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農で1200万円! 西田栄喜 / ものづくり・工場改善 農業

2023年06月25日 | ものづくり・工場改善 農業


先日、京都府長岡京市の柳谷観音に行ってきました。
紫陽花で有名で、境内に色いろな色の紫陽花が咲いていました。
とてもきれいでした。

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第479回(2023年6月19(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 農で1200万円! 西田栄喜 / ものづくり・工場改善 農業
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はじめに
今回は西田栄喜さんの「農で1200万円!」という本を紹介します。
西田さんは石川県で菜園生活「風来」を経営され、農業でしっかりと儲けておられます。
農業で儲けることがなかなか難しい中で、なぜそれが可能なのかを読み解いていきたいと思います。
本のサブタイトルは、日本一小さい農家が明かす「脱サラ農業」初めの一歩、です。

まとめ
書かれていることをまとめると、まさに「逆算の農業」と言えます。140p。
利益がこれだけほしいという前提があり、今の利益率を考えると売上げがいくら必要になるかわかりますが、この売上の達成は難しいのですが、利益率を上げながら(経費を下げながら)売上げ(単価と数量)も上げる方法を考えて実行する。これが「逆算の農業」になります。
そうすると、ポイントは、
 ①経費を抑える方法は何か
 ②利益率の高い商品や販売方法は何か
 ③利益率の高い商品や販売方法が決まった後での売上アップの方法は何か
になります。以下でポイントの詳細を記載します。

その前に、経費の実態などを記載します。
農業で十分な利益を上げるのが難しいということが65pから解説してあります。販売価格100円の野菜では、農家に支払われるのが46円、そのうちの農業経費は約7割(32円)かかるので、農家の純利益は14円となります。キャベツの小売価格を200円とすると、キャベツ一玉当たりの農家の純利益は28円となり、日本の農家の平均年収が200万円ですので、キャベツでその金額に達するには9万5000玉を卸さなければいけません。これは大変です。
そこで、どうするのか。農業経費ではない100円の中に入っている流通経費をまるまる自分のものにしたら(直売したら)、農家の純利益は68円となり、これだけで市場に出すより約5倍の利益になります。

個別のポイント
①経費を抑える方法は何か
 人を雇わない ⇨ 63pの人を雇用しない家族経営へ 
 高額な農業機械を買わない ⇨ 67pの3万円の家庭菜園用機械へ
 肥料を使わない ⇨ 84pの炭素循環農法へ
②利益率の高い商品や販売方法は何か
 直販にする ⇨ 「まとめ」の項目で記載済み
 漬物を売る ⇨ 97pの漬物は買う時代へ
 お菓子を売る ⇨ 100p、105pの洋菓子か?和菓子か?へ
③利益率の高い商品や販売方法が決まった後での売上げアップの方法は
 ついで買いを誘う ⇨ 32pの6次産業化でついで買いを誘うへ
 野菜セットの販売にする ⇨ 108pのセット販売で売上が大幅アップへ
 HP・ブログでお金をかけずに宣伝する ⇨ 115pの風来式120%ネット活用術へ

目次
いつものように目次を記載します。
はじめに 借金、補助金、農薬、肥料、ロス、大農地、高額機械、宣伝費すべてなしで、なぜ1200万円かせげるのか?
プロローグ 初期投資143万円、借金ゼロで帰農!なぜ「また食べたい」と全国から注文が殺到するのか?
PERT1 小予算から農をベースに起農する5つの戦略
PERT2 「スモールメリット」でリスク最小・効果最大限!「日本一小さい」を武器にする
PERT3 風来式「栽培・加工・直売・教室」の技術一挙公開
PERT4 「小さい農」はじめの一歩
PERT5 「農」でパラダイムシフトを起こす


余談
ちなみにこのブログ名は「晴耕雨読 in 神鍋高原」ですが、77pには雨の日には農作業を休んで、晴耕雨読ならぬ「晴耕雨漬け」と漬物を漬ける集中日したりしています。という記載が有り親しみを覚えました。

データ
著者  :西田栄喜
出版社 :ダイヤモンド社
出版年 :2016年
ページ数:254p
定価  :本体1500円+税
外観  :

                     
                             井上直久

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