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ものづくり・経営改善 生産管理システム / 生産管理システム構築のすべて:北村友博

2021年08月15日 | ものづくり・経営改善 生産管理システム

毎日の金メダルラッシュに喜んでいますが、
コロナの方も大変な状態になっていますね。
個人的には、第三のワクチンであるアストラゼネカを投入すべきではと考えますが。


自宅のベランダにて:いつの間にか家内が花を植えていました。「すぐ楽」と言うそうです。

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第440回(2021年8月2日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 ものづくり・経営改善 生産管理システム / 生産管理システム構築のすべて:北村友博
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この本の正式タイトルは「プロジェクトを必ず成功させる 生産管理システム構築のすべて」です。
そのため、プロジェクト体制で生産管理システムを導入する場合の導入のポイントが書かれています。
前半の第1章から第4章は全体を俯瞰した構築のポイントが、第5章から第11章は各サブシステクについて書かれています。

目次は以下のようになっています。
第1章 工場業務を単純にIT化したものが生産管理システムではない
第2章 生産管理システムを俯瞰するために欠かせない基礎知識
第3章 顧客の思いどおりの要求定義を実現するためのポイント
第4章 精度の高い最新の需要情報を生産計画で使うためのポイント
第5章 生産計画の立て方と計画変更への対処
第6章 MRP(資材所要量計画)の考え方と実践
第7章 生産管理の中核データベースとなるBOMを押さえる
第8章 CQDを満たす購買管理サブシステム構築
第9章 工程管理サブシステムの統制機能を向上させる仕組み
第10章 生産管理から考える在庫と在庫管理
第11章 工場財務と原価管理システムの留意点

第5章から第11章は、生産管理の7つの主要機能(販売管理、生産計画、工程管理、在庫管理、減価・生産性、購買管理、マスタ管理)について書かれています。
第1章から第4章の中で、主要なポイントを拾ってみました。

11p 工場業務を単純にIT化したものが生産管理システムではない
13p 企業全体を考えたシステムの再デザインが必要
15p 業種や業態でシステム化する対象が変わる
18p 「見える化」「情報速度」「カイゼン」のポリシーをシステムに組み込むことが必須
28p 部署や役職を超えた最適解を導くことが重要
31p 生産管理における4つの情報
    「計画情報「事実情報」「属性情報」「管理情報」に分けて考える
34p 小規模の向上では生産管理システムは必要ない
54p 生産管理システムは7つのサブシステムで考えると分かりやすい
56p マスタ管理が生産管理のポイント
57p 周辺システムとのインターフェースが重要
60p 工場の生産形態に合ったシステム構築
62p リードタイムは最重要キーワードの一つ

ご参考になればと思います。

                                   井上直久

データ
著者:北村友博(技術士(情報工学))
出版社:日本実業出版社
出版年:2010年
ページ数:297p
定価:本体2800円(税別)
外観:

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ものづくり・経営改善 生産管理システム / 導入の課題

2021年08月08日 | ものづくり・経営改善 生産管理システム

オリンピック開催が近くなりましたね。
日本選手の活躍への期待と、コロナ感染の拡大への不安で、
心は半分半分です。


近所の花好きのお宅の駐車場にて

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第439回(2021年7月19日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 ものづくり・経営改善 生産管理システム / 導入の課題
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今回は、本の紹介をする前に、生産管理システムを導入・導入した場合の課題等についてまとめてみました。
今後の導入を考えておられる方はご参考にしていただけたらと思います。
(①導入会社だけでなく、生産管理システムの販売会社および参考本からの情報も含んでいます。
②そして便宜上A社、B社・・・としています。
③エクセルでの生産管理も含んでいます。)

A社
 ・効率化できると思って導入したが、逆に工数が増えてしまった。
 ・高いスペックのシステムを導入したが、一部の機能しか使えていない。
 ・システムの操作が複雑で難しく、現場で使いこなせなかった。

B社
 ・システムの導入目的が共有できていない
 ・システム導入の効果・目的が明示されていない。
 ・自社の機能要件と実現方法が明確になっていない。
 ・自社の機能要件とパッケージ機能の擦り合わせが不足している。
 ・現状分析⇨要件の取捨選択⇨実現方法の検討 の検討が不十分である。
 ・高すぎるハードルが設定されている。
 ・現状の業務運用・管理手法から脱却できない。
 ・パッケージ機能の理解と自社への導入方法の策定が不十分である。
 ・トップ・現場を巻き込んだプロジェクト体制と推進が出来ない。

C社
 ・安易なパッケージの7選定
 ・経営層の無理解
 ・ベンダーの支援体制の不備
 ・MRP至上主義

D社
 ・現状の業務要件を綿密に調査してシステム化しようとした。
 ・部門毎のあるべき姿を描こうとしたが、それぞれの部門の主張がまとまらない。
 ・在庫管理システムを導入したが、その先が進まない。
 ・ERPシステムを導入したが、使われていない。

E社
 ・伝票発行にしか使っていない
 ・購入品の調達だけに使っている
 ・生産計画をExcelで再度作成し、納期遅れを追っかけマンが支えている
 ・生産現場が指示どうりに動かず、勝手にロットまとめをする
 ・在庫引当結果が信用できない
 ・わが社には生産計画を作成する人がいない
 ・販売管理システムと同じ使い方しかしていない
 ・サバ読みが横行する

F社(エクセルを使用)
 メリット
  ・圧倒的に低コスト
  ・誰でも自由に使える
  ・計算式を入力すれば自動で計算
 デメリット
  ・数人の変更ができない
  ・データがたまるほど遅い
  ・修正があったとき1つ1つ変更が必要

井上直久

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ものづくり・経営改善 生産管理システム / はじめに

2021年08月02日 | ものづくり・経営改善 生産管理システム

7月。今年も後半に入りました。

急にワクチンが足らないという話になっています。
どうしてなんでしょうね。
毎日130万回程度打たれていますので、
半分の供給量でも65万回は供給されますが。


近くの公園にて

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第438回(2021年7月5日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 ものづくり・経営改善 生産管理システム / はじめに
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今回から、生産管理システム、特に生産管理システムの導入関係について情報をまとめてみたいと考えています。
理由としては、
①経験の無い分野ですが、ぜひ知っておきたいと考えているのと、
②最近生産管理システム関係でうまくいっていないとの話題がたまたま出たからです。
紹介を考えているのは以下の3冊です。乞うご期待。

・生産管理システム構築のすべて/北村友博/日本実業出版
・「生産管理システム」の正しい使い方/本間峰一/日刊工業出版社
・新・生産管理システム導入ガイド/徳永宗春/三恵社

準備が出来たものから紹介を始めるようにします。

井上直久

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