辞書引く日々

辞書が好きなのだ。辞書を引くのだ。

myself

2008年09月13日 | 言葉
I do it myself. なる文を子供が持ってきて、by myself でなくていいのかなどと言う。myself は代名詞であるからということである。

たしかに辞書を引いてみると、私がそう信じていたのと違い、myself に副詞としての用法はない(余は英語で100点満点中3点を取った記録の持ち主なり)。

辞書をよく読んでみると、この場合、myself は I と同格に置かれた代名詞で、I (myself) do it. = I myself do it. = I do it myself. ということらしい。なるほど。そう考えると、この一文はなかなか趣深い。

Do it yourself. などというのは、してみると、明示されない you という主語と同格の myself をつけているということになって、これも趣深い。かかるところにも「言語の息吹」があるやうである。
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2 コメント

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Unknown (つちや)
2008-09-13 21:33:48
I do it by myselfってのも間違いでないように思えますが、あまり言わないのでしょうかね。

myself 私の辞書にも同格と書いてあるけど、同格って何のことなのかなあ。
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Unknown (カビパン男)
2008-09-15 00:56:56
同格の「格」ってのは、主格とか目的格っていうときの格なのかと思っていたら、どうもそう単純な語源ではなさそう。和英辞典には apposition と載っていて、「格」(英 case、羅 casus)という明確なニュアンスはないみたい。げんに、ラテン語なんかだと、名詞とそれを修飾する形容詞は同じ格にしないといけないのに、これは apposition とは言わない。
もっとも広辞苑第5版をみると、「他の語句への格関係が同じである、二つ以上の語句同士の関係」なんて書いてある。「格関係」って何だ? なんか、わからないなあ……
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