高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

ベニシタバ

2009年09月06日 09時47分12秒 | Weblog
ベニシタバは大型のカトカラ(Catocala)で、後翅は鮮やかな濃いピンク色でとても美しい。

日本では北海道、本州、四国、九州に分布していて本州では普通種になるようだが、講談社の蛾類大図鑑によると「四国、九州ではわずかの採集例が知られるのみである。」と記載されており、西日本では少ないようだ。
幼虫は渓流沿いのヤナギ類を食べ、成虫は夏に発生する。

私の経験では場所によるのかもしれないが、1960年代は夏に四国中央山地に行くと当時の弱い光源にもかかわらずいつも一夜に10頭近くも飛来するごく普通種だった。
しかし年々数が減り、近年は図鑑の通りなかなか出会えないまれな種となってしまったことは残念で寂しい。

(撮影:瓶ケ森林道 2009.8.27)

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2 コメント

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Unknown (nabe)
2009-09-07 09:16:56
SHADOWさん、こんにちは。

そちらでも少ないということならベニシタバは全国的にやや少ない種かもしれませんね。
オニベニシタバは四国では希種でベニシタバ以上に少ないです。

おっしゃる通りシロシタバとオオシロシタバは並べて見比べながら種名をつけると逆になるのではと思ってしまいます。
それぞれ別の人が別の時期に種名をつけたせいなのでしょうか?
私も同じことを感じていましたが確かに変ですね。
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Unknown (SHADOW)
2009-09-06 15:16:48
お久しぶりです。
僕のところでも意外とベニシタバは少ないようです。
逆にオニベニシタバが多い気がしますよ。

余談になりますがカトカラで謎なのがシロシタバとオオシロシタバ。
なぜ、シロシタバより小さいのにオオシロシタバなのでしょうかねぇ。
個人的には不思議に思います。
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