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ものづくり・工場改善 経営改善② 「工場改善の仕組みづくり発想法」 西谷和夫

2016年10月30日 | ものづくり・工場改善 経営改善 

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
 第258回記事(2015年9月28日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定

 ものづくり・工場改善 経営改善② 「工場改善の仕組みづくり発想法」 西谷和夫
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はじめに
 この本を読んで、いくつもの共感する点がありました。
 その理由は、私がふだん考えているものづくり企業のありたい姿と共通する点が多いからだと思います。
 お薦めの本のなかでも、トップクラスのお薦めの一冊です。
 ものづくり企業の経営者の方にぜひ読んで頂きたい。

◆この本を一言でまとめると
 一般的な工場は「作る・売る」の機能を必ず備えていますが、
 この本で推奨しているのは「作る・売る・儲ける」の機能を備え、
 特に「儲ける」ことにフォーカスした一貫した仕組みをつくることです。

◆本の内容で共感した点
 この本を読んで、いくつもの共感する点がありました。
 その理由は、私がふだん考えているものづくり企業のありたい姿と共通する点が多いからだと思います。共感した点を以下に記述します。
 ①「儲ける」ことが大切
 日本人にとって「儲ける」と表紙に書いたり、ストレートに表現する事が苦手なように思います。それは、きたないといったイメージを持たれるせいでしょうか、逆にそれが日本人の美徳かもしれませんが。
 この本では、「儲ける」事が大切で、「儲ける」ためには、工場は工場の役割をはたすようにする、社長は社長の役割をはたして売上げ拡大を図ることが大切ですと書かれています。
 ②具体的にはそれぞれの役割分担をはたす事
 「儲ける」ためには、工場・社長がそれぞれの役割をはたす事が大切ですが、具体的に何をすべきかが目次から分ります。
 目次
  第1章 工場の役割
  第2章 社長の役割
  第3章 製造業《改善ナイン・シークレット》
 ③「工場改善」は「改善」の集合ではない
 本のタイトルの中にある「工場改善」という言葉は、このブログでもテーマのタイトルとして使用しています。しかし、あまり「工場改善」という言葉は使われていないように思います。一般には「改善」という言葉は「現場改善」を示す事が多いのですが、現場改善で満足されてしまっていたり(もしかした、それだけで疲れてしまったり)されているのかもしれません。著者は個別の「改善」では工場や経営の改善は出来ない、部分+部分は全体にはならない(52p)と書いています。

◆気に入った文章・フレーズなど
 工場・経営者それぞれについて、気に入った文章・フレーズなどを抜き出してみました。
 工場
  工場を、会社全体から見た「生産プロセス」と考える(14p)
  これまでの「改善常識」を捨てる 工場は出荷してなんぼの世界(27p)
  特定の工程の改善が、必ずしも全体の効果につながるわけではない(52p)
  改善メンバーは数より質(99p)
  手早く作って素早く出荷(55p)、そのために、リードタイム改善(62p) 
 経営者
  お客拡大のマインドセットが必要(105p)
  やりきるマインドセットをして、PDCAを回せ(110p)
  自社のUVP(ユニークバリュープロポジション)を見つけ出すことが必要(125p)
  とにかく市場にアピールする(153p)

本のカバー
 

データ
 タイトル: 工場改善の仕組みづくり発想法
 著者: 西谷和夫
 出版社: 中央経済社
 定価: 本体2600円+税
 ページ数: 185p
 出版年: 2013年

                                                  井上三右衛門

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