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辞書引く日々

辞書が好きなのだ。辞書を引くのだ。

「宇宙戦争」(1953)

2008年05月17日 | 映画
古い版の「宇宙戦争」の DVD を観る。1953年の作品なり。

火星人を倒すべく努力する主人公に感情移入して見るべきなのだろうが、なぜか UFO の気持ちになって見てしまった。

なぜだろうと考えると、効果音のせいなのだ。

中間子をどうのこうのするとかいう緑の光線が「ピュウピュウ、ピュピュウ、ピュウ」てな具合の音を出すのだが、それがシューティング・ゲームの効果音にしか聞こえない。その結果、なんだか自分がゲームをしていて光線で攻撃しているような錯覚に陥るのだと気づいた。

ついでながら、2005年版の「宇宙戦争」のパロディが「War of the Worlds set to the Benny Hill Theme Song」というタイトルで Youtube に置かれていて、笑かしてくれる。

サルバドル

2008年03月08日 | 映画
SALVADOR (邦題:サルバドル遥かなる日々)の DVD が安かったので買う。これは、日本公開のときに観たことがある。

大変すばらしい映画である。

オリバー・ストーン(脚本・監督)による音声解説のほかに、オリバー・ストーン、リチャード・ボイル(脚本)、ジェームズ・ウッズ、ジェームズ・ベルーシ、そして当時の駐エルサルバドル米国大使のインタビューを含む長いドキュメンタリー、未公開映像が入って 1000 円せぬから、大変お得なものなり。

ところで、主演のジェームズ・ウッズが、この話のモデルであるリチャード・ボイルに会ったときの印象は「どう見てもアホ」ということだったそうだ。

(ドキュメンタリーにはボイル本人が登場していて興味深し。監督ははじめはそのボイル本人に自分の役で出演させむとしたといふことにて、その映像もあったが、ものすごくカッコ悪い。どう見ても、ボイル役のウッズのほうがカッコいい。)

ジャーナリストはアホでなくてはいけないのではないか、と、マジ思った(もちろん私はアホの賛美者である)。そのアホのボイルをMIT出のウッズが恰好良く演じちまうのがまた映画の醍醐味でもあるのだが。

ともかく、物事は至極複雑なのだ。

サルバドル-遥かなる日々-〈特別編〉

20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント

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三十九夜

2006年10月12日 | 映画
ヒッチコックが映画化した「39 階段」のビデオを見る。何度も再映画化されている映画であるが、これはいちばんはじめの 1935 年のもの。ヒッチコック版の邦題は「三十九夜」で、リメイクされたものの邦題に「三十九階段」があり、どちらも同じ原作なのだが、まぎらわしい。

これに、スコットランドにあるフォース鉄道橋(衛星写真)が出てきてなかなかの雰囲気なり(原作者スコットランドの人なるよし)。ちなみに、この橋は 1890 年に完成したもので、ちょっと変わった構造をしているのだ。

また、容疑者追跡のために、なんとオートジャイロが登場。オートジャイロの飛行がはじめて成功したのは 1920 年代だそうだから、当時まはだ最新の乗物であったに違いない。オートジャイロ・ファン(?)必見の映画なり。

「39 階段」というのは、いささか奇妙なタイトルであるが、それを説明すると映画の内容にかかわるから書かぬ。