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安全性確保の視点(2)

2006年10月31日 | 中級テクニック
 先の記事では、ブレーキの遅れによるオーバーランおよびミスコースによるオーバーランについて考えてみました。オーバーランについては、その他、a)ラインが膨らんでしまってオーバーランするケースと、b)アクセルの誤操作によるオーバーランのケースが典型的に考えられます。
 そういうオーバーランによる転倒などの危険性を回避する着眼について、もう少し考えてみます。

 a)は、コーナリング中に狙ったラインに対して操作がうまくいかなくてハンドルが切れなくて膨らんでしまいオーバーランするパターンです。
 上の図のコースレイアウトは、私が実際に転んだときのレイアウトです。市街地ですが、直線を長くとっていて結構速度が上がるコースになります。
 転倒は最初のコーナー①で起こりました。何周か回ってそろそろラインを調整していこうかという時です。ここをなるべく速い速度で進入してスピードを維持したまま次の直線につなげたい所です。
 それでなるべくRを大きくとっていって芝生ギリギリをかわしていこうとしたのですが、回れると思ったほどには曲がってくれなくて前輪が芝生に入り、そのままスリップアウトしてしまいました。



 つまり、①のラインからもっと大回りにしてスピードを上げていこうとしたところ②のラインになってフロントタイヤが芝生にはみ出してしまったのです。一番寝かせているとことですから当然一瞬にしてフロントタイヤが滑り出しました。左の肘を打って、左のくるぶしをバイクに挟んでしまい、実はその後も走ったのですが、昼休みに見ると肘が大きく内出血をして赤く脹れてしまいました。

 省みるに、ここは膨らんだら芝生に落ちるのですから、タイムを詰める場所ではなく安全を優先したラインを考えるべきだったということです。
 それは、図の③のようなラインで、④の地点では、もう向きが変わっているので、多少スロットルの操作などを間違えても危険は無いわけです。こういうことは、往々にして転んでから気が付くのですが、なるべくコース案内の時に考えておくべきでしょう。この転倒以来、私自身はこのような条件では無理はしないことにしていますが、賢明な皆さんは転ぶ前に意識していただきたいと思います。

 私がこけた後は、その日の参加者の皆さんのラインは、しっかりと変わっていました。賢い人は、人が転んだ様子を見ただけで、知恵をつけるものです。




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