ホンダ本社の安全運転普及本部に転籍されたYイントラさんが久しぶりに桶川に戻ってきました。そうです。新しいスクールの企画を携え、それを実験評価するべく、モニタースクールを実施しに来たのです。題して「機材を活用したスクール」です。内容は、データロガーと呼ばれるセンサーおよびセンサーデータを記録収集する装置を車両に装着し、車両の操作状態をモニターするデータコレクターを利用したセッションと、ビデオ撮りとそのモニタリングを行うセッションを組合せ、いわば「ハイテク化された運転教育」を実施しようという意欲的な試みです。
メンバーさんにはこの実験的な講習に参加してもらい、感想と評価をお願いします、という趣旨で開催されたのが、10月18日のモニタースクールでした。
多くの方が興味をお持ちだったでしょうが、平日で、CB1300経験者限定で、定員10名ということで、参加に至らず残念の思っている方も多いと思います。
そこでスクールの様子をご報告します。
スクールは以下の要領で実施されました。
10:00~10:30 趣旨および実施要領の説明
10:30~11:00 準備体操など、およびコースへの移動
11:00~12:30 ブレーキングおよび直線パイロンスラローム(データ収集およびビデオ撮影)
12:30~13:30 昼休み
13:30~15:00 オフセットパイロンスラローム(データ収集およびビデオ撮影)
15:00~16:00 コーススラローム(ビデオ撮影)
16:00~16:25 車両収納および休憩
16:25~17:00 アンケート記入および意見聴取
ビデオ撮影の機会は過去にありましたが、データロガーで何がわかるかは全く未経験のことです。その興味津々のデータ収集の結果は、以下のようになりました。
直線パイロンスラローム(16本+8本?)とブレーキング(50kmから)は、屋外でPCの画面で見せてもらいましたが、見にくかったこともあり、その結果は省略します。
データ収集の結果をしっかりと把握できたのは、午後のオフセットスラロームで、それは上図のように表現されていました。
測定した項目は
1)エンジン回転数(rpm)
2)アクセル開度(%)
3)速度(ただしこれはフロントタイヤのセンサーではなくドライブギヤ(か、カムシャフトか??)で測っているということなので実質的にはエンジン回転数と正確に比例し、エンジン回転数と同じです)(km)
4)フロントブレーキ油圧(%)
5)リアブレーキ油圧(%)
となります。3)については省略しましたが、他の4つの計測値が左から右に流れる時間軸でグラフになって表示されます。
これによって、
①アクセルを開け始めるタイミング
②アクセルの開けっぷり
③アクセルを閉じるタイミング
④フロントブレーキをかけるタイミング
⑤フロントブレーキの初期入力の強さ
⑥フロントブレーキのリリースのタイミング
⑦リアブレーキをかけるタイミング
⑧フロントブレーキに対するリアブレーキの強さ
⑨リアブレーキのリリースのタイミング
⑩これらの結果としてのエンジン回転数
⑪おなじことなのですが、スラロームやオフセットの通過速度や最低速度、最高速度
などが、わかります。
上図はシンプルに表現していますが、実際にはグラフ上の台形や山形のピークにギザギザしたバラつきが発生すると考えてください。
上図をオフセットパイロンスラロームの走行に当てはめると、このようになります。
グラフは以前に紹介した@sushi流スペシャル図解のように一つの図表にまとめました。測定されている4つのファクターは一緒です。ただし参考のためにコーナーのバンク角(実測ではなく想定)を加えてみました。
私自身の最初の感想としては、その「スペシャル図解」として表現したそのものが「実測値」のグラフとして表現されることに、まず感激しました。そして「スペシャル図解」で想定していたことが、ほぼ想定通りに示されたことに嬉しく思ったのです。
しかし、ライディングにかかる個体差というものは想定を超える事実として示されたのです。
‥‥‥‥(続く)
メンバーさんにはこの実験的な講習に参加してもらい、感想と評価をお願いします、という趣旨で開催されたのが、10月18日のモニタースクールでした。
多くの方が興味をお持ちだったでしょうが、平日で、CB1300経験者限定で、定員10名ということで、参加に至らず残念の思っている方も多いと思います。
そこでスクールの様子をご報告します。
スクールは以下の要領で実施されました。
10:00~10:30 趣旨および実施要領の説明
10:30~11:00 準備体操など、およびコースへの移動
11:00~12:30 ブレーキングおよび直線パイロンスラローム(データ収集およびビデオ撮影)
12:30~13:30 昼休み
13:30~15:00 オフセットパイロンスラローム(データ収集およびビデオ撮影)
15:00~16:00 コーススラローム(ビデオ撮影)
16:00~16:25 車両収納および休憩
16:25~17:00 アンケート記入および意見聴取
ビデオ撮影の機会は過去にありましたが、データロガーで何がわかるかは全く未経験のことです。その興味津々のデータ収集の結果は、以下のようになりました。
直線パイロンスラローム(16本+8本?)とブレーキング(50kmから)は、屋外でPCの画面で見せてもらいましたが、見にくかったこともあり、その結果は省略します。
データ収集の結果をしっかりと把握できたのは、午後のオフセットスラロームで、それは上図のように表現されていました。
測定した項目は
1)エンジン回転数(rpm)
2)アクセル開度(%)
3)速度(ただしこれはフロントタイヤのセンサーではなくドライブギヤ(か、カムシャフトか??)で測っているということなので実質的にはエンジン回転数と正確に比例し、エンジン回転数と同じです)(km)
4)フロントブレーキ油圧(%)
5)リアブレーキ油圧(%)
となります。3)については省略しましたが、他の4つの計測値が左から右に流れる時間軸でグラフになって表示されます。
これによって、
①アクセルを開け始めるタイミング
②アクセルの開けっぷり
③アクセルを閉じるタイミング
④フロントブレーキをかけるタイミング
⑤フロントブレーキの初期入力の強さ
⑥フロントブレーキのリリースのタイミング
⑦リアブレーキをかけるタイミング
⑧フロントブレーキに対するリアブレーキの強さ
⑨リアブレーキのリリースのタイミング
⑩これらの結果としてのエンジン回転数
⑪おなじことなのですが、スラロームやオフセットの通過速度や最低速度、最高速度
などが、わかります。
上図はシンプルに表現していますが、実際にはグラフ上の台形や山形のピークにギザギザしたバラつきが発生すると考えてください。
上図をオフセットパイロンスラロームの走行に当てはめると、このようになります。
グラフは以前に紹介した@sushi流スペシャル図解のように一つの図表にまとめました。測定されている4つのファクターは一緒です。ただし参考のためにコーナーのバンク角(実測ではなく想定)を加えてみました。
私自身の最初の感想としては、その「スペシャル図解」として表現したそのものが「実測値」のグラフとして表現されることに、まず感激しました。そして「スペシャル図解」で想定していたことが、ほぼ想定通りに示されたことに嬉しく思ったのです。
しかし、ライディングにかかる個体差というものは想定を超える事実として示されたのです。
‥‥‥‥(続く)
文中の図解ですが、バンクの開始が早すぎるなど問題がありましたので、修正し差し替えました。
ツボにはまったというか、読んでいてワクワクしてしまいました。
理系心?をくすぐるお話です。
このスクールが実際に開催されるようになったらうれしいです。
ああ、CB750でもモニターOKだったらぜひ参加したかったです。
出来れば参加したかったな(出来ないけど<CB1300限定)
これにサス・タイヤ温度センサーが加わったらまさにサーキット仕様。
<想定を超える事実として示されたのです。
気になる早く続きを
理屈っぽい人には、これ以上のおもちゃはありません! 本当に!
つるばらさんも飛びつきそうですね。
センサーは、エンジン回転数を取るために、PGMのマシンでないとだめなんだそうです。そういう意味で1300になったのですね。
つるばらさんも1300に挑戦してみてはいかがか?
>事務総長さん
面白いことでした。
上に書いたようにPGMでないといけないから、RRか1300かということになりますなあ。
早く免許取りなさい!!! 「機材を使ったスクール」が始まる前に!
続きの記事を今、上げたけど、この話は細かく言えば「尽きない」!!
バンク角はどうやって記録しているのでしょう?
ジャイロを積んでいるのでしょうか?
20年程前、パイロットの訓練でこういう記録
を使った教育というのが検討されたことがありました。
今回測定した項目は
1)エンジン回転数(rpm)
2)アクセル開度(%)
3)速度(km)
4)フロントブレーキ油圧(%)
5)リアブレーキ油圧(%)
の5項目です。
図に示したバンク角は話の辻褄を合わせるために推測で私が付け加えた概念図ですので、そのようにご理解ください。
Yイントラさんと話した中ではジャイロセンサーでバンク角も取れるといいねということはあったのですが、センサーの値段が著しく高価で難しいようです。
このような試みは色々と夢があって楽しいことですね。