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2012年7月28日 11回目
巴が渕
長野県木曽郡木曽町日義
歴史が漂うこの渕は,巴状にうずまき巴が渕と名づけられた。伝説には、この渕に龍神が住み化身して権の守中原兼遠の娘として生れ、名を巴御前と云った。義仲と戦場はせた麗将巴御前の武勇は、痛ましくも切切と燃えた愛の証しでもあった。巴御前の尊霊は再びこの渕に帰住したと云う。法号を龍神院殿と称えられ、義仲の菩提所徳音寺に墓が苔むして並ぶ。絶世の美女巴は、ここで水浴をしまた泳いては武技を練ったと云う。そのつややかな黒髪のしたたりと乙女の白い肌えには.義仲への恋慕の情がひたに燃えていた。岩をかみ蒼くうずまく巴が渕、四季の風情が魅する巴が渕。木曽川の悠久の流れと共に、この巴が渕の余情はみつみつとして今も世の人の胸にひびき伝わわる。
蒼蒼と巴が渕は岩をかみ 黒髪愛しはほととぎす啼く 木曽町
本文 cosmophantom
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