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フェアプレーについて考えてみる

2005-06-15 | Soccer

先日、J2において前代未聞な不可解なジャッジと批判される試合があった。
6月11日に行われたサガン鳥栖対ザスパ草津の第16節の一戦だ。

これについて詳しくはこちら→ ノラ犬とボク/ある主審の暴挙

審判は何とも後味の悪い結果にしてしまい、確かに同情の余地は「ほぼ」ない。
主審は家本政明SR(32)、J1でも笛を吹くのでご存知の方も多いだろう。
鳥栖の松本育夫監督の怒りも収まらない。詳細は→ こちら

少し前に、新潟対鹿島においても状況は違うが、審判による判定でゲームの流れが
変わってしまったこともあったのは記憶に新しい。(それは違う主審であったが)
審判へ対する批判は常に後を絶たない。
と同時に、日本国内の審判のレベルアップを今後も大いに望んでいる。

今回、俺が言いたいのは審判のことではない。
審判の批判なんてあまり好きではない。
仮に間違ったジャッジをしたとしても、それもまたサッカーである。
審判だって人間だ。
俺も仕事で寝坊して、大事な案件に大遅刻したことがある。(それは別問題か)
今回、俺がいいたい矛先は・・・

選手だ。

ピッチ上の当事者だ。
サッカーはスポーツである。
その試合を、Jリーガーに憧れる子供達だってたくさん見ているはず。
もし、大好きな選手がファウルを受けてもいないのに、ミスジャッジを受けて
PKを貰ったとする。その様子を目前で見ていた子供に対し、大人はどんな説明が
できようか。まともな説明ができるはずがない。

今年5月、ドイツ代表でもあるブレーメン所属のミノスラフ・クローゼ(26)選手が
ドイツオリンピック委員会制定の「フェアプレー賞」を受賞した。
4月30日のビーレフェルト戦で自らが転倒して得たPKに対して
「自分が倒れただけで、PKではない」と審判に申告。
PKと相手選手への警告を取り消させた。
「プロ選手というのは多くの子どもや若者にとっての模範なんだ。子どもたちが
フェアプレーを貫いても勝つことができるんだというのを見せることは、非常に
大事なことだ」とコメントした。(中野吉之伴通信員/日刊スポーツ)

倒れた草津のMF高須は「試合後」こう言った。
「足がもつれただけで倒されていない。なんでみんなが(PKと)喜んでいるのか
分からなかった。」

試合後であっても、このような発言をするのは勇気が必要だったかも知れない。
しかし、もしも仮に、小さなサッカー少年からその一連についてたずねられたら
高須選手は適切に答えられるだろうか。
ぜひ「試合中」に言って欲しかった。

「きれい事」と言われるかもしれない。
しかし俺は、アルビレックス新潟の選手に「ずるい」選手は必要ないと、切に思う。