画像はグラビヤページに掲載の
苔むしたしゃれこうべに根付く花。
苔むしたしゃれこうべに根付く花。
十数年ぶりにこの本を手にしたから
何かしらの書評を備忘録に残そうと思っていた。
悲惨・凄惨な場面は覚悟していたのに、
写真以外の克明なレポートは最後まで読むことが
できなかった。
戦後生まれのヘタレは戦争の真実を知ること
さえできないと、あの世の父が笑っているだろう、
そうだよ、ヘタレはすぐに涙腺崩壊する。
そうだよ、ヘタレはすぐに涙腺崩壊する。
参考までにこの本の詳細
昭和45年4月25日発行 毎日新聞社 ¥1.050
A4版 全177頁 装丁:函・カバー付き 約830g
※カバーは本体と函の両方に付く
この表紙は函に付くカバー、
この状態で本屋の店頭に並んでいた。
函の装丁に記されている一文を紹介
表
戦後二十五年 英霊いまだ還らず
南の島にいまも眠りつづける十数万柱
全遺族に対し平和日本に暮らすわれわれは
痛哭の思いと感謝の念をもってこの本を捧げます。
毎日新聞社
裏
「戦争は終わった」という。
だが、今日、平和に生きるわれわれは、
南の島々の暗い洞窟の中で、青い苔の下で、
いまも十数万の兵士が眠っている事実を忘れてはならない。
この人たちのほとんどは飢えで死んだ。
この人たちを忘れていて、
「戦争は終わった」という。
だが、今日、平和に生きるわれわれは、
南の島々の暗い洞窟の中で、青い苔の下で、
いまも十数万の兵士が眠っている事実を忘れてはならない。
この人たちのほとんどは飢えで死んだ。
この人たちを忘れていて、
「戦争は終わった」といってよいのだろうか。
目次
・碑なき墓標 (巻頭カラーグラビヤ写真) 3P
青い苔の沈黙・南海の果て・荒鷲の墓地・少年が見た戦歴
赤い銹(さび)・弾痕・洞窟・遺品・花の鎮魂歌
・ソロモン・ニューギニア戦線 35P
・ニューブリテンの悲劇 70P
・ブーゲンビル島縦断記 76P
・飢えと死闘の島々(千田夏光) 82P
・痛恨ソロモンの戦い(新名丈夫 )112P
・ニューギニア遺品収集紀行(西垣匤) 116P
・山本長官機発見 G.チャーチ神父の手記(横山総三) 132P
・海底に眠る翼 136P
・続ソロモン・ニューギニア戦線 140P
・傷病者をラバウルに強行前進せしむべし(古守豊甫) 148P
・ニューギニア・ソロモン群島巡歴の旅 166P
・南太平洋方面 陸海空軍戦記 170P
以上
・碑なき墓標 (巻頭カラーグラビヤ写真) 3P
青い苔の沈黙・南海の果て・荒鷲の墓地・少年が見た戦歴
赤い銹(さび)・弾痕・洞窟・遺品・花の鎮魂歌
・ソロモン・ニューギニア戦線 35P
・ニューブリテンの悲劇 70P
・ブーゲンビル島縦断記 76P
・飢えと死闘の島々(千田夏光) 82P
・痛恨ソロモンの戦い(新名丈夫 )112P
・ニューギニア遺品収集紀行(西垣匤) 116P
・山本長官機発見 G.チャーチ神父の手記(横山総三) 132P
・海底に眠る翼 136P
・続ソロモン・ニューギニア戦線 140P
・傷病者をラバウルに強行前進せしむべし(古守豊甫) 148P
・ニューギニア・ソロモン群島巡歴の旅 166P
・南太平洋方面 陸海空軍戦記 170P
以上
この本を見て。
昭和45年(1970)当時はもとより日航機が墜落した
昭和60年(1985)~10年後ぐらいまでは悲惨な事故の
現場はさほどの規制なく報道されていた。
FRIDAYやFLASHなどの写真週刊誌はこれでもかと
競い合い、凄惨現場をリアルな写真で載せていた。
日航しかり1990年の普賢岳大火砕流もそうだった。
白骨累々の表紙写真など今では考えられないこと。
なんでもかんでもSophistication、
表現の裏の欺瞞には気が付かないふりをする。
リアルな死を知らずして
笑いながら戦闘ゲームに興じる若者たち
いっそ兵役につかせてはと思っても、
わが国には軍隊がない。
完全無比に中立を誇る平和国家は存在しないし、
永世中立国スイスでさえ国境に軍隊を置いている。
平和は非武装中立では勝ち取れない。(私観)
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