国会で言葉が足りないと、野党 や マスコミ に叩かれる「菅 総理」。 女性蔑視が甚だしいと、退場を迫られる「森 元総理」。 言葉を正しく使うのは、いくら経験を積んでも 難しいものです。 いっそのこと、庶民に理解できない “外国語” で、応対した方が良いのではないか? “日本語” も、おぼつかない。 それでは、日本のトップとして失格です!
◎「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」
言葉は “文化” と言います! “美しい言葉” も “汚い言葉” も、市民権を得ると “標準語” になる場合があります。 特に、目新しい言葉は「テレビから生まれる」といっても 過言ではありません。 そう言えば 私などは、テレビの誕生と共に育った世代です。 だから、言葉に対し敏感に反応するのかも知れません? 「若い人達と感性が違う」その様に思われても結構です!
20年ほど前、“Google検索” も “Yahoo検索” もありませんでした。 ただし、個人アプリ(通称・検索エンジン)は存在していました。 そのアプリを使い、様々なサイトを検索したものです。 その中で「あんた何様・お医者様」のタイトルに興味を持ち、アクセスしましたが 既にサイトは閉鎖されていました。 おそらく、医者に不信・不満を持つ女性のホームページと想像しますが、閲覧できませんでした。
“あなた”・“あんた” とは別に、相手を差す言葉は沢山あります。 おまえ(お前)・おたく(お宅)・おぬし(お主)・おてまえ(お手前)・きみ(君)・きさま(貴様)・きでん(貴殿)。 その中で “お前” と “君” は、今でも生き残っていると思います! “オタク” は、微妙です。
本来、英語の You は 唯一 “あなた” です。 少し崩した “あんた” が、許容範囲でしょうか? “お前” は、決して良い言葉ではありません。 昔、コメディアンの「トニー 谷」は、素人歌合戦の司会で「“あんた”の名前は何チューの~」と、リズミカルに質問していました。 悪の強い「トニー 谷」でも、相手を “お前” と 呼びませんでした。 当時から、人を見下す汚い言葉だったからです。
それが 現在、“テレビドラマ” の役者達や、“お笑い” の芸人達から、否応なしに “お前” が聞こえて来ます。 相手の名前を省略でき、語呂がいい言葉と 勘違いしている様です。 残念ながら、最悪な言葉です。 台詞や会話に詰まったら、相手を “あなた”・“あんた” と 呼べばいい!
勿論、“君” も同じです。 人を持ち上げるにも、程があると思います。 相手を “君主” と揶揄するのですから、とっても不愉快な言葉です。 「君の名は」(汝は何奴か)と聞かれると、どう返事して良いのか迷います!
日本語は、イメージ・コントロールし易い言語です。 「イエス・ノー」の他に「玉虫色」の答えもあるのです。 間違って使うと、意味が180度 覆ります。 特に、皇室で使われる “君” とか “朕” は、要注意。 庶民が気安く使うと、憲兵に捕まり罰せられます。 「朕・屁・汝・平民・臭」(1945年以降の 逸話です)
◎「フランス国旗」
ある文学者が「日本語は汚い。“フランス語 ”を日常会話に導入する冪だ」と、主張する記事を読んだ事があります。 冗談の様で、本気のアピールでした。 「日本語は、悪戯に言葉を選ぶ “文化” が定着している。 その反動で、会話に重さを感じない」一理 あります。 “あなた” は、英語で you(ユー)・フランス語で vous(ボー)ただ一言です。 日本語は、不可解な言葉が多過ぎます。 日本人は「単純な言葉を軽視するから、シンプルな外国語を理解できない」要するに、学校で勉強しても身につかない。 それは 現実です。
案外、学者の論拠は “的を射ている” 様に思います!
正直、真反対したい気持ちが溢れています。
日本人の豊かな情緒感をご理解なさっては如何でしょう。
単純な言葉で表せないからこそ、状況に応じた多種の言葉が生まれるのが日本語の特徴と考えております。
「You」もそうですが、季節や天候にも数多くの言葉が在り、その表現でその場の状況までが想像できるのです。
誤解の生まれない単純な単語をご希望されるお気持ちも理解はできますが、先ずは我々大人が正しい使い方を若者に教えてこなかったことを反省すべきではないでしょうか。
「原さん」の鋭いご指摘に、少々戸惑っております。 私としては、日本文化(文字・言葉)を否定する者ではありません。 複雑で難解な文言の中に、日本が歩んで来た歴史を、良い意味で感じています。 今 そんな文化が、乱れているのも事実です。「どうして欲しい」など、思ってもいません。 ただ、成り行きを見守るだけです。
当ブログは、アドリブ(独断と偏見)で構成していますので、ご理解できない方は多いと思います。 何卒 ご了承ください。
エゾ中村さんの御指摘は貴重だと思います。勉強させていただきました。
共通のものを感じます。何度も読み返してみますと筆者のお気持ちがよく
理解出来るものです。すみません。つい・・・。
(カウンセラー、元・束の間の高校国語教師の成れの果てでした。)