文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

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スポーツ用品米に売り込め…朝日新聞10面から。

2011年04月15日 11時27分37秒 | 日記
急成長する中国経済の勢いに乗り、中国のスポーツ用品メーカーが、米国のプロスポーツ界に参入してきた。
足がかりは、中国で人気の高い米プロバスケットボール(NBA)。スター選手とシューズ使用契約を結ぶなど、じわじわとブランドカを高めている。


国内で安定企業に成長した中国のメーカーが狙うのは、米国市場。NBAの有名選手と契約を結び、知名度を上げ、販売網を広げる試みが、ここ数年で活発になっている。

16日に開幕するNBAのプレーオフ。優勝候補の一つ、セルティックスのスター選手の足元を彩るのは、中国スポーツ用品メーカーのバスケットシューズだ。
 
オールスターの常連、身長211センチのケビンーガーネット選手が履くのは中国大手「ANTA」の靴。39歳、世界的な人気を誇るシャキールーオニール選手の靴は、中国のトップメーカー「李寧」だ。2人とも大手欧米メーカーとの契約終了後、中国メーカーと契約

「史上最高の司令塔」と呼ばれるジェイソン・キッド選手が2008年に、最大手の一つ「PEAK」とサイン。
今年1月にはシーズン最優秀選手(MVP)に2度輝いたスティーブーナッシユ選手も、15年間契約していた米ナイキ社を離れ、新興の「露友」と契約した。

中国メーカーと契約しているのは、NBAの約440人(全30チーム)の選手のうち約30人だが、有名選手との契約が目立つ。
 
現在、NBA選手と契約している中国メーカーは4社。昨春に「李寧」が中国メーカーとして初めてオレゴン州内に販売店をオープンし、今年2月には「PEAK」が全米での販売計画を発表。今秋、米小売店で同社のシューズなどが一斉に店頭に並ぶという。
 
中国のメーカーとの契約金は年間、数千万~1億円前後と推定されている。さらに選手たちを引きつけるのは、専用シューズなど選手のオリジナルグッズを作り、一般市場で販売してくれることだ。売り上げの数%が選手の懐に入り、中国の巨大市場が安定した副収入をもたらす。
 
中国のバスケット競技人口は約3億人といわれ、米国の人口とほぼ同じ。中堅クラスの選手でも、年間200万円前後のロイヤルティーを得るといわれる。
 
中国とスポーツメーカーとの関係では、ナイキなどがかつて、コスト減のため中国での下請けで児童労働や搾取的な賃金を許容していると、国際人権団体から批判を受けた。だが、中国メーカーからの厚遇で選手たちの口から懸念はまったく聞かれない。

オールスターとは無縁の32歳、シェーンーバティエ選手は中国で受けるスター級の扱いを楽しんでいる一人だ。中国の国民的英雄・娠明選手と同じチームでプレーした時、連日、テレビ中継で映し出された。…以下略。

現在、NBA選手と契約している中国メーカーは4社。昨春に「李寧」が中国メーカーとして初めてオレゴン州内に販売店をオープンし、今年2月には「PEAK」が全米での販売計画を発表。今秋、米小売店で同社のシューズなどが一斉に店頭に並ぶという。
 
ロサンゼルスでの同社の記者会見には、契約選手の一人で女性に人気の高い若手スター、ケビンーラブ選手が登場。22歳のラブ選手は「PEAKの開拓者精神に共鳴する。一緒に成長したい」とあいさつした。
 
PEAKは昨年5月にロサンゼルスに事務所を開設し、これまで15人のNBA選手と契約するなど、販売戦略を練ってきた。22年前に起業し、イタリア、フィリピンなどに進出。米国参入は夢だったという。
 
最高経営責任者(CKO)の許志華氏は「米国で成功し、国際的に認められるブランドを作り、世界のトップになりたい」と話した。

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