ついさっきまで、明日は仕事だと思っていました。
(´-`).。oO(そういえば・・・・・・・・・)
金曜日>あ、来週月曜って祝日だったのね・・・
って思った気がするorz
そんなボケボケを吹き飛ばすように、久しぶりに生物なネタにします。
土着性蛍光細菌Pseudomonas fluorescensという細菌がいます。
緑膿菌Pseudomonas aeruginosaの親戚ですが、コイツがなかなかやってくれるらしいです。
P.fluorescensは、土壌中で他の微生物に負けないように、周囲に抗菌物質を撒いているそうです。
そんなP.fluorescensは、(もちろんその他の有益な微生物もかもしれないけれど)植物に病害をもたらす細菌やカビの生育を抑制することができます。
というわけで、積極的にこのP.fluorescensを植物に与えて、病害を防ぐという栽培方法を行う試験が行われていたります。
日本では、P.fluorescensのMVP株、EG-1053株、ina frostban 氷核活性マイナス株が生物農薬(生きている物が農薬になる)として指定されていますので、実際に使用されている方もいるかもしれません。
実際の効果の程はどうかというと、元もとの土に病害微生物が多くいる場合には競合に勝つことが難しいようです。
そういう理由から、養土を担体(支持体)にして菌を定着させておき、それを栽培に用いる方法が有効と言われているようです。
2005年7月号のNatureに、P.fluorescensのゲノムが解読されたという論文が掲載され、そこでは新規なタンパク質をコードしたゲノムや、界面活性剤をコードしたゲノムが示されている様子です。
化学物質を用いずに生物をもって生物を制する栽培方法は、水耕栽培などでも多く使われるようになってきました。
有効的に、誰もが安心して使用でき、見ている側も安心できる、そんな栽培方法の認知度が高くなると良いですね。
(´-`).。oO(そういえば・・・・・・・・・)
金曜日>あ、来週月曜って祝日だったのね・・・
って思った気がするorz
そんなボケボケを吹き飛ばすように、久しぶりに生物なネタにします。
土着性蛍光細菌Pseudomonas fluorescensという細菌がいます。
緑膿菌Pseudomonas aeruginosaの親戚ですが、コイツがなかなかやってくれるらしいです。
P.fluorescensは、土壌中で他の微生物に負けないように、周囲に抗菌物質を撒いているそうです。
そんなP.fluorescensは、(もちろんその他の有益な微生物もかもしれないけれど)植物に病害をもたらす細菌やカビの生育を抑制することができます。
というわけで、積極的にこのP.fluorescensを植物に与えて、病害を防ぐという栽培方法を行う試験が行われていたります。
日本では、P.fluorescensのMVP株、EG-1053株、ina frostban 氷核活性マイナス株が生物農薬(生きている物が農薬になる)として指定されていますので、実際に使用されている方もいるかもしれません。
実際の効果の程はどうかというと、元もとの土に病害微生物が多くいる場合には競合に勝つことが難しいようです。
そういう理由から、養土を担体(支持体)にして菌を定着させておき、それを栽培に用いる方法が有効と言われているようです。
2005年7月号のNatureに、P.fluorescensのゲノムが解読されたという論文が掲載され、そこでは新規なタンパク質をコードしたゲノムや、界面活性剤をコードしたゲノムが示されている様子です。
化学物質を用いずに生物をもって生物を制する栽培方法は、水耕栽培などでも多く使われるようになってきました。
有効的に、誰もが安心して使用でき、見ている側も安心できる、そんな栽培方法の認知度が高くなると良いですね。
土壌微生物はまだ沢山未知な機能がたくさんあり、植物との関係なども興味深い分野が沢山残されていますね。
土壌微生物はこれからの科学で重要だと思います。
最先端を担う研究頑張ってくださいね。
現在農学系大学院にて土壌微生物の二次代謝産物について研究をおこなっているtaka_a02と申します。
私は糸状菌を扱っているのですが、参考がてらPseudomonasについても勉強しました。
土の中には実にさまざまな微生物が存在していて、自分が生きていきやすいように物質生産に精を出しているわけですよね。その機構を研究して、微生物の機能について知ることが最近とても楽しいのです♪
これからも時々寄らせていただきます☆
確かにその通りだとは思います。<環境影響を防げない
でも、化学農薬にせよ生物農薬にせよ、ある程度の環境影響は出てきてしまうものです。
生物農薬については、農水省も認可する時に散々考えたことでしょう。
と、ここまで書きましたが、難しい問題ですね。
この辺りは、市場が求める農業のあり方にも関係していますよね。高い生産性、安い単価、しかしながら品質の良いもの。
それを今の少ない農業人口でどうやって賄っているのか考えると、対処療法的な栽培方法に頼るのはどうしようもないことです。
それが化学農薬を多く使う理由ですよね。
そこで、今回の微生物は「もともと土にいる細菌」を植物の周りの土に多く繁殖させることで、病害を「予防」します。悪玉菌もいるが、善玉菌を重点的に増やしているということになりますね。
化学農薬のようにほぼ菌数をゼロにして、土が死んでいる状態にするわけではないわけです。農薬という点では生物農薬の方が環境影響は少ないでしょう。
今回紹介した方法は、特定の1菌種をターゲットにしているので、その栽培土の菌相を見て、そこから分離した善玉菌を増やして添加するのが一番良い方法かもしれません。
生産者にも安全で病害の少ない、消費者にも安全で品質の良いものが多く手に入るので、総体的には良いような気がします。
どちらにせよ、対処療法的なことはかわりありませんが・・・。
やはりキチンなどのファイトアレキシン誘導体で植物自体を強くする方向が良いのでしょうか?
私は上で取り上げられた最近の利用にはまだまだ問題があると考えています。そのような細菌を人間の都合だけで農地や温室に投入したとき、周囲への環境インパクトをどのようにして防ぐのでしょうか?対処療法的で抜本的な対処でないと思います。あくまでも生産者的視点において。
似せて作るというのは本物ではないので、やはりどこかしらに弊害が出そうです。
ただ、純粋に同じ物質(同じ分子構造式)を生産して、それを利用する場合というのはまだマシかな、と思います。
人間にとって未知な物質を生産できる生物が沢山いるというのは、すごくワクワクすることですよね。
研究って結局、分子とか分子エネルギーとか、そこにたどり着くんですよね。
でも、なぜその元素を使おうと考えついたのか、その理由を知りたいがために研究をやっているような気がします。
人間が、健康に生きていくために必要なものは全て自然の中にすでに与えられているといいます。
無理に化学的に何かに似せて作って、無理やりに健康をつくりだそうとか、病気を治そうとするのは一時的に良いだけであって、本当の意味での健康は得られないように思えます。
この発見からも、いかに自然の中には人間がつくりだせない素晴らしい力をもった生物がいることがわかります。
ちょっとだけ話がそれてしまった気がしますが、今日の話を読んでふと思い出したのでコメントに残してみました(笑