ぼちぼち スウェーデン

スウェーデンで見たこと、聞いたこと、考えたことを、同時代に生きるみなさまとシェアーを!

パトカーに捕まる

2011-08-27 | 人々のくらし

 

道路は少しカーブが多いが、交通量はゼロに近い郊外の昼下がり。自動車の修理工場に予約を入れてあったので、少し急いで車を走らせていた。なんだかいやな予感がしたので、バックミラーを見てみると、なんとパトカーがぴったりくっついているではないか。

「しまった!」 自分が悪いことをしたという自覚はない。しかし、パトカーを見ると、とたんに後ろめたい思いをするのはドライバーの常だと思う。頭にひらめいたのは、スピードの出しすぎかも、ということ。それで急いでブレーキを踏んで減速した。さらに30メートルくらい走ったところで、パトカーから強烈な青い光が前方に向かって発信されているではないか。あたりを見回しても走っているのは我がボロ車だけ。覚悟を決めて道路際に停車した。

 

「あ~ぁ、遅れているのにもっと遅れる」

調書をとられるのに15分、それに加えて罰金。おまけに修理工場の時間に遅れるので、修理してもらう時間も余分に長くなる・・・という三重苦を覚悟した。おまわりさんがやってきてドアをノック、定番の「免許書を見せなさい」から始まった。「あなたは70キロで走っていましたね。ここは50キロですよ」 ぎょぎょ!急いでいたので、わたしには制限速度を考える余裕がなかったらしい。「えっ、70キロではないのですか」わたしは7273キロで走っていたのである。それから、こっけいなことに色々と弁解を始めるわたし。

なかでも傑作なのは、「それに運の悪いことに、パトカーが近づいているのに全然気が付きませんでした」なんて言ったことだ。まったく自分でも信じられないことを言うアホさ加減。おまわりさんも、かなりびっくりしたのではないかと思う。「これはどうも、まともではないな」と思ったかもしれない。

わたしが自分でも自分の言葉にびっくりして黙ってしまったら、制限速度以上のスピードを出すことの危険性を少しお説教した後、「じゃ、早く修理工場に行きなさい」と言って、パトカーのほうに戻っていくではないか。意外な成り行きに、わたしのどきどきの心臓はもっとどきどきとなった。信じられないよね、こんな幸運なことがあってよいの?おまわりさんの後ろ姿がとてつもなく格好良くみえた。

神様、仏様、おまわり様、ありがとう。これからはもっと気をつけます!

 


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