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リノベーション、メンテナンス、住まいの提案

老前整理

2012年04月13日 11時30分47秒 | 日頃考えること
昨日友人の引っ越しを手伝いました。
子育て時代を20年ほど過ごした巨大6LDK一軒家から、心機一転こじんまりしたマンションへ。
住居面積が3分の1くらいになるのですから、必要なものも最低限に減らして、不要なものは処分する、大きな決心が必要だったと思います。

荷物を箱につめる前の、今の自分にとって何が本当に必要で、何が必要でないかを見極めるという作業が一番大変で難しかったことでしょう。

彼女の引越し先への荷物はダンボール箱にして40程。電化製品も買い替えを前提にわずかで2トントラックで済ましました。
ところが、市への引き取り依頼済みの粗大ごみは2台駐車できるガレージに山いっぱい。
ここ数ヶ月、引越し前提に整理を続け、ことあるごとに処分し続けてきた彼女にしてもこの結果です。

私も昨年経験しましたが、何年も袖を通していないのに、買ったときの値段が気になり捨てられない洋服、いつか使うかもと残しておいた食器や引き出物、壊れてはいないけれど古くて使わなくなった家電製品、嫁入り道具の三面鏡などなど…
今の私にとって不要なものが家の中で結構なスペースを占めていました。



老前整理という言葉をご存知でしょうか?
人間、老いが進むと、知力・体力・判断力が鈍ってくる。その前に身の回りを整理して、生き生きとした暮らしを送ろうという提案です。

高齢になるにつれ、自分で荷物の整理をする体力・気力も衰え、なかなかモノを片付けるということが難しくなります。
“もったいない”で培われ、増えすぎたモノは生活の利便性、快適性を損なっている場合が多いのではないでしょうか。

引っ越す際は不用品を処分するのは必然の作業ですが、何かをきっかけに家の中を見直していくということも必要ですね。