もぐ菜がバレンタインデーの次の日に見た夢を見たままカキしました。設定に深い意味はないです。
原作だっとブッカーと零はクーリィ准将の事をスーパー婆さんと言ってるけど、もぐ菜的には譲治しゃんに言わせたくないの。
戦闘妖精雪風の夢小説です。
南極基地 ブッカーの執務室の全ての照明は消されており 薄らぼんやりと非常灯だけが点灯しているだけで、深く真っ暗闇で辛(かろ)うじてお互いの輪郭(りんかく)が分かる。
夏の短い期間は短いが夕焼けが見れて先程までは、その夕焼けをブッカーと深井は二人で観賞して居た。
ブッカーはデスクチェアーに座り深井の髪の毛を指先で手櫛(てくし)の様にし遊んでいる。深井自身は嫌がるそぶりなく、素直に撫でられて居る。
ブッカーの膝上に深井はちょこんと座っており、身体をモゾモゾと動かす。
「坊や、気が済んだか??」
ブッカーは、ため息まじりに言う。
深井がする不可解な行動にブッカーは困惑(こんわく)する。
デスクチェアーが必要なら、もう一つ頼む必要があると思い起案書を書けば深井は不要と言い張る。
「空に飛んでさえいれば、お前はエースドライバーなのになぁ。零??」
深井はブッカーの膝上で寝る気らしく、小さく欠伸(あくび)した。
「あんたは温かい」
深井はブッカーの胸に背中を預け身体を任せる。先程までとは違う重みが、のしかかり体温がじんわりと伝わる。
闇が深くなりつつ、深井の寝息が聞こえる。
深井が帰還(きかん)して何が変わったと言えば時々、ブッカーに必要以上にべったりとする事である。雪風(ゆきか)は、それを見て居てもヤキモチは妬(や)かない。
デスクに置かれた電話が鳴る。ブッカーは素早く出る。
クーリィ准少で第五飛行部隊の予算を、増額の検討をするとの事だった。電話の受話器越しから聞こえる声の主に気がつき深井は目覚めた。
「クーリィ准少、私が書類を持ちまして──── では、そちらへ……」
ブッカーは喜々(きき)として返事をし、受話器を戻す。深井の肩をポンポンと軽く叩き、起こすと深井は知らん顔して寝たまま。
「こら、零。」
ブッカーは深井の身体に両手を添えて軽く揺らす。深井は機嫌悪さを滲(にじ)ませた瞳で、ブッカーを睨むと────────────
深井は自分の着ていたジャケットと長袖のインナーを脱ぎ捨てた。
「零!?」
ブッカーはそんな深井を怒鳴(どな)る訳ではなく、子供をあやす様に頭を撫でた。デスクの設置されてる執務室の照明の電源をオンにすると、闇が瞬時に消え去り執務室はいつもの様に無機質な明かりで照らされた。
「零。」
ブッカーは深井の両脇に手を入れて、軽々と持ち上げた。深井は成人男子で軍人でもあるので、そう軽くはない。
深井を立たせると同時に、ブッカーも立ち上がった。するりと深井をデスクチェアーに座らせて、床に脱ぎ捨てたジャケットを拾い深井の身体に被せた。ブッカーは屈み込む。
「雪風(ゆきか)が、俺の家で夕食を用意してくれてる。先に帰る様に。」
深井はブッカーの手を掴み強く握る。
「零、スーパーウーマンは時間厳守だ。なら、お前も一緒に来るか??」
「あんたとなら、何処(どこ)へでも行くさ。世界の果てだろうが、フェアリィの地獄であろうと。」
「零、その前にその寝起き顔を、どうにかしろ。スーパーウーマンに会わせる顔じゃない。」
零は手を離し寝たふりをして返事をしない。ブッカーは全身が見える鏡の前に立ち、身嗜(みだしな)みを調える。
足取りが軽く歩くブッカーの後ろ姿を見て深井は思う。部隊の予算が増えるのは喜ばしいがクーリィ准少に会いに行く姿が、好きな女性に会いに行く姿の様に見える
それが腹立たしい深井。
ブッカーはデスクに戻って来てそんなふて寝をする深井を楽しげに見つめて微笑(ほほえ)み、書類を手に取り執務室のドアの付近(ふきん)にある照明ボタンをオフにし出て行く。
執務室は再び真っ暗闇に飲み込まれた。
ブッカーが出て行って数秒後に、デスクの電話が鳴る。深井は長い脚で電話を邪険に蹴ると自分が思ったよりも、力が入り電話がデスクから逃げ去る様にダイブし派手な音がした。
数分後にノック音がし、執務室のドアがスライドして開くと真っ暗闇に眠る深井に声をかけた。
「随分(ずいぶん)と寝相が悪いわね。」
フォスの声で機嫌が悪い声音(こわね)でため息をつく。深井は寝たフリをし動(どう)じない。
「アナタの上官に、頼まれた報告書よ。聞いてるの??」
フォスはアナタのと言う単語を強調し言うと、ツカツカとデスクに近寄り書類を置きイライラと執務室から出て行く様子を深井は感じた。
深淵(しんえん)の闇が俺を飲み込み、あんたから引き離されて徃(ゆ)く錯覚(さっかく)と焦燥感(しょうそかん)。もし、このまま眠り続けるなの、あんたの居ない世界に独(ひと)り取り残されてしまう───────────
起きれない…‥ んぅ、目覚められない。ジャック??
闇が渦巻き深井はもがく様に空を掴んだ。指先に触れる温もりに自我を保つ。
聞き慣れてた優しい声でくすりと笑う。
どうした??
ジャック、目覚められない。
嗅(か)ぎ馴れた匂いと、指先と腕に感じる躯(からだ)に馴染(なじ)んだ体温。それこそが自分を形成する為に必要な物質。
零。
ジャック!! ジャック!!
零、怖い夢でも見たか?? もう大丈夫だ。
深井は安心し目覚めた。
終わり。
長編ですが、こちらも読んで見てくださいませ。全36話 完結してます。
OAV結末後 戦闘妖精雪風 additional Air (1)
原作だっとブッカーと零はクーリィ准将の事をスーパー婆さんと言ってるけど、もぐ菜的には譲治しゃんに言わせたくないの。
戦闘妖精雪風の夢小説です。
南極基地 ブッカーの執務室の全ての照明は消されており 薄らぼんやりと非常灯だけが点灯しているだけで、深く真っ暗闇で辛(かろ)うじてお互いの輪郭(りんかく)が分かる。
夏の短い期間は短いが夕焼けが見れて先程までは、その夕焼けをブッカーと深井は二人で観賞して居た。
ブッカーはデスクチェアーに座り深井の髪の毛を指先で手櫛(てくし)の様にし遊んでいる。深井自身は嫌がるそぶりなく、素直に撫でられて居る。
ブッカーの膝上に深井はちょこんと座っており、身体をモゾモゾと動かす。
「坊や、気が済んだか??」
ブッカーは、ため息まじりに言う。
深井がする不可解な行動にブッカーは困惑(こんわく)する。
デスクチェアーが必要なら、もう一つ頼む必要があると思い起案書を書けば深井は不要と言い張る。
「空に飛んでさえいれば、お前はエースドライバーなのになぁ。零??」
深井はブッカーの膝上で寝る気らしく、小さく欠伸(あくび)した。
「あんたは温かい」
深井はブッカーの胸に背中を預け身体を任せる。先程までとは違う重みが、のしかかり体温がじんわりと伝わる。
闇が深くなりつつ、深井の寝息が聞こえる。
深井が帰還(きかん)して何が変わったと言えば時々、ブッカーに必要以上にべったりとする事である。雪風(ゆきか)は、それを見て居てもヤキモチは妬(や)かない。
デスクに置かれた電話が鳴る。ブッカーは素早く出る。
クーリィ准少で第五飛行部隊の予算を、増額の検討をするとの事だった。電話の受話器越しから聞こえる声の主に気がつき深井は目覚めた。
「クーリィ准少、私が書類を持ちまして──── では、そちらへ……」
ブッカーは喜々(きき)として返事をし、受話器を戻す。深井の肩をポンポンと軽く叩き、起こすと深井は知らん顔して寝たまま。
「こら、零。」
ブッカーは深井の身体に両手を添えて軽く揺らす。深井は機嫌悪さを滲(にじ)ませた瞳で、ブッカーを睨むと────────────
深井は自分の着ていたジャケットと長袖のインナーを脱ぎ捨てた。
「零!?」
ブッカーはそんな深井を怒鳴(どな)る訳ではなく、子供をあやす様に頭を撫でた。デスクの設置されてる執務室の照明の電源をオンにすると、闇が瞬時に消え去り執務室はいつもの様に無機質な明かりで照らされた。
「零。」
ブッカーは深井の両脇に手を入れて、軽々と持ち上げた。深井は成人男子で軍人でもあるので、そう軽くはない。
深井を立たせると同時に、ブッカーも立ち上がった。するりと深井をデスクチェアーに座らせて、床に脱ぎ捨てたジャケットを拾い深井の身体に被せた。ブッカーは屈み込む。
「雪風(ゆきか)が、俺の家で夕食を用意してくれてる。先に帰る様に。」
深井はブッカーの手を掴み強く握る。
「零、スーパーウーマンは時間厳守だ。なら、お前も一緒に来るか??」
「あんたとなら、何処(どこ)へでも行くさ。世界の果てだろうが、フェアリィの地獄であろうと。」
「零、その前にその寝起き顔を、どうにかしろ。スーパーウーマンに会わせる顔じゃない。」
零は手を離し寝たふりをして返事をしない。ブッカーは全身が見える鏡の前に立ち、身嗜(みだしな)みを調える。
足取りが軽く歩くブッカーの後ろ姿を見て深井は思う。部隊の予算が増えるのは喜ばしいがクーリィ准少に会いに行く姿が、好きな女性に会いに行く姿の様に見える
それが腹立たしい深井。
ブッカーはデスクに戻って来てそんなふて寝をする深井を楽しげに見つめて微笑(ほほえ)み、書類を手に取り執務室のドアの付近(ふきん)にある照明ボタンをオフにし出て行く。
執務室は再び真っ暗闇に飲み込まれた。
ブッカーが出て行って数秒後に、デスクの電話が鳴る。深井は長い脚で電話を邪険に蹴ると自分が思ったよりも、力が入り電話がデスクから逃げ去る様にダイブし派手な音がした。
数分後にノック音がし、執務室のドアがスライドして開くと真っ暗闇に眠る深井に声をかけた。
「随分(ずいぶん)と寝相が悪いわね。」
フォスの声で機嫌が悪い声音(こわね)でため息をつく。深井は寝たフリをし動(どう)じない。
「アナタの上官に、頼まれた報告書よ。聞いてるの??」
フォスはアナタのと言う単語を強調し言うと、ツカツカとデスクに近寄り書類を置きイライラと執務室から出て行く様子を深井は感じた。
深淵(しんえん)の闇が俺を飲み込み、あんたから引き離されて徃(ゆ)く錯覚(さっかく)と焦燥感(しょうそかん)。もし、このまま眠り続けるなの、あんたの居ない世界に独(ひと)り取り残されてしまう───────────
起きれない…‥ んぅ、目覚められない。ジャック??
闇が渦巻き深井はもがく様に空を掴んだ。指先に触れる温もりに自我を保つ。
聞き慣れてた優しい声でくすりと笑う。
どうした??
ジャック、目覚められない。
嗅(か)ぎ馴れた匂いと、指先と腕に感じる躯(からだ)に馴染(なじ)んだ体温。それこそが自分を形成する為に必要な物質。
零。
ジャック!! ジャック!!
零、怖い夢でも見たか?? もう大丈夫だ。
深井は安心し目覚めた。
終わり。
長編ですが、こちらも読んで見てくださいませ。全36話 完結してます。
OAV結末後 戦闘妖精雪風 additional Air (1)