もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

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眩暈 (38) 鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編

2009-09-30 01:24:30 | 腐女子の御伴

         *ご注意*


*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*


一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。




眩暈 (37)






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片桐と函南はデパートの地上出口から外へ出る天気も良く晴れて湿度もなくからりとしていて気持ちがいい。

「函南君、僕の家で一緒に食べましょうか。」

「お天気も良いし公園のベンチで食べようよ。」

「公園ですか??」

「うん、それはね。Love a La MoDe.の噂では片想いをしている女の子がそのLove a La MoDe.をPure-funmyで買い、片想いのその男の子も買おうとしていて女の子が勇気を出して男の子に一緒に食べようって声をかけたら、オッケーの返事で公園でお話しをしながら食べてそれでお互いが片想いだった事を気づきめでたく両思いになった… それからこのPure-funmyのLove a La MoDe.が知られるきっかけになったんだって。」

「そうなんですか、初めて知りました。」

「だからその噂みたく公園で食べようよ。」

「この辺で公園と言ったら~ 」

「少し歩いて行くけどこっちだよ。」

そう言うと片桐の手を握り函南は歩く片桐は函南にグイグイ引っ張られて歩く。

「あの、函南君…手を離してください。」

「ダメ。」

公園に着く公園はスポーツも出来る様にバレーコートとテニスコートもあり遊歩道を跨げはオフィスビル街が裾を拡げている平日の昼間なので公園は人がおらず空いている。

「このベンチにしょう。」

「はい。」

二人はベンチに座り函南は大事そうに手提げの紙バックからLove a La MoDe.が入った箱を取り出し箱をベンチにおき開けた。

「フォークと紙ナプキンに…あっ、クリームが手に付いちゃった…」

「紙のおしぼりがあれば良いんですが…」

函南はクリームが付いた手を舐めたがベタベタして何処も触れないので手洗いをして来ると言いベンチから立ち手洗いに行った。

片桐はため息をついた…この公園はキクチマーケティングとMGNの間にある公園で気乗りがしなかった。

ベンチに一人で座っていると目の前にいつから居るのか不明であるが黒いトレンチコートを身に纏い黒く鐔がある英国紳士の様な帽子を被り髪の毛は三編みで一つに束ねていて長い。眼鏡をして居て表情は掴みどころがない笑っているのか悲しいのかどっちらともに取れる。

その男は片桐に無言で紅く熟れた実を手渡す… いつもなら警戒し受け取る事はないが片桐はその男から熟れた紅い実を受けとってしまった。

片桐はその紅く熟れた実を手に取り見つめる… 男は無言であるが片桐に食べる様に促す。片桐はそれでも食べる事を悩み紅く熟れ実を思い留まるように見つめた。

「忘れてしまいたいのでしょ??なら、それを召し上がりなさい。全ては夢の中での都合の良い出来事にしてしまえば良いのです。」

「僕は…‥その‥」

「それとも忘れたくない??あの日の事が例え悪夢だっとしても貴方の躯にとっては秘めやかな蜜事でしたね。」

「それは‥」

「忘れたい??違う??どっちらとも貴方の虚ろな心が映し出す癒える事のない物語なのですよ。楽になりたいのでしょ??」

「辛い事はあったけど今は…」

「もし、その実が貴方の未来を決めるとしたら??どうでしょう召し上がりますか??」

「未来??」

「そう未来です。微かな不安と願う希望が打ち寄せる海辺に舟を漕ぎ大海原を徃く…畏れる事はありません。貴方が望む未来がその実に託されている過去よりも未来を望むそれは当たり前の事です。貴方は未来を選んだのですからその実を食べる権利があるはずですよ。」

片桐はその紅く熟れた実を一口含み自分の目の前に屈み込む男の肩越し遠くに走り寄る佐伯の幻影を見た… 佐伯は何かを叫んで居るが片桐には聞こえず眠る様に片桐は目を閉じた。





                  全ては夢だろう~きっとだから忘れるなにもかも---------------------     



                  もし夢で会えるとした僕は君に何を話すのだろ??







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