辞書引く日々

辞書が好きなのだ。辞書を引くのだ。

女性専用車両

2009年01月26日 | Weblog
久々に誤って女性専用車両に乗った。
すぐに気づいて移動したが、あいにく隣の車両が混雑していて連結器の上にずっと乗っている破目になった。

失敗したのは自分の不注意であるが、何か釈然としないものを感じる。
それが一体何なのか、よくわからない。

女性専用車両のほうがずっと空いていて羨ましいというわけではない。
そういう車両をつくっておく理由も理解してはいる。
そういう車両をつくる前に痴漢対策を十分ほどこしたのかと疑問に思ってはいるが、それは今の問題ではない。
どれだけの効果が上がっているのかについて鉄道からの説明を見たことがないのは残念だが、これは
そのうちに期待していればよかろう。
そもそもは痴漢のおかげでこんな面倒なことになるのではあるが、それへの憤慨も当面別の話だ。
痴漢予備軍と目されているようでしゃくだというわけでもない。

それにもかかわらず、なにか釈然としないのである。
もちろんこの釈然としない感情に対して人々が好んでなす「政治的な説明」はいくつも思いつくが、
いずれもピンときそうもない。

痴漢に遭う可能性がないので安心できるという女性の言い分も、うんうんと頷ける。
女性のために専用車両がぜひ必要だと力説する人もべつに嫌いではない。
あの車両に乗っている人の、誰を選んできても、べつに反感をもつような特徴を見出すことができないだろう。
ところが、全体としては、なにか釈然としない気持ちを誘発するオーラが出ているのである。

女性専用車両には何か得体のしれないものが住んでいるに違いない。

しかたがないから、そう考えておくことにする。
コメント (2)
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