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ものづくり・工場改善 経営改善③ 「勝つ改善力」 平山賢二

2016年11月06日 | ものづくり・工場改善 経営改善 

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
 第272回記事(2016年1月18日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定
 ものづくり・工場改善 経営改善③ 「勝つ改善力」 平山賢二
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 今回は、ものづくり・工場改善の中の「経営改善」の3回目の記事になります。
 取り上げた本のサブタイトルの中にある「ベスト・ワースト法」に大変共鳴するところがあり、この本を取り上げました。第2章「ベスト・ワースト法」の部分だけでも読むことをお勧めします。
 必ず経営改善につながるヒントがあると思います。

◆この本のお薦めポイント
 冒頭にも記載したように、「ベスト・ワースト法」がお薦めのポイントです。私は日々の業務で品質管理関係の仕事をしていますが、データを取って、それを分析し、改善の方向性を出すことが大変重要だと考えています。その中で、データに騙されない事とデータの中に埋もれている情報を読み取る事が大切です。そうしなければ、的外れな改善案となり、改善効果が無くなるからです。
 平均値でデータを見ても見えないものが、バラツキ(もしくはベストデータやワーストデータ)で見ることで見えてくるものがあります。著者の「ベスト・ワースト法」はこの点に注目した方法で、たとえばベスト10とワースト10のデータを抽出し、なぜデータに違いがあるのか掘り下げ、問題解決の切り口を見つけます。また、改善目標は1/3のベターなデータで設定します。そのため、納得性のある目標設定になります。

◆この本の概略
 「おわりに」(172、173p)に列挙されている5項目が、著者の述べたい点と推測します。本文の内容も考慮して、この5項目を「△△より◇◇」という形で私がの経験も含めまとめ直してみました。
意見よりもデータ
 社内の多くの意見は発言者のフィルターを通っており、その多くが都合よくデータを使っており、間違っている。データを基に解釈が組み立てられなければいけない。(私は拍手したくなるくらい全く同感です。)
②データの平均値よりもデータのバラツキ
 平均値でデータを見ると見えないものが、バラツキ(そしてベストデータやワーストデータ)でデータを見ることで見えてくるものがあります。そこに解決の糸口があります。(私の経験でもそうです。)
そのままのデータよりも並べ直したデータ
 そのままのデータとは取得された順に並んだデータのことです。解決の糸口を見つける為には、取得されたデータを、ベストからワーストの順とか、また別の切り口で並べ直すことが大切です。必ず気がつくことがあります。(私がよく使っているテクニックです。)
④改善計画よりも改善実行
 改善の為には、3つの希少資源(時間、能力、歩留まり)に注目して、改善のPDCAを回すことが重要です。計画も大切だが、さらに実行が大切です。1つの改善ができたら、さらに、継続的な改善を繰り返す。(私の経験では、中小企業さんは実行が弱いですね。)
⑤改善実行よりも利益刈り取り
 改善を行う目的は経営改善をするためです。改善が実行できたら、目的である利益の刈り取りまで確実につなげましょう。(利益の刈り取りに繋がらない改善実行は無意味ですよね。)

◆外観
 

◆目次
 第1章 希少資源を管理する 
 第2章 ベストワースト法で課題を発見する
 第3章 具体的な進め方を学ぼう
 第4章 高い目標に挑戦するイノベーション
 第5章 改革事例

◆データ
 タイトル  :勝つ改善力
 著者    :平山賢二
 出版社   :JIPMソリューション
 ページ数 :175p
 定価    :本体1800円(税別)(当時)

                                                  井上三右衛門

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