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経営 BSC ⑨ 実践バランス・スコアカード 柴山慎一

2015年11月01日 | 経営 BSC

第152回記事(2013年7月8日(月)発行)(次回7月15日(月)発行予定)

 バランス・スコアカードの本の紹介も6冊目になり、今回が最後になります。
 前回の櫻井先生の本は約500ページもある大作でしたが、こちらの柴山先生らの本もかなりのページ数のある大作です。
 特徴としては、より実践的で、企業で実務関係をされる方・されている方にはとても参考になると思います。

タイトル
 実践 バランス・スコアカード
  ~ケースでわかる日本企業の戦略推進ツール~

著者
 柴山慎一
 正岡幸伸
 森沢 徹
 藤中英雄
 (既に本は手元にありませんので所属は不明です。)

出版社
 日本経済新聞社

定価
 2600円(出版当時)

目次
 
Ⅰ章 なぜ、いまバランス・スコアカードか
 Ⅱ章 進化するバランス・スコアカード
 Ⅲ章 日本的経営戦略との関わり
 Ⅳ章 導入の目的を明確にする
 Ⅴ章 クロスファンクション・チームで検討する
 Ⅵ章 ミドル・アップ・ダウン方式で導入する
 Ⅶ章 展開にあたってのポイント
 Ⅷ章 運用段階で大きく「発展させる」
 Ⅸ章 バランス・スコアカードの導入の実例

おすすめ度
 内容は大変重いです。ただし、柴山先生らは日本でのBSCの実務をBSCがブームになる前からされているようで、企業の実務に関わられる方には参考になると思います。
 読み込まれることを条件に、5段階中4.3。

おすすめポイント
 
目次を分類すると、
Ⅰ章は序、
  Ⅱ章とⅢ章が基礎理論、
  Ⅳ章からⅧ章は導入の手順、
  Ⅸ章がケース
 になります。導入の手順に多くの章・ページが割かれているように、この部分がポイントになります。その中で、86pの図表Ⅲ-5日本企業への標準的な導入ステップと、導入におけるボトルネックが大変参考になるはずです。また、110pの図表Ⅳ-4典型的な経営管理上の問題症状と対処法も参考になると思います。
 さらにもう1点、最後の部分に「バランス・スコアカードFAQ」が入れてあり、よくある質問16とその回答が記載されていますので、バランス・スコアカードに関して疑問を持っておられる方は一度読まれたら思います。
  

外観
 現在無し

                                                   井上三右衛門

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経営 BSC ⑧ バランス・スコアカード 櫻井通晴

2015年10月31日 | 経営 BSC

第148回記事(2013年6月3日(月)配信)

バランス・スコアカードの本の紹介も4冊目になります。
前回の松原恭司郎先生の本があまりにも重たい内容でしたので、今回は軽い内容の本にしました。(著者の澤根哲郎先生すいません。)

タイトル
 会社がみるみる変わる戦略マップ バランス・スコアカード実践活用法
著者
 澤根哲郎(税理士。米国税理士)
出版社
 PHP研究所
定価
 1500円(当時)
おすすめ度
 軽い読み物として読んでもらうことを条件に、5段階中4。
 この本は、戦略マップのことしか書いていないので、ご注意ください。ただし、中小企業の中にバランス・スコアカードの考え方を広めていけそうという、私の初期の目的にあっていますので高い点数になっています。
おすすめポイント
 他の本の紹介では、<構成><他の本との違い>はなどといろいろ項目を並べていましたが、今回の紹介は簡単に済ませます。
 「中小企業・小規模企業の社長さんが読まれて、これならわが社でも出来そうだなと思っていただける点です。」特に、
 松花堂弁当にたとえた戦略マップ
 第5章 もっと引っ張り出す と
 第6章 戦略マップと暮らし、戦略マップで経営する の中の なし崩し法
が参考になると思います。
 とにかく戦略マップの良い点は、
 ・持って歩ける
 ・一瞬で戦略の全体を見ることができる
 ・改良が簡単
であることを強調しておきます。
外観
 現在無し

                                                   井上三右衛門

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経営 BSC ⑦ 会社がみるみる変わる戦略マップ 澤根哲郎

2015年10月30日 | 経営 BSC

第148回記事(2013年6月3日(月)配信)

バランス・スコアカードの本の紹介も4冊目になります。
前回の松原恭司郎先生の本があまりにも重たい内容でしたので、今回は軽い内容の本にしました。(著者の澤根哲郎先生すいません。)

タイトル
 会社がみるみる変わる戦略マップ バランス・スコアカード実践活用法
著者
 澤根哲郎(税理士。米国税理士)
出版社
 PHP研究所
定価
 1500円(当時)
おすすめ度
 軽い読み物として読んでもらうことを条件に、5段階中4。
 この本は、戦略マップのことしか書いていないので、ご注意ください。ただし、中小企業の中にバランス・スコアカードの考え方を広めていけそうという、私の初期の目的にあっていますので高い点数になっています。
おすすめポイント
 他の本の紹介では、<構成><他の本との違い>はなどといろいろ項目を並べていましたが、今回の紹介は簡単に済ませます。
 「中小企業・小規模企業の社長さんが読まれて、これならわが社でも出来そうだなと思っていただける点です。」特に、
 松花堂弁当にたとえた戦略マップ
 第5章 もっと引っ張り出す と
 第6章 戦略マップと暮らし、戦略マップで経営する の中の なし崩し法
が参考になると思います。
 とにかく戦略マップの良い点は、
 ・持って歩ける
 ・一瞬で戦略の全体を見ることができる
 ・改良が簡単
であることを強調しておきます。
外観
 現在無し

                                                   井上三右衛門

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経営 BSC ⑥戦略マップ/BSC実践教本 松原恭司郎

2015年10月29日 | 経営 BSC

第146回記事(2013年5月20日(月)発行)

バランス・スコアカードの本の紹介の3冊目になります。
この本は大変良いと思いますので、難しい内容が多数ありますが、読み込んでいただけたらたいへん力がつくと思います。
先にこの本の<おすすめ点>(良い点)を挙げておきます。
 ・守・破・離の3レベルに分け、基本(守)から実践(破)・応用(離)までを網羅している。
 ・著者のノウハウが惜しげもなく公開されている。(その点はすごいです)
 ・2004年ごろのBSCブーム後のBSCの進歩を反映している(ほとんどの本は、BSCブーム時の出版で改定されていない)。ブームでない今敢えて出版される点に、著者の意気込みが感じられます。

<タイトル>
 松原流 戦略マップ/BSC<バランス・スコアカード>実践教本
<著者>
 松原恭司郎(公認会計士。中央大学専門大学院特任教授。キュー・エム・コンサルティング有限会社取締役社長。BSCフォーラム顧問。)
<出版社>
 
日刊工業新聞社
<定価>
 2200円
<お薦め度>
 
内容を読みこなしてもらうことを条件に、5点満点中4点。
 最後の、応用の部分は読みこなせませんでした。それが-1点の理由です。しかし、たいへん重い内容を読みこなせば、たいそう力のつく本だと思います。
 表紙にも「バランス・カードを極める一冊」とあります。
<参考になった点>など
 <概略>
は、
 戦略マップ+バランス・スコアカード+アクションプラン の3点セットについて記載されています。この3点セットである点が重要です。
 <構成>は、
 「守」の部で基本が、「破」の部で実践が、「離」の部で応用が述べられています。
 <参考になった点>は、
 「極意伝授」のページが多数あり、全ての部分が参考になります。とにかくいっぱいです。その中で特に1つ挙げるとなると、142pの
 「戦略策定はアート(芸術)である」
という点でしょうか。アート(芸術)であると言われるとつくづく難しいと考え込んでしまう部分がありました。
 また、私がそれまでに知らなかったために(認識不足もありますが)大変参考になった点は、
 ・戦略マップにテンプレートがある
 ・戦略目的の数におすすめの数がある
 ・顧客への価値提案に3つのタイプがある
です。さらに、戦略策定関係の情報もいっぱいで、参考になる点が多数です。
 さらに、親しみを持って読めた点はp37他の「戦略キャンバス・バリューカーブ」でしょうか。既に品質管理・TQM関係でQFD(品質機能展開)を知っており、スット頭の中に入ってきました。この部分は、ご存知ない方は飛ばして読まれたら良いのではと思います。
 他の本との<相違点>は、
 ・戦略目標の替わりに戦略目的を使用している
 ・CRSなどの扱いなどで、視点の数は4つを推奨している
 ・戦略キャンバス・バリューカーブについて説明がある
などです。違いが多くあるからこそ (松原流) といえるのです。
 
 
<外観>
 
Photo

                                                   井上三右衛門

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経営 BSC ⑤バランス・スコアカードの知識 吉川武男

2015年10月28日 | 経営 BSC

第144回記事(2013年5月6日(月)発行)

今回はバランス・スコアカードの本の紹介の2冊目になります。
著者の吉川先生は、バランス・スコアカードの日本での第一人者ですが、日経文庫として出来る限り初心者にもわかりやすく書かれています。

タイトル
 バランス・スコアカードの知識(日経文庫1063)
著者
 吉川武男(横浜国立大学経営学部および大学院教授。エジンバラ大学客員教授 (いずれも出版時))
出版社
 日本経済新聞社
定価
 830円(購入当時)
私のおすすめ度
 初心者向けの本と位置付けた上で、5ランク中の4とします。
 減点理由はポイントと感想のところに記載しています。
参考となるポイントなど
 <おすすめ対象>
は、
バランス・スコアカードの初心者
 <全体の構成>は、
  ・バランス・スコアカードの基礎
  ・バランス・スコアカードの成功事例
  ・バランス・スコアカードの構築ステップの説明
  ・バランス・スコアカードの特徴と効果
からなっています。
 特にバランス・スコアカードの構築ステップでは、どの本も同じなのですが、
  ・プロジェクトチームの編成
  ・ビジョンと戦略の策定
  ・視点の洗い出し
  ・戦略マップの作成と戦略目標の設定
  ・戦略目標に対する重要成功要因の洗い出し
  ・重要成功要因に対する業績評価指標の設定
  ・業績評価指標に対する数値目標の設定
  ・数値目標を実現するアクションプランの作成
になります。
 読んでみて特に<認識が深まった点>は、
  ・戦略を具体的な行動に落とし込むこと
  ・その時に、因果関係が存在するようにすること
  ・作成した戦略マップは、みんなが見て理解できること
  ・行動の結果を、数値で必ず評価すること
が大変重要であることです。

 本の中で特に<参考になる点>は、
 良くないバランス・スコアカードの例です。
  ・業績評価の寄せ集めとなっているもの
  ・戦略が組織に浸透していないもの
  ・目標や要因や指標間に因果関係がないもの
  ・視点間の繋がりがないもの
が、「バランス・スコアカードの特徴と効果」の章に図で紹介されており、わかりやすいものとなっています。
 また、あまりにも4つの視点が有名ですが、この4つの視点にこだわらなくても良いのだそうです。ただし、自治体関係のバランス・スコアカードでは、財務の視点と顧客の視点の位置が逆転していますので。
 <残念な点>(わかりにくかった点)は、「バランス・スコアカードの構築」の説明が大変複雑な構造になっています。各ステップの中が
  ・〇〇分析のワークシートと、
  ・戦略マップのテンプレート(テンプレートがあると初めて認識しました)
の並列記載になっている上に、テンプレートの説明では
  ・モービル石油のバランススコアカードと
  ・テンプレートのバランス・スコアカード
の並列記載になっています(さらに、見開きの右と左のページになっていないところがあり、比較がやりにくい)。そのため、今読んでいるところはどこかを認識しながら読まれると理解が促進されると思います。本当はもっと書きたいのですがこのくらいで。
外観
 Photo

                                             井上三右衛門

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経営 BSC ④バランス・スコアカードの創り方(伊藤一彦・上宮克己)

2015年10月27日 | 経営 BSC

第135回目記事(2013年3月4日(月)発行)(次回は3月11日(月)に発行予定)

 さあ今回から、本の中身に具体的に入って行きたいと思います。
 今までは、よく理解できない点や分からない点などを具体的に書かなかったのですが、今後は場合によっては記載していきたいと思います。それが、私に勉強不足から来ている場合は申し訳ありません。お薦めの点は当然たくさん記載していきますので。

タイトル
 小さな会社にも活用できる!「バランス・スコアカード」の創り方 3版
 (本の帯には、「決断の先送り」はもうやめませんか?-今、リスクを考えて決断しないことが最大のリスク-と記載されている。)
著者
 伊藤一彦、上宮克己
 (著者らは中小企業診断士の資格を持たれていて、大阪を拠点に会社経営やBSCの経営コンサルタントをされているようです。)
出版社
 
同友館
定価
 1500円(税別)
おすすめ度
 
5段階評価の1.5くらい

感想
 5段階評価のなかの1.5で、大変厳しい評価をしている理由は、著者の言いたいことが私にはあまり理解できなかったからです。3版を重ねている本ですから、読む方によっては十分に理解できるかも知れません。私が理解できないと言っている点は、①中小企業にも活用できる!とタイトルに記載されている理由、②本の帯に「決断の先送り」はもうやめませんか?-今、リスクを考えて決断しないことが最大のリスク-と記載されている理由が読んでみて私には分からなかったからです。
 良い点を上げてみると、①57pの図2-3でバランス・スコアカード運用の理想と現実の比較を挙げられており、現実と理想のギャップがよく理解できる点、②さらに、その中で”必ず業績が向上する”わけではなく、”短期的には業績が下がる場合もある”と事例を紹介されながら記載されている点、③ホームページにアクセスすれば、無料でプレゼント(バランス・スコアカード作成テンプレートなど)がもらえる点です。
 気になる点は、①記載されているバランス・スコアカードをよくよく吟味してみるのですが、会社ではなぜなぜ分析の研修の講師をしており要因間の因果関係について見る目はあると自負していますが、どうもバランス・スコアカードに本物らしさがない点、(情報をオープンに出来ないためそうなっているのかもしれませんが)②他の本と比較してですが、第1章と第3章のバランス・スコアカードの説明と創り方があまりにもあっさりしていて、簡単でページ数が少ない点、③バランス・スコアカードの説明・創り方と導入の事例の繋がりが弱いと思われる点です。

 この本は、気軽に買って、気軽に読める本ですので、まず概略を掴むことを目的とする読者の方には良いかも知れません。

                                                  井上三右衛門

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経営 BSC ③まだまだ整理中

2015年10月26日 | 経営 BSC

第133回(2013年2月18日(月)発行)
      (次回2月25日(月)発行予定)

BSC(バランス・スコアカード)の本をまだまだ読み続けています。

かつてのブームの時に多数の方が研究をされ、整理され、本を書かれており、
以前紹介した本以外にも良い本が多数あります。
たとえば、
(6)バランスト・スコアカード 櫻井通晴 同文館出版
(7)実践バランス・スコアカード 柴山慎一・正岡幸伸・森沢徹・藤中秀雄 日本経済新聞社
です。(6)の櫻井先生は、専修大学の教授で、キャプラン教授とノートン氏の著作の2番目・3番目のものを翻訳をされています。(7)の柴山先生他は野村総合研究所などでBSCのコンサルタントなどをやられているようです。
これらの本も、順番に紹介していきたいと考えています。

また、BSCの考案者のキャプラン教授とノートン氏の、著作も読み始めています。
(8)バランススコアカード ロバート S・キャプラン+デビット P・ノートン[著] 吉川武男[訳] 生産性出版
(9)キャプランとノートンの戦略バランスト・スコアカード ロバート・S・キャプラン デビット・P・ノートン[著] 櫻井通晴[監訳] 東洋経済新報社
(10)戦略マップ [監訳]櫻井通晴 伊藤和憲 長谷川惠一 ランダムハウス講談社

とにかく、どれもこれも分厚い本で、ちなみにページ数を順番に書くと581p、約250p、380p、494p、567pとなります。

とにかく、頑張って読み進めたいと考えています。

                                                  井上三右衛門

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経営 BSC② ただ今整理中

2015年10月25日 | 経営 BSC

第131回(2013年2月4日(月)発行)
(次回は2月11日(月)に発行予定です)

◆5冊の本を読んでも、BSCについてはまだまだ浅学ですが、もっと浅学の方の役に立つことを願って、以下をまとめました。少しでもお役に立てばと思います。5冊の本を以下に再掲しておきます。
 (1)バランス・スコアカードの知識(吉川武男 日経文庫 2006年)
 (2)松原流 戦略マップ/BSC<バランス・スコアカード>実践教本(松原恭司郎 日刊工業新聞 2010年)
 (3)会社がみるみる変わる戦略マップ(澤根哲郎 PHP研究所 2005年)
 (4)小さな会社にも活用できる!「バランス・スコアカードの創り方」(伊藤一彦・上宮克己 同友館 2011年(新訂3版))
 (5)会社を戦略通りに運用するバランススコアカードの使い方がわかる本(松山真之介 中経出版 2003年)
 

◆まず最初に、BSC関係の本5冊を読んでみてつくづく思うのは、内容が全くまちまちということです。本の内容が、書きたい部分や書けるページ数などでまちまちなのは当然なのですが、
 ①BSC自体が長い期間を経て進化をしてきた(松原先生によると4段階)、
 ②BSCの定義が決まっていない(商標登録されていないため、自由に定義が可能)、
 ③コンサルタントの先生は、経験から得られたものをフィードバックされている、
といった点から違いが出てきています。理解を深めるために読み込んでいくほど、個人的にはどうしてもその点に目が行ってしまいました。具体的には次のような点になります。
 ①バランスさせているものの説明が、ほぼ全ての本で異なる
 ②4つの視点の中で、「学習と成長」もしくは「人材と変革」が使用されている
 ③ビジョン・戦略と4つの視点の関係性の図で、矢印が両方向だったり片方だったりする

◆内容がまちまちでも、内容がすごく適切と思われたり、参考になる資料もあります。まず、その点を記載してみます。その中には、私が誤解していて、そうだったのかと感じた部分も入れています。
 ①会社へのBSC導入・活用の成功率は、10~30%である。(松山先生の本より。幅が広いですが、最低の10%の成功率は低すぎますね。)
 ②記載されている「戦略マップ」の詳細を検討すると疑問だらけ(各先生すいません。もしかして読者にわかりやすくされているためかもしれませんが。)
 ③BSCで大変なのは(重要なのは)実行の工程
 ④「バランス・スコアカード」と呼んでいるために、他に戦略マップやアクションプランが入り、重要な役割を果たしていることが、忘れがちになる(なりそう)。

◆5冊の本を、2次元の4つのマトリックスのどこにポジショニングすることで、本の狙いなり特徴を出せるかとトライしてみましたが、残念ながら狙いを達成できる良い案が出来ていません。ここでは著者の分類に従い分けてみました。
 ①研究者       吉川先生、松原先生※
 ②コンサルタント  伊藤先生、澤根先生
 ③社内実践者    松山先生
 
 ※松原先生は正確にはコンサルタントに分類されると考えますが、本の内容から研究者に分類しました。

◆BSCの全てについて記載した本は残念ながらありません。本を書店で立ち読みして、気に入った本を読まれるのも方法ですが、今回私はそれで少し失敗しましたので、お勧めの本を記載しておきます。
 松原恭司郎先生の戦略マップ/BSC<バランス・スコアカード>実践教本 +
 松山真之助先生のバランススコアカードの使い方がよくわかる本のPART2
です。
 松原先生の本は高レベルですが、私が持っていた色々な疑問に答えてくれています。また、本のタイトルに戦略マップ/バランス・スコアカードが入っている点からも、網羅性が高いことを理解いただけると思います。
 松山先生の本は、他の本には無い部分(企業がBSCを導入する場合のステップや注意点)などが記載されています。

◆最後に、BSCをわかりずらく思っていた者が、こう考えたらBSCはわかりやすいよねという体系図を書いておきます。ご参考になればと思います。
 BSC----戦略マップ(プランPlanの第1ステージ)
      |    ↓
      |--バランススコアカード+アクションプラン(プランの第2ステージ)
      |    ↓
      |--(実行:ドゥーDoのステージ)
      |    ↓
      |--実績記入されたバランススコアカード(チェックCheke・アクションActionのステージ)

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経営 BSC ①はじめに

2015年10月24日 | 経営 BSC

第129回(2013年1月21日(月)発行)
      (次回1月28日(月)発行予定)

 今回から、ものづくり・工場改善のジャンルの中で、BSC(バランススコアカード)のテーマを取りあげたいと思います。
 取りあげる理由は、最近、知的資産経営の勉強をしています。大企業と比較し、人・設備・資金の少ない中小企業ほど、知的資産が大切だと痛感しています。
 知的資産は、見えない資産で、人的資源・構造資産・関係資産に分かれます。この人的資源・構造資産・関係資産の関係が、BSC(バランススコアカード)の4つの視点である、①学習と成長の視点②内部業務プロセスの視点③顧客の視点④財務の視点のなかの最初の3つとかなり近い関係があります。
 BSC(バランススコアカード)は、2000年から2004年ぐらいまでは、経営関係では大変なブームでした。しかし、現在は下火です。
 現在の2013年から過去を振り返りながら、中小企業で役に立つBSC(バランススコアカード)という視点で、下記の本を読んで、今後役に立つ内容をまとめていきます。
(1)バランス・スコアカードの知識(吉川武男 日経文庫 2006年)
(2)松原流 戦略マップ/BSC<バランス・スコアカード>実践教本(松原恭司郎 日刊工業新聞 2010年)
(3)会社がみるみる変わる戦略マップ(澤根哲郎 PHP研究所 2005年)
(4)小さな会社にも活用できる!「バランス・スコアカードの創り方」(伊藤一彦・上宮克己 同友館 2011年(新訂3版))
(5)会社を戦略通りに運用するバランススコアカードの使い方がわかる本(松山真之介 中経出版 2003年)
(最近の出版の新しい本や改定がなされている本を出来る限り選んでみました。)
(BSCをバランススコアカードと記載していますが、バランス・スコアカードとかバランスト・スコアカードとかバランスド・スコアカードといった記載がされている場合もあります。ここでは、バランススコアカードを使用します。ただし、本のタイトルの場合には正確に記するため、タイトルどおりの記載とします。)

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