねぇ。悠紀君、腕を透さんに廻して、僕だってした事ないですよ。」
松谷が真剣に言うので、斉藤は豪快に噴き出す。
「お前、透と、そんな事したかったのかよ??」
「剛さんは、知らないんだ。透さんは女子から超人気あったすっよ。ほんと、誰、一人と付き合わないで高校生生活終えたからなぁ。透さんの別名は、石地蔵(じぞう)さんでした。」
「知ってるさ、そんぐらいわね。俺があんなに目立たないとダメだった。透は目立つ事を、何にもしなくってもモテってた。」
「お持ち帰りてっ言う時点で剛さん、下心アリアリですよ。相変わらず、肉食男子ですすな。」
松谷は感心して一人で頷(うなず)く。
古川と藤宮がテーブルに近付いて来た。
「ほんと、お似合いだな。で、悠紀くんは透に、お持ち帰りされちゃったのかな??」
「透さん、今晩わ!!」
両腕を頭に廻しニヤリッと笑う斉藤と慌ててる松谷。
古川は斉藤を鋭くギラりと殺気立ち睨む。
「剛!!」
ア然とする藤宮だった。
二人を落ち着け様と松谷が必死になる。
「まぁまぁ、透さんと悠紀君まずは席にどうぞ。」
松谷はまずは落ち着いてと手の平をヒラヒラとさせて、睨み合う斉藤と古川を落ち着かせる。 松谷は過去の経験上から回避させた。
松谷には何が原因かは未(いま)だ分からないが、高校生時代に卒業式の二日前に斉藤と古川が大喧嘩した事がある。喧嘩を売ったのは斉藤で松谷は他の生徒と止め様としたが、古川は斉藤の喧嘩を買った。
教室は大混乱になり、担任の教師を呼びに走る者に二人を止め様とする者。
誰しも斉藤が勝つと思ったが、古川の圧勝だった。松谷は古川を怒ると言う感情があるのか不思議に思って居たが、怒りと言う感情を宿した古川を見て驚いた。
斉藤は古川と藤宮を見つめ今、流行(はや)りの曲を口笛で拭く。
「剛さん、こら。」
松谷は斉藤の膝を手の平でペチペチっと叩く。
「良いじゃねぇか。おい、松、お前いつからそんな偉くなった。」
斉藤は無邪気に楽しく笑う。
古川と藤宮は椅子に座る。
藤宮は一安心した。そんな、二人を見つめ斉藤は、きちんと佇(たたず)まいを正し座り直す。
「ごめんね、悠紀君。この前のお詫びだからさ。君の事だから、透にも言ってないだろ。」
そう斉藤が言うと藤宮は俯き頷く。
「隠し事はイヤだからさ、つい先週はすまなかった。俺だってさ、一つぐらいは妬(や)きモチは妬(や)くんだぜ。君のボディブローとグーグーパンチは、切れがあって受けごたえがあった。」
「僕もごめんなさい。どさに紛れて俯せに倒れた、斉藤さんを二、三発踏みつけちゃいました。」
「君が激怒するとは、思わなかったよ。ただの冗談なのにさ。あはは……」
「何があった??」
古川は斉藤と藤宮に尋ねた。
藤宮は顔を上げて微笑(ほほえ)み、古川を見つめイタズラぽっく舌を出し言う。
「口喧嘩がちょっと、オバーヒートしただけなんです。」
藤宮は穏やかに言うので、古川は納得した。
斉藤はそんな古川と藤宮を見つめ思う。二人の距離がどんどん接近しつつあり、親密な関係になるのは時間の問題だろうと。
松谷は大乱闘にならずに一安心した。
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