S  U  G  A   A  T  E  L  I  E  R  

すがアトリエ : スガショウタロウ + A t e l i e r 生きる空間へ

No32継続 屋根部の改修

2017-06-28 | No.32継続

1955年竣工のこの住宅屋根全景

天井兼用の杉板を残し、屋根材を撤去した状態です

設計図では、この上にプラトン材+アルミ板の瓦棒葺でした

プラトン材とは何かわからなかったのですが、出てきたのは木毛セメント板でした

当時そうした商品名であったのか、これから調べてみます

下地の杉板は、62年の時間を感じさせない健全ぶりでした

一部雨漏りの所は、痛んでいましたが、水下部で被害は一部でした

杉板アップ写真

 板金けらばの唐草を外してももらっています

これが、設計図にあるアルミ材?のようです

設計図にあるアルミ材というのは、現在板金では全くつかわれていないので

これが、実際本当にアルミなのか興味のある所です

私たちの知るアルミは、固くて延性に乏しく板金に向いていません

折ろうとすると割れてしまいます

 


桧のベビーデスクとイス

2017-06-12 | SH

桧でベビーイスを作る予定で、模型を作りました

ダンボールでの原寸模型です

板厚は40mとリッチなものです

足は、丸棒を使って年輪を見せることを考えています

それ故、足の固定がテーブルの裏側で終わらないので

固定が足側面とテーブルの小口面となります

それをどうするか問題は残っています

でも模型を見て、これで進めることに決めました


新しいリフォーム耐震とは

2017-06-10 | Misc.  

新しい リフォーム耐震とは?

時を経た家に、求められるニーズは大きく分けて2あります

・生活ニーズに合わなくなった部分を変えて、住みよいきれいな家としたい

・古く弱くなった所を改めて、現在求められている安全性をもたせたい

一方、新たな診断法*により、古い家についての現状診断と、加える各種要素の耐震効果が、容易かつ、かなり客観的に確認できるようになりました

*「木造住宅の耐震診断と補強方法」「新耐震基準の木造住宅の耐震性能の検証法」

古い家を、快適性と安全性の2つをおり混ぜてシミュレーション検討することで、住みよい形に変えながら安全性も引き上げる答えを見つけ、きれいに、親しみある安心の住まいとしていくことが可能となってきています

加えて一定の補助金*が使える場合もあります

*「民間戸建住宅等の耐震診断・改修等補助制度」「住宅ストック循環支援事業補助金」等

落ちつきある街並みを、心地よい健全な家で作っていくことができると思います。また事務所、店舗や民泊等への用途変更も可能です

スガショウタロウ

SUGA ATELIER:  すがアトリエ 担当門前宏紀

Tel:    06-6626-1920

Mail:   monzen.sugaatelier@gmail.com

Home: 大阪市阿倍野区万代1-3-20

Blog:   http://blog.goo.ne.jp/sugaatelier


木造住宅リフォームと耐震補強の実際 コンクリート基礎強度

2017-06-07 | Misc.  

古い家屋の耐震性でよくある問題として、基礎コンクリートの強度の問題がある

現在の建築は、全てコンクリート基礎を前提になっている

私の知っている限りでいうと、昭和初期からコンクリート基礎が出てきたようです

「混凝土」と昭和20年代の確認申請書にもでていました

ちなみに、建築基準法が始まったのが1950年から、それまでは1919年に市街地建築物法ができた

これで、コンクリと読んでいたそうです

ただこの頃はたぶん手練のコンクリートで強度ばらつきも多く、

また必要な鉄筋が入っていないことも多かったようです

ということで耐震性をいうと、このコンクリート基礎からやり直しになる場合がある

こうなると残念ながら、添え基礎等の大変な作業となる

今回リフォームの住宅も、鉄筋の本数等については、正確には分からない

ただコンクリートは、一部にドリルで穴開けテストをしてもらったが、

基礎厚みも適正で、正直そこその強度だと判断できた

一方的に、古いコンクリートがだめな風にも書いたが、

実は本当に良いコンクリートは、実は現在もそんなに多くない

それは現在のコンクリートはよくて、基礎でスランプ15程度だからです

昔はよい手練は、スランプ値は数センチですから、水がずいぶん少なかったものです

そうなると現在のコンクリートよりも、固く劣化度も小さくなります

ハウスメーカー等の基礎も鋼製型枠等を使って見た目はきれいですが、

この辺まで言うと、見かけ重視でまだまだだと思います

 

 

 

 

 


シロアリについて

2017-06-05 | Misc.  

リフォームを検討していた家からシロアリが出たことは書きました

それで、阪神ターマイトラボ(西宮)の水谷さんに来ていただきました

http://shiroari-labo.com/

水谷さんは、長年シロアリ駆除をされている方で、

駆除における高い実績があることに加えて、非常に熱心な研究家でもあります

相手は生き物なので、シロアリの主の特定と現況について、

客観的事実の報告とある程度の推測をしていただきました

今回の家で言えたことは、普通在来工法にある床下のある部分の被害は軽微で、

在来では普通行わない、床下無しの部分に一定の被害が出たことの報告有りました

在来工法では、床下は蛇その他の小動物が徘徊できる所で、かつ通風が良いことが、

シロアリが仮に出ても、一定以上の被害を出さないことにつながっていたこと

またシロアリ被害が確認しやすく、また薬剤等の駆除も容易なことを、説明ありました

伝統建築のやり方が、システムとして耐シロアリ対策としても、

やはり優秀であったことが理解できました

一応の内容は理解していたのですが、やはり研究者に言われると説得力がありました

現代的な家は、伝統工法の生態的なアプローチとは縁が切れているし、

蛇や天敵であるクロアリが元気に跋扈していた時代とも異なってきています

シロアリも変化してきているようで、知見を活かし、

あまり薬剤にたよることなく、

シロアリも自然界のお掃除屋さんの役割があるので、

その条件に合った手法で、

シロアリとほどほどの付き合いまで、

一定以上はオフリミットとするやり方をしていくのがよいと再認しました

 

 

 


亜鉛合金版 水抜き穴

2017-06-02 | Misc.  

先日、2年ぶりにHelixの屋根上に出ました

屋根の軒先近くに、隠し樋があるのでそこに穴があけられています

下記が拡大写真です

板金の穴が円形にかつ、水が下に落ちるようにヘリが下向きに加工されています

大変細かな技ですが、板金ではこうしたこともできます

表現としてもとてもきれいだと思います

 


About us

Profile プロフィール    Flow 仕事の流れ    HP ホームページ