『パストライブス/再会』 観終わりました〜。
ノラ(グレタ・リー)✕ヘソン(ユ・テオ)
まもなく失効するU-NEXTポイントを使って観た映画です。
韓国の映画を観ることは珍しいです。
大人のための最高に上質な恋愛映画だそうです。
何の予備知識もなく、とりあえずポイント使いたいからと適当に選んだ映画ですが観て良かったです。
物語のキーワードは「運命」の意味で使われる言葉、「イニョン=縁」
始まりはソウル。淡い恋心を抱く幼馴染の二人だったがノラの家族がカナダに移住することになり離れ離れとなるる。
ノラはカナダからニューヨークに移住していた。
12年後、ネットで消息を知りスカイプで話をするようになるが、それもいつしか遠のいてしまい…。
その12年後、36歳になった二人がニューヨークで再会する7日間を描いています。
偶然に再会とかではなく、会うために彼がニューヨークに飛びます。
24年ぶりに初恋の人と再会です。
ノラはすでに結婚していて、このことも承知済で会いに来たヘソン。
不倫とか三角関係とか情熱的な、もしくはドロドロな構図にはなりません。
静かに繊細に流れていく再会の時間、ここから何かを始まらせてはいけないという抑えた感情が見え隠れします。
もしもあの時違う選択をしていたら、タイミングや運がズレてなかったら…。
過去に思い入れのある出来事、人物の存在などあると、ついタラレバを考えてしまうけど、それは思ってもしょうがないこと。
帰国する日が来て最後の別れ、無言で歩き続ける二人、無言のままハグして別れる。
再びお互いの道、人生を歩いていく。
泣きながら帰るノラ、あの涙はなんだったのかな。
抑えていた感情が溢れてしまったのか。
とにかく、ノラの夫がとても優しくて寛容な人でした。
妻の初恋の相手がわざわざ韓国からアメリカまで会いに来るというのに快く送り出す。
多少の不安、嫉妬もあり隠しきれなかったが、そんなところもかわいい。
ノラの帰りを玄関の外で待つ夫。
私の予感的中、多分ご主人待ってるだろうなって思った。
寛容そうに見えてもまさかそのまま彼と韓国行っちゃわないだろうか、とか不安だったのか(-_-;)
誰にでもあの時ああしていたら人生変わっていたかもとというシーンはあるはず。
私も好きだったあの人とイニョン(縁)があったのなら、今はどんな生活だったのだろうとふと思う。
人生は思い通りにはいかない。
今ある日々もイニョンなんだろう。
パストライブスとは前世のこと。
前世があったから今、そして来世がある。
あまり考えたことなかったけどそうして繋ががっているのかもしれない。
切なさが残る映画でした。