プロコフィエフの日本滞在日記

1918年、ロシアの若き天才作曲家が、大正期のニッポンで過ごした日々

『二人の侯爵』

2008-05-31 | プロコフィエフ短編
プロコフィエフの短編小説、ラストに残った『二人の侯爵』をほぼ訳し終えました。彼の小説には「二人の男シリーズ」ともいうべき類似した系統があり、これもそのひとつ。そして例によって不条理です。「善良な人」が一人も出てこない。終わり方も唐突であっさりしたものです。

ところでロシア人研究者の方にうかがった話では、プロコフィエフとショスタコーヴィチのダーチャは、お隣同士だったそうですね。ショスタコーヴィチの子供たちが庭で遊んでいると、「うるさい、あっちいけ!」とプロコフィエフおじさんによく怒られたのだとか。その言い回しにそっくりのセリフが、この小説のなかに出てきます。

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2 コメント

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彼の音楽といえば‥ (たろう)
2008-06-13 11:55:42
ご無沙汰です。

プロコフィエフの音楽で始めて聞いたものといえば、もちろん「ピーターと狼」です。僕が子供のころ聞いていたものは黒柳徹子さんがナレーションをしていたLPでした。その後、いろんなヴァージョンを聞きましたが、黒柳さんの語りに勝るものは他にないと感じています。もちろん、個人的に親しんでる、懐かしい、といったバイアスが大いにありますけど。

小説の公開を楽しみにしています(気長に待ってます)。
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お待たせしてすみません! (訳者)
2008-06-15 13:48:21
たろうさま、お久しぶりです。
小説の公開が遅れに遅れておりますが、ただいまようやくまとめの段階に入りつつあります。「気長に」と言っていただけるとありがたい限りですが、それに甘えてはいけませんね。頑張ります!
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