FACTAの記事より
「グラビアアイドルなんて興味ない」と仰るお堅い「FACTA」の読者でも、“こりん星から来た不思議少女”小倉優子(25)や“ブログの女王”眞鍋かをり(27)はご存じだろう。その2人が所属する(形式的に言えば「していた」)芸能プロダクション「アバンギャルド」と牧野昌哉社長(41)が昨年末、脱税の疑いで東京国税局から刑事告発された。業界でも「カネにうるさいので有名」な牧野社長の脱税の手口は呆れるほかないが、現在は所属タレントとのトラブル処理をめぐり苦境に立たされているという。・・・
だが、それに反して牧野社長の評判はすこぶる悪い。ある民放のバラエティー番組制作担当者は「事務所が大きくなってからも、牧野社長はギャラの交渉には自ら出てきて、落とし所が分かっていながら法外な値段を吹っかけてくる。最後は500円、1000円単位でギャラを吊り上げようとするし、とにかくセコいんです」と話す。・・・
こんな話もある。ある売れっ子タレントのマネージャーが労働条件のあまりの過酷さに耐えかねて辞めることになった。牧野社長はこのマネージャーに退職金を払わなかっただけでなく、タレントの送迎に使った社有のワゴン車を買い取るよう命じた。マネージャーは抵抗したが、結局は購入費の半値で買い取らされた。いやはや、何ともである。・・・
脱税の手口も実に込み入ったもので、査察に入った東京国税局も「当初は解明に手を焼いた」(国税関係者)という。最大のものはアバンギャルドが関係会社に支払ったように見せかけていた“移籍金”。実際にはアバンギャルド所属のタレントなのに、関係会社から引き抜いたように装って“移籍金”の名目で架空の経費を計上していた。
そしてもう一つが“撮影協力費”。アバンギャルドと関係会社との間でタレントを派遣しあい、派遣された側が派遣した側に“撮影協力費”と称する費用を支払っていたが、実際にはタレントはアバンギャルドの所属で、関係会社にはいないのだから、これまた架空経費だ。芸能プロ関係者は「こうした工作に使われていたのは、まだ駆け出しであまり有名ではないタレントが大半だったようだ」と解説する。・・・
牧野社長自身は渋谷区の超高級マンションに住むだけでなく、高級ホテルを泊まり歩いてもいたという。その一方で、所属タレントやスタッフのギャラは「固定の月給制で、芸能界でも有名な低レベル」(芸能プロ関係者)だという。ある出版関係者は「デビュー間もないころの眞鍋かをりの月給はたった7万円。国税局の査察が入った08年2月の時点で、事務所を支える一大スターになっていた小倉優子でさえ、月400万円程度に過ぎなかった」と打ち明ける。国税関係者も「査察に入った調査官が、所属タレントのあまりのギャラの安さに『まるで現代の蟹工船だ』と驚いていた」と話す。・・・
しかし、ある芸能プロ関係者は「牧野社長はもう一つの火種を抱えて苦境に立たされている」と指摘する。ご多分に漏れず、牧野社長も自分が気に入った所属タレントをすぐ口説きにかかるので不評を買ってきたが、そうしたなか2年ほど前、売れっ子の所属タレントとの間でトラブルが発生。タレントが激怒し、牧野社長は弁護士を通じなければこのタレントとコンタクトできないという非常事態に陥ったのだ。そこに介入してきたのが、いまや“飛ぶ鳥を落とす勢い”と言われる某芸能プロだったという。
前出の関係者は「牧野社長もここには頭が上がらず、仲介手数料として、そのタレントのテレビ出演料の約7割を納めている」と話す。
そして、この某芸能プロには国税当局が深い関心を示しているとされる。それにしても芸能界というところ、門外漢には全くの魑魅魍魎の世界としか言いようがない。
まあ、最低としか言いようがない話だが、これが芸能界ということだろう。閉鎖的な世界でテレビ局という、もっとも規制に安住している世界と繋がっていると、ここまで酷いことが当たり前のように起こるようになるのかという気分だ。このように最低なテレビ局と芸能界という世界が、両方とも極端な左翼思想なのは見事なネタであるが、ここが中国や北朝鮮と同じような思考回路と行動様式の社会であると考えれば納得できるだろう。
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