車輪を再発見する人のブログ

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感情的になれない愚かさ

2009年03月18日 | 経済一般

週刊ダイヤモンドで貧困特集があるらしい。その告知記事がネット版にあったのだが、お約束とも言える内容で笑ってしまった。

よく言われる「自己責任論」、つまり「何らかの努力が足りなくて貧困状態に陥ったのだ」とする見方も、全くの不正解ではありません。パチンコに精を出し、サラ金に手を出した挙げ句にホームレス状態に陥った人に、果たしてどこまで手を差し伸べたらよいのか――。

よく聞くこのような自己責任論という馬鹿げた議論。問題は、もし本当に貧しいお金に困っている人を支援することが否定できるなら、それよりもお金に困っていない裕福な人を保護したりすることはより強く否定できるということである。だから、ホームレスに対しては自己責任論を振り回し、逆に年収一千万円の中高年を保護するというのは論理的に一番意味不明であるということである。

ホームレスにも責任があると言う人がいるが、それを言ったら同じような責任が他の人にもあるから如何なる人間も保護されてはいけないということになる。つまり、貧困層を社会として支援するという考えを、自己責任論によって否定し、高所得者層の保護を維持できるのならば、そのような主張は多くの人が納得できる貧困層を支援するという考えを否定し、勝手に選んだ富裕層を支援していいことになる。いったい何様なんだというような話だ。だから、いろいろな考えがあるかもしれないが、所得の低い人を支援することは基本的に必要だと考えられるので、他のやり方貧困層をむしして高所得者層を支援するというのに比べたら合理的なので、貧困層を支援するというのが論理的な考え方だ。

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