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聖マリアンナ医科大学病院臨床研修Blog

聖マリアンナ医科大学病院に勤める研修医たちの日々の情報をリアルにお届けいたします。

病院見学お待ちしています!

聖マリアンナ医科大学病院群では、いつでも医学生や研修医の皆様の病院見学を受け付けています。 聖マリアンナ医科大学病院・横浜市西部病院・川崎市立多摩病院で病院見学できます。 詳しくは聖マリアンナ医科大学臨床研修センターHPもしくは 臨床研修blog内の記事をお読み下さい。 お待ちしています!

後期臨床研修医募集中!

聖マリアンナ医科大学では平成26年度後期臨床研修医を募集中! 詳しくは聖マリアンナ医科大学臨床研修センターまでお問い合わせ下さい!

指導医徒然日記 ~赤バッチと指導医~

2011-01-27 11:48:08 | 指導医日記
先日指導医養成ワークショップに参加していた指導医の先生より
非常に楽しく有意義なものだったのに残念ながらまだ赤バッチが届きませんとのこと

それは本当にすみません
速やかに対応しますのでお許し下さい

そのときに同時に言われたのが
赤バッチが欲しいと思っている指導医も結構いるということ
早速管理委員会の委員長である病院長にお願いしたいと思います

実際に臨床研修センターが大変な作業をしていることも知っていただけているみたいですが
できればもっと研修医にも指導医にもその活動が伝わるようにされた方がいいともご忠告いただきました
とくに研修医にはこんなに環境を整備されていることを伝えるべきだとも

了解いたしました

このブログを書くのも大変だろうけど
もっと知りたいこともあるとのこと

一般的な知識も本学に限ったことも
もっとお伝えしていくように頑張りますので
今後ともよろしくお願い致します


臨床研修センター運営委員会報告

2011-01-26 19:22:59 | 指導医日記
今日は臨床研修センター運営委員会が開催されました

毎月必ず本院・西部・多摩病院の臨床研修センター運営委員が集まり
研修に関わるさまざまな報告を受け
同時にいろいろな議題に関して議論しています

これまでも平成24年度の研修に関して議論がなされ
産婦人科・小児科の専門コースは統合して周産期コースプログラムとすること
多摩プログラムが外科・麻酔科を必修とすることが追加されたことなど
いかに研修を充実させるか
それぞれの臨床研修病院で検証された内容が報告され議論されてきました

今回は研修修了における日程の確認や
担当指導医の確認事項に加えて
課題となっているポートフォリオの内容についても十分に打ち合わせがなされました

また研修において様々な部署からの報告もありますが
今後検討すべき内容として
研修医の態度領域の評価のフィードバックに関することがあげられました

本学では360°評価として観察記録があります
研修医の日々の行動態度に関して指導医が研修医一般評価としてポートフォリオ内に挟み込まれるものですが
他部署として薬剤部やリハビリテーション部・看護部としてそれぞれの病棟
さらには放射線部に評価表が配布されており
ことあるごとに褒めてもらったり注意・フィードバックされるようになっています

実際には多くないのですが
病院や研修医によっては
研修初日に自分で評価表を看護スタッフや清掃担当の方に配布して評価を受けているものをいるようです

その中で話題となったのは
ある研修医の事務部署における言動と行動について
よほど忙しかったのか
事務担当者に対する発言内容とそのときの態度が問題となりました

もちろん好ましい言動行動ではないので事実確認後対応することになりましたが
このようなことは患者関係や医療スタッフ関係でもありうること

インシデントやアクシデントレポートにも
患者関係においては報告義務があり即時対応しています
やはり医師の社会における責務やプロ意識を知ってもらうためには
早い段階でのフィードバックが重要と考えているので
継続審議となりました

まずは早急に臨床研修病院ごとにそれぞれの部署に通達して報告をしていただけるようなシステムにする
担当テューターを通じて的確にただしいフィードバックを速やかに行える体制にすることなどが考えられました

このような審議を1時間半ほど行っています

もちろん研修医の代表も同席して
直接意見交換できるようになっています

いつも思うことは
一番大変なのは事務担当の方々です
いろいろな資料を用意して準備にあたり報告書をまとめる
問い合わせにはすぐに対応するなどなど

いつも感謝しています


以上報告でした

研修1年目の中間面接が行われます

2011-01-26 18:25:55 | 指導医日記
今日は研修医1年目の中間面接です

本学では研修2年目までにおよそ半数が研修診療科の変更を行います
やはり実際に研修はじめてみたら
自分の強みと弱みを知りさらに自分の能力を高めたくなったとか
短期の研修期間でローテート研修したら意外と興味をもちキャリアデザイン変更も視野に入れたくなったなどなど

毎年3割から5割の研修医が変更手続きをとります

でも一番大切なことは研修を通じて能力を高めていき
最終的に研修到達目標を達成することにあります
さらに本学ではポートフォリオ作成を通じて振り返りを促しプロ意識を向上させていくのが目的にあるわけで
やはり定期的に担当テューターと面談する必要性が生じます

自分の担当する研修医が今どのレベルにいるのかを確認

その作成されたポートフォリオに挟まれたいろんなエビデンス(証拠)を見ながら
面談して確認する作業がとても重要です

すでに18時半です
これから面談をしてその後はちょこっと和気藹々楽しいひとときが待っています

昼からひたすら準備していたポートフォリオ
間に合いましたか?





指導医日記 ~忙しいけど・・・・見たい~

2011-01-25 17:20:25 | 指導医日記
指導医についての書き込みを読んでちょっと考えさせられました。
指導医養成ワークショップのときに説明を聞いたときには、なんか洗脳されたように思っていましたが、あらためてこういうのを読むと、自分の立場をきちんと理解できた気がします。
でも、一度にはなかなか全部は実現できそうにないので、ちょっとずつ頑張りたいと思います。

さて、今日は夜はサッカーを見ようと思っている方は多いのではないでしょうか。
ほかの指導医の先生たちと会議の予定でしたが、皆さん会議を時間を早めて帰ろうという雰囲気です。
おかげで家でじっくり観戦できるかも知れません。

ポートフォリオはまた明日見ます。今日は許して下さい。

指導医こそkeypersonだと思うのですが

2011-01-18 21:11:08 | 指導医日記
臨床研修においてもっとも重要なものは?と尋ねられたら
ボクは悩まず『指導医』と答えるでしょう
研修医は主人公ですから研修することが使命
ある程度放っておくこともできます

しか~し
指導医はそうはいきません
指導医のモチベーションを維持すること
これこそが研修プログラム責任者のもっとも気にするところです

主人公ではないのに
もっとも重要
研修医と同じ視点で研修を指導できれば最高
ところが臨床指導医でありながら研修医と違う視点で研修指導が行われればたちまち
かなしい結末を迎えます

指導医はマンパワーがないので指導もできないと嘆く
でもだから指導しないでいればその思いは研修医に伝わらず
結果としてもっと医師不足になるって気付かない

これは立派な投資だと思います
人を成長させるって大変だと思います

最近
指導医も増えてよりパフォーマンスが高くなっているはず
でも一方で研修必修化が始まったころとその思いが異なってきているかも知れません
なぜ指導医養成WSにまで参加して指導医になったのか

研修医はどうにか合理的に研修しようと工夫するはずです
でも臨床の指導では合理的にいかないことがたくさんあるはずだと思います
手間や時間がたくさんかかるはずです

最近本学の研修マッチングがよくなってきたと思っていても
指導内容が悪ければあっという間に研修医が集まらなくなるでしょう

指導医こそkeypersonだという自覚をもって研修指導を行ってほしいと思うのです
はい

指導医徒然日記 ~最近碁にはまってます~

2011-01-15 22:48:56 | 指導医日記
研修医の先生方も池波正太郎の剣客商売って小説を一度は耳にしたことあるのでは?
もしかするとTVで見たことあるかも

実は何度も読み返すほどのファンで
小説に出てくる料理にまで興味があって
小説に出てくる料理を再現した文庫本もあって
買ってきては自分で酒の肴を作るようになってしまった

居酒屋に行くとついつい酒と肴もこってしまう
悪い癖です

しかも小説の中で囲碁を打つ主人公が出てくるのですが
これがなんだか大人のイメージとして写ってしまったわけで
最近すっかり囲碁にもはまっています
もちろん主人公よりも遙かに歳が若いので若輩者なわけですが
憧れというか何というか

もちろんゲームでコンピューター相手です
だってまだまだレベルが低く対戦してもらえるようなレベルではない
まだ一度も勝てません

病院で仕事して
医局で書類を書き
いそいそと家に帰ると自分の時間
焼酎を飲みながらスイッチオンです

でもなんだか心地よい時間なんですこれが
趣味といえるほどではないですけど
いつか歳とってもできる趣味としてはいいかなって思ってます

皆さんはどんな趣味を持ってますか?




さすがにちょっと・・・・・

2011-01-13 21:24:21 | 指導医日記
指導医が研修医の評価をするのはなぜか?
仕事?
ま~確かに臨床研修病院の指導医であれば仕事って気持ちもわからなくもない

でも
その研修医が今どれくらいの知識の整理と問題解決能力があるのか
その研修医が今どれくらいの観察下であれば診療を任せていいのか
その研修医が自分の態度に気づかないでいることをちょっとしたアドバイスで気づかせることができる

などなど
そのちょっとした日々のフィードバックは有効なのです

それなのに
指導医チェック欄にのみサインと印鑑を押して
評価欄は空欄のまま
そして研修医に伝言メモ
『先生!評価の欄の記載はよろしく!』

なんじゃ~こりゃ!

久々に番長の怒り爆発です




(お詫び)
以下の文章は表現が不適切であったため
削除させていただきました
関係各位に深くお詫び申し上げます

指導医愚痴日記  ~条例違反でしょ?~

2011-01-10 15:22:33 | 指導医日記
この寒い中病院の入り口周辺で
明らかに入院患者とわかる方々が喫煙をされている姿を見かけます

病院内はもちろん
この病院周辺は条例で喫煙禁止区域
違反すると2000円の罰金です

入院しているのだからって思うのですが
辞められないでしょうね
きっと

お身体に触りますよ
早く病室に帰ってて心から思います

うん

指導医徒然日記  ~Significant Event Analysisの誤解~

2011-01-06 22:20:43 | 指導医日記
おそらく誤解だと思うので解説すると
研修医のSignificant Event Analysis(SEA)について
どうも研修医の皆さんは自己分析self-assessmentと似た単なるレポートだと思っている印象があります

番長をはじめとして臨床研修指導医やテューターの先生方がどのように指導しているかわかりませんが
少なくとも調べた限り本学のSEAはちょっと違うのではないでしょうか?

まず医者として診療を行っているとどうしても怖い思いをすることがあります
逆に自分の進路を決定づけるようなエピソードが発生します

それを数名の研修医や指導医で集まって互いに話しをして
その上で
自分がどのように感じたのか
良かったことはなんだったのか
どうすればよかったと思うのか
今後はどのようにしようと思っているのか
具体的に話をする

このプロセスが重要でこれがSEAであってこれを記載しておきなさいってことだと思うのです

本学はそこが短絡的に解釈されて
研修医が自分だけで
自分の頭の中だけでまとめているものが多いように思います

これって誤解ではないかな?って思うのですが
どうですか?

指導医徒然日記 ~去年の今頃~

2011-01-05 22:46:56 | 指導医日記
皆さんにとって昨年はどんな1年でしたか?

ボクにとってはとても忘れることができない1年でした

医師という職業がらいろんな患者さんを診てきましたが
この年まで家族を看た経験はありませんでした

痛みに苦しむ母を夜な夜な自宅で介護した正月
「あんたみたいに我慢強くなくてごめんね」と泣いてた母
父にドライブと偽り車に布団を敷き詰めて2時間の高速ドライブ
故郷の八ヶ岳に連れて帰ったのが1月の成人式の日
「帰れるなんて思わなかった」と泣いた母の顔は今も忘れません

それから数日後痛みが増してとうとう入院
その数日後に息を引き取りました

自分で腹部CTで病気を診断したあの日一人泣きました
あれからおよそ7ヶ月
医師として診療しながら一方で患者のその家族を経験しました

この年になってはじめて母の下着を洗濯し
この年になって一緒に風呂に入るとはね

鎮痛剤の使い方も随分と勉強できました
患者がどんな風に訴えるのか
どんな風に家族に接するのか
などなど

でもこの経験は今も患者さんの診療で大きな糧となったと思っています
医者の視点では見えないもの
貴重な経験だったと思っています

これがボクのSignificantEventAnalysisかも知れません