生パスタだって作れるもん!

イタリア(ミラノ)留学中にステイ先のホストマザー(マンマ)に教えてもらった家庭料理など。。。

パタテアメリカーノ

2009-02-28 11:31:11 | レシピ
ある日、テレビの横に置いてある花瓶から葉っぱがチョロッとのぞいているのに気付いた。
私の知らない間に誰かが木の枝でも突っ込んだのかな? と、そんなに気にもしていなかった。

翌日、葉っぱが少し増えたように見えた。その時はマンマが掃除して花瓶を動かしたのか、くらいに思ってた。

・・・が、数日後。コレって、伸びてない!?
 
「何コレ~!?」
『ああ、気付いたかこのスペクタクルに!』とお父さん。
スペクタクルは大げさな気もするけど・・・
『これは、パタテ・アメリカーノだ。芽が出てきたから花瓶に水と入れておいたら育ってきたんだよ』と言う。

マンマは、『パタテ・アメリカーノは甘くてとても美味しいのよ。でも、お店にはたまにしか並ばないの』と言う。

パタテ・アメリカーノ?? アメリカのジャガイモ? そんなのあるんだ。新顔の野菜かな。パタテ・ドルチェとも呼ばれるとか。
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数日後。マンマが買ってきた。
見ると、形はジャガイモよりサツマ芋に近い。(写真、左のは普通のジャガイモ)

皮をむくと、ニンジンのような鮮やかなオレンジ。


3~5mm厚位の輪切りにして、オリーブオイルで素揚げにしていく。

あ、もしかして・・
パタテ=ジャガイモ=ポテト
アメリカーノ=アメリカの=アメリカン
ドルチェ=甘い=スイート
と、英語に置き換えたら・・・・“アメリカン・スイート・ポテト”。
サツマイモ!!!
そうだよ、見慣れない色だけど、日本には紅芋なんてのもあるし、サツマイモの一種だよ!!

『日本にもある?』とマンマ。
「似たようなのはあるよ、色は違うけど」と応える。


揚げ物もフォーク1本。横で見てると菜箸使いたくなるんだけど。。


油を切って、お皿に並べていく。レモンの皮をすりおろしておく。


グラニュー糖をたっぷり。
すりおろしたレモンの皮をふりかける。

完成。

マンマが味見。『この前買ったのはもっと甘くて美味しかったのよ』と。
私も食べてみる。。。

ん~~~。残念ながら、美味しいとは言いがたい。
甘みが少なく、水っぽい。歯ざわりもジャキジャキして、ウラナリのカボチャみたいだ。調理法以前の問題。

マンマはさらにお砂糖をまぶして食べていたが、残念そう。

マンマに日本のホクホクしたサツマイモのてんぷらを食べさせてあげたいと思いました。

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ポテトのパイ風オーブン焼き

2009-02-25 10:17:05 | レシピ
スフォルマート  ディ パタテ (Sformato di patate)

ジャガイモ         大3個
塩(岩塩でなく細かい塩)    少々
卵             2つ
パン粉           2つかみ
パルミジャーノ(すり下ろしたもの) 3つかみ
モッツァレーラ       1個(100gくらい?)
チーズ(種類不明←聞いたけど忘れた)  100gくらい
サラミ           30~40g
バター            適宜


ジャガイモはニョッキを作る時と同じように、茹でてすりおろし冷ましておく。
すりおろす、というより、押し崩すというのか・・・片側にたくさん穴の空いた器具に挟んで、押し出す。


トコロテンやパスタマシンの発想に近い、もっと単純な器具。

この器具がなかったら、ワインのボトルを麺棒のようにして潰せばいいとのこと。
瓶を縦にして底で潰すのはダメ!! と言われました。

ポロポロ、パサパサっとした感じ。箸に引っ掛らない、まとまらないマッシュポテトとでも言えば分かるでしょうか?

たまご、パン粉、パルミジャーノを加えて練る。塩は1つまみ。

水っぽかったらパン粉を足す。パルミジャーノも。

耐熱容器にバターを練り クッキングペーパー(オーブン用の紙)を敷く。

出来た生地の半量を下にしきつめ、モッツァレラ、好みのチーズ、サラミ(プロシュートコット=生でないハム:でもOK)、を適当に切り入れる。


残り生地でフタをするように覆う。


表面にオリーブオイル少し塗る、パン粉を少しふる、バターも少し散らす。



オーブンで180℃で30分。


最後に上段で焼き色をつける。完成。




仔牛肉のグリンピース煮込み

2009-02-22 15:07:13 | レシピ
この日のメインは私の大~好きな、お気に入りの一品。
10日くらい前にも食べたんだけど・・・私が喜んでたからまた作ってくれたのかな??

『ピセッリ コン スぺッツァティーノ カルネ ディ ビテッロ』
"piselli con spezzatino carne di vitello"

“ピセッリ”がグリンピース。
“スぺッツァティーノ”は肉の切り方、日本語は「ブツ切り」でしょうか。
“カルネ ディ ビテッロ”が仔牛肉。
直訳すると、「グリンピースとぶつ切り仔牛肉」ですか、
『仔牛肉のグリンピース煮込み』と訳してみました。


材料:
グリンピース(冷凍:缶詰でも可) 100~200g?
パセリ              2~3本(枝?)
玉ねぎ              小さめ、半分 
仔牛肉              400~500g?
オリーブ油(バターでも可)    適宜
塩                 少々 



肉は固いところを取り除きぶつ切り。
仔牛肉は“ビテッロ”ですが、“カルネ ビアンコ(白い肉)”とも呼ぶそうです。
辞書で調べると、鶏やウサギも“カルネ ビアンコ”煮ると白っぽくなる肉類の総称のようです。

大きく育った牛の肉よりも柔らかく、短時間で柔らかく煮えます。


鍋にたっぷりのオリーブオイル(好みでバターでも)、肉、薄切りにした玉ねぎ。
水は足していないはずですが、肉汁がたっぷり出るのでしょうか? 焼くというより煮てる感じ? 焦げ付くようなことはありません。

岩塩ひとつまみ。


軽く火が通ったら、冷凍グリンピース(缶詰でもOK)を足す。
グリンピースの代わりにジャガイモでもOK。
(好みでトマトを入れても可:かなりアレンジがきく料理のようです)


蓋をして弱火。


たまに混ぜる。
パセリを少し投入、後でとり除くのでぶつ切りでOK。

水分がなくなるようなら湯を加える。


肉を切ってみて、中まで火が通っていたらOK。このままでも食べられるけど、お父さんの好みでお湯をお玉に1杯足して、軽く煮込む(さらに柔らかくなります)。


完成。
30分弱? 以外に簡単な料理。


いただきま~す。
肉は柔らかいし、豆から甘みが出て美味しいんだコレが!!


奥にあるはフィノッキオ。生で手掴みで食べます(切っただけ、味付け無し)。
コレも大好き! 幸せ~

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スパゲッティ (インボルティーニ入り)

2009-02-19 14:51:57 | 留学日記(料理関連)
今日のスパゲッティ、ラグー(トマトソース)の中に何か大きなかたまりが・・・・



何が入っているの? 
「インボルティーニ(Involtini)」??
牛肉にサラミとチーズを巻き込んで楊枝で止めたものだという。


スパゲッティを茹でる。塩をひとつかみ、忘れずに。


ザルで湯を切ります。


鍋に戻して、トマトソースを少し絡める。
さらに盛り、パルミジャーノをたっぷりかけて、ソースもたっぷり。


いただきま~す


スパゲッティを食べ終わって、ソースで煮込んでいたインボルティーノも頂きました。サラミがいい感じ。

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生パスタ! タリアテッレを手打ちで

2009-02-18 11:47:35 | レシピ
『スーゴ・ピアッツアイヨーラ』用のタリアテッレ打ち。

イタリアでも、いまどきパスタを粉から自宅で作るのは少数派。最近の若者は時代遅れだと思っている様子。日本でも同じかな?
マンマ(60代)は今も現役。働き者だ。そしてイタリア男の例にもれず、お父さん(60代)も良く手伝う。

タリアテッレはセモリナ粉をお湯(塩入り)だけで練ります。
(人数分×100gが目安)


セモリナ粉を丸く堤防のようにして、真ん中にお湯を注ぎ、こぼさないようにまとめていきます。


硬さをみながら少しずつお湯を加えていきます。


まとまった生地を、力を入れて良くこねます。


生地を半分ずつにしてこねています。


マッタレーロ(めん棒)でのばしていきます。1mm厚くらいまで。手粉は小麦粉(ファリーナ)。




のばした生地をたたんで切ります。幅は1cmくらい。


くっつかないように手粉をふってバラバラに。


乾いたフキンに広げて乾かしています。
小一時間乾かしていました。(ソースができるまで)

同時進行で作っていたソースが出来たら、茹でましょう。

塩を入れた湯で茹でる2~3分。(味をみて塩を足す)

湯を切り、パルミジャーノをふりかけ、ソースをかけて召し上がれ。

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タリアテッレのピザ風ソース

2009-02-17 15:50:24 | レシピ
『レ・タリアテッレ・コン・スーゴ・ピアッツアイヨーラ』
(“Le taliatelle con sugo pizzaiolo”)

“タリアテッレ”は幅の広い麺状パスタ。
“スーゴ・ピアッツアイヨーラ”は・・・直訳するとピザ風ソース?かな??
ピザソースのパスタって感じ?
ソース手作りはもちろんだけど、タリアテッレは粉から手打ち。

生パスタ作りに1時間、ソースに2時間。スローライフってやつ? この夫婦はイタリア南部出身、ミラノに暮らしながら北イタリアよりも豊かな食生活を楽しんでいる。

*スーゴ・ピアッツアイヨーラの作り方。

材料:
タマネギ       少々
セロリ        少々
パセリ        少々
乾燥オレガノ     少々   
ローリエ葉    1枚
オリーブ油      適宜
皮むきホールトマト  1缶 
アンチョビ      適宜
ケッパー(塩漬け)   少々
(赤唐辛子   好みで)


イタリアのパセリ。

野菜を細かく切ります。

まな板を使わず、ナイフ一本で刻んでしまうのがイタリア流。
オリーブオイルを足して、火にかける。野菜から水分が出てきます。
オレガノとローリエも入れます。


味付けはアンチョビとケッパー。塩は入れない。トマトを加え、スプーンで潰す。 時々混ぜる。


好みで唐辛子(今回は半かけ入れました) 。
ソースは弱火で半量になるまで煮込む。

パスタ(タリアテッレ)は手打ち。同時進行で作り、ソースができるまで広げて乾かしておきます。
(打ち方は別の記事に詳しく書きます)

タリアテッレを茹でます。

塩を入れた湯で2~3分茹でる。味をみて塩を足す。


湯を切り、ソースを少し絡めて、皿に盛ります。

パルミジャーノをふりかけ、ソースをかけ完成。

いただきま~す。

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エスプレッソ。コーヒーの入れ方

2009-02-16 14:51:05 | 留学日記(料理関連)
お父さんがエスプレッソの淹れ方を教えてくれた。

イタリアの家庭では直火式のエスプレッソポットが一般的。テレビではカートリッジを使うエスプレッソマシンのCMも良く流れているけど、まだまだポット派が主流のようです。
イタリア語では「マキネッタ(Macchinetta)」とか「カフェティエラ(Caffettiera)」と呼ばれます。

真ん中あたりでネジって、上下に分かれます。下の容器に水を入れ、フィルターカップを乗せ、中にコーヒーの粉を入れます。



上の部分をしっかりネジりつけ、火にかけます。

イタリアの家庭のガスコンロ、1つ、小さい口がついているのはエスプレッソポット専用? 底が直径5~6cmしかないポットをかけても、火がはみ出しません。
日本ではこんなに小さいコンロって見たことないな・・・

沸騰するとポコポコと音がしてきます、上の容器にコーヒーが出てきた音。フタを開けてはいけません。危険です。
ポコポコが静かになると抽出終了の合図。ポットを火から下ろします。


フタをあけ、スプーンで軽く混ぜます。


エスプレッソ用の小さなカップに注いでいただきます。

食後に飲むと消化にいいんだとか。

お砂糖は好みで。
マンマはいつもお砂糖入れずにストレートで。お父さんはスプーン1杯。
私は・・・ミルク無しのときはスプーン4杯。

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でんぷんケーキ

2009-02-12 14:35:05 | 留学日記(料理関連)
お世話になっているご夫妻(マンマ&お父さん)のお孫さんの1人が小麦アレルギーだそうで、マンマが小麦粉を使わないケーキに挑戦。

市販のケーキミックスなんだけど。。。小麦粉の代わりにでんぷん使ってるケーキの素でした。

お孫さんに食べさせる前に、お父さんと試食。





ホットミルクと一緒に頂きました。 なかなか美味しい。
ポロポロと崩れる感じが、でんぷん?? こういう食感、日本で食べたことがあるような・・・・何だったかな・・・思い出せない。

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ジャガイモのニョッキ

2009-02-11 19:10:27 | Weblog
ジャガイモのニョッキ (Gnocchi di patate)


材料:3人分

ジャガイモ       3個
小麦粉(ファリーナ00) 見ためでジャガイモの半分(重量だと3分の1くらいか?)
塩           適宜 



ジャガイモは茹でてすりおろし冷ましておく。すりおろす、というより、押し崩すというのか・・・片側にたくさん穴の空いた器具に挟んで、押し出す。
トコロテンやパスタマシンの発想に近い、もっと単純な器具。


このマッシュポテト器、気になるかたは“lo schiacciapatate”で画像検索すると出てきますよ、金属製のものが多いようです。


この器具がなかったら、ワインのボトルを麺棒のようにして潰せばいいとのこと。
瓶を縦にして底で潰すのはダメ!! と言われました。

ポロポロ、パサパサっとした感じ。箸に引っ掛らない、まとまらないマッシュポテトとでも言えば分かるでしょうか?

茹でて粉砕したジャガイモに小麦粉(ファリーナ00 ≒ 薄力粉)を加えて混ぜていきます。



こねあがりが耳たぶより柔らかめになるくらい。使った粉の量は見た目でジャガイモの半分くらい?


ひも状に伸ばしていきます。


ナイフで切って。


タボレッタ・リガータという器具を使って、ひとつずつ、指でくるん! 


クルクル、コロコロ。
外側に溝がつき、内側は空洞になっています。薄いので、潰さないように。やさしく扱います。


くっつかないよう小麦粉をふって乾かす。


茹でるときは沸騰した湯に投入、岩塩2~3つまみ。
浮いてきて3~5分くらい茹でる。味が足りなかったら塩を足す。

茹で上がったら、ザルで湯を切り、皿に。



パルミジャーノ・レッジャーノ(パルメザンチーズ)をタップリふりかけ(食べると糸をひくくらい)、ソースをかける。


この日のソースはトマトソース(スーゴ)でした。(材料:トマト、セロリ、ニンジン、玉ねぎ、子牛挽き肉)

つるんとふんわりした食感、内側の空洞にソースが入ってジューシーなんですね♪♪

このニョッキはスーゴの代わりにセージとバター、パルミジャーノ・レッジャーノで食べてもいいそうです。


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タボレッタ リガータ

この器具、マンマは“タボレッタ リガータ (Tavoletta Rigata)” と呼んでいましたが、検索すると、
リガニョッキ(Rigagnocchi)とか、タボレッタ・リガニョッキ(Tavoletta rigagnocchi)とも呼ばれているようです。

使い方は、この溝が切ってある面に生地をのせて、
指2本で下から上に、クルクルっと。

動画で撮っておけばよかったんですけどね…。 Rigagnocchiで動画検索すると使い方動画がありそうです。


茄子の酢漬け

2009-02-11 14:58:11 | 留学日記(料理関連)
マンマが作ったナスの酢漬け。

茄子が輪切りになってます。

まずは、そのまま味見・・・
・・・すっぱ~~い!!

トマトと一緒に食べると美味しいというので、早速試す。

なるほど。トマトと一緒に食べるといい感じ。
白いのはチーズ。

酢漬けは夏の間に作ってガラス瓶に詰めておくんだとか。
スローフードですね