エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

「お言葉ですが」

2021-02-09 08:17:17 | 日記

国会で言葉が足りないと、野党 や マスコミ に叩かれる「菅 総理」。 女性蔑視が甚だしいと、退場を迫られる「森 元総理」。 言葉を正しく使うのは、いくら経験を積んでも 難しいものです。 いっそのこと、庶民に理解できない “外国語” で、応対した方が良いのではないか? “日本語” も、おぼつかない。 それでは、日本のトップとして失格です!

◎「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」
 

言葉は “文化” と言います! “美しい言葉” も “汚い言葉” も、市民権を得ると “標準語” になる場合があります。 特に、目新しい言葉は「テレビから生まれる」といっても 過言ではありません。 そう言えば 私などは、テレビの誕生と共に育った世代です。 だから、言葉に対し敏感に反応するのかも知れません? 「若い人達と感性が違う」その様に思われても結構です!

20年ほど前、“Google検索” も “Yahoo検索” もありませんでした。 ただし、個人アプリ(通称・検索エンジン)は存在していました。 そのアプリを使い、様々なサイトを検索したものです。 その中で「あんた何様医者様」のタイトルに興味を持ち、アクセスしましたが 既にサイトは閉鎖されていました。 おそらく、医者に不信・不満を持つ女性のホームページと想像しますが、閲覧できませんでした。 
 “あなた”・“あんた” とは別に、相手を差す言葉は沢山あります。 おまえ(お前)・おたく(お宅)・おぬし(お主)・おてまえ(お手前)・きみ(君)・きさま(貴様)・きでん(貴殿)。  その中で “お前” と “” は、今でも生き残っていると思います! “オタク” は、微妙です。

本来、英語の You は 唯一 “あなた” です。 少し崩した “あんた” が、許容範囲でしょうか? “お前” は、決して良い言葉ではありません。 昔、コメディアンの「トニー 谷」は、素人歌合戦の司会で「“あんた”の名前は何チューの~」と、リズミカルに質問していました。 悪の強い「トニー 谷」でも、相手を “お前” と 呼びませんでした。 当時から、人を見下す汚い言葉だったからです。 
それが 現在、“テレビドラマ” の役者達や、“お笑い” の芸人達から、否応なしに “お前” が聞こえて来ます。 相手の名前を省略でき、語呂がいい言葉と 勘違いしている様です。 残念ながら、最悪な言葉です。 台詞や会話に詰まったら、相手を “あなた”・“あんた” と 呼べばいい!

勿論、“君” も同じです。 人を持ち上げるにも、程があると思います。 相手を “君主” と揶揄するのですから、とっても不愉快な言葉です。 「君の名は」(汝は何奴か)と聞かれると、どう返事して良いのか迷います!

日本語は、イメージ・コントロールし易い言語です。 「イエス・ノー」の他に「玉虫色」の答えもあるのです。 間違って使うと、意味が180度 覆ります。 特に、皇室で使われる “君” とか “朕” は、要注意。 庶民が気安く使うと、憲兵に捕まり罰せられます。 「朕・屁・汝・平民・臭」(1945年以降の 逸話です)   

◎「フランス国旗」

ある文学者が「日本語は汚い。“フランス語 ”を日常会話に導入する冪だ」と、主張する記事を読んだ事があります。 冗談の様で、本気のアピールでした。  「日本語は、悪戯に言葉を選ぶ “文化” が定着している。 その反動で、会話に重さを感じない」一理 あります。 “あなた” は、英語で you(ユー)・フランス語で vous(ボー)ただ一言です。 日本語は、不可解な言葉が多過ぎます。 日本人は「単純な言葉を軽視するから、シンプルな外国語を理解できない」要するに、学校で勉強しても身につかない。 それは 現実です。 
案外、学者の論拠は “的を射ている” 様に思います!