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十和田湖へ

2018-10-07 20:23:28 | 東北のヒガンバナを訪ねて

 

 次の目的地は岩手県二戸町の蛇沼牧場です。

 

 どうやって行くのだろうかと思いましたが、旅は道なりナビ任せです。

 

 車は弘前市街を出ると、国道102号線に入り、黒石市街を抜けて山の中へと進んで行きました。

 


 

 途中で「←酸ヶ湯」などの案内標識を目にしながら、車は標高を高めてゆきます。

 

 今渡る橋は二庄内橋のようです。

 

 あのランプの宿で有名な 秘湯・青荷温泉はこの先の山道を、左に曲がったその先のようです。

 


 

 道幅は徐々に狭まり、交通量が極端に少なくなってきました。

 


 

 この辺りの102号線は、十和田道と呼ばれているようです。

 

 十和田道は浅瀬石川の流れに沿って、まるで新緑を思わせる緑のトンネルを進んで行きます。

 


 

 車は青森県と秋田県の境をなす滝ノ沢峠で十和田道と分かれ、国道454号を十和田湖へと下り始めました。

 

 この辺りの景色が素晴らしかったのですが、急カーブが連続し、片手カメラのシャッターを押すことはできません。

 

 道が狭すぎるので、車を停めて写真を撮る場所も見当たりませんでした。

 

 そんな、私好みの道をはしり続け、生出(おいで)と表示された場所に到着しました。

 

 左下の案内図の一部を拡大したのが右下図ですが、図上の滝ノ沢から図下の生出まで十和田湖の西岸に沿って南下してきたことになります。

 

 

 

 そして明治36年にこの場所で、あの和井内貞行が北海道の支笏湖からヒメマスを取り寄せ放流したのだそうです。

 

 

 十和田湖の湖面に伸びる桟橋を歩いてみました。

 


 

 左手に、今はしり抜けて来た十和田湖西岸の森が見えます。

 

 

 正面には、十和田湖の南岸から伸びる中山岬が湖面に影を落としていました。

 


 

 視線を右へ回すと、十和田湖周辺では最も標高の高い戸来岳が雲の下に微睡んでいました。

 

 

 さわ風が心地良い、緑の山稜に包まれた湖で、静かな初秋のひと時を味わうことができました。

 

 

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最勝院 日本最北のヒガンバナ

2018-10-07 15:37:06 | 東北のヒガンバナを訪ねて

 

 秋田の潟上市を後に、夜の国道を青森まではしり、夜明けを待って弘前市内の最勝院を訪ねました。

 

 最勝院は1532年(天文元年)に弘信上人が荻野という場所に伽藍を造営したことに始まり、その後二度移築され、明治時代の神仏分離令の後に現在の場所に寺籍を構えたそうです。

 


 

 山門を入ると、見事な五重塔が聳えていました。

 

 この五重塔は、国の重要文化財としては日本最北端に位置するもので、1667年(寛文7年)に津軽3代藩主津軽信義、4代藩主津軽信政の寄進により、初代藩主津軽為信が津軽統一の過程で戦死した人々を供養する為に建立されたそうです。

 


 

 ちょっと驚いたのが、山門の両脇に並んだウサギの像です。

 

 

 

 普通の寺院であれば、狛犬が置かれている場所に立ったウサギと伏せたウサギが設けられていました。

 

 今まで様々な土地で、様々な寺社を訪ねてきましたが、どんな謂れがあるのか、帰宅後に調べてみますと、

 

 津軽地方独特の習慣で、自分の生まれた年の干支を守り神とする信仰があるそうです。

 

 津軽二代藩主津軽信牧が自分の一代様を城の鬼門に創建した事に始まるとされます。

 

 何だか、今度弘前を訪ねた時は、一代様を全て訪ねてみたくなりました。

 

 でも全ての一代様の門に、このような像が設置されているのでしょうか。

 

 と疑問に思ったのでネットで検索してみると、

 

 こんなブログ記事を見つけました。

 

 津軽一代様ってなに?

 

 

 さて、少し本題から外れましたが、この最勝院の庭には確かにヒガンバナが育っていました。

 

  

 

 しかし、以下の写真で御覧頂くように、株毎の花茎の数がかなり疎らです。

 

 

 

 北茨木や福島辺りのヒガンバナの生育状況と見比べても、その差は明らかです。

 

 この差は、ヒガンバナが光合成を行う季節に、葉が雪で覆われてしまうからに違いありません。

 

 

奥久慈茶の里公園          福島市下鳥渡 

 

 ではありますが、そのようなヒガンバナ育成の困難を克服して、弘前市の最勝寺は、日本最北の露地植えヒガンバナが花を咲かせる場所であることに間違いはなさそうです。

 

 

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秋田県潟上市のヒガンバナ

2018-10-07 01:01:49 | 東北のヒガンバナを訪ねて

 

 山形県村山市から国道13号を北上し、ナビと時計を見比べながら、秋田へ行くか岩手へ行くか、どうしようかな~ と考え続けました。

 

 そして、秋田県横手市が分岐点なので、横手に着いた時に判断することにしました。

 

 しかし、国道13号をはしると、高速道が無料で提供されていたり、バイパスが細切れに現れたりで、予想以上に距離を稼げました。

 

 横手の手前の湯沢に着いたのが17時少し前でした。

 


 

 この時刻だと、高速道路の秋田道をはしれば、秋田県潟上市のヒガンバナに何とか間に合うと判断しました。

 

 今日中に、秋田県唯一のヒガンバナを消化できれば、その後は弘前から太平洋側を南下し、時間に余裕があれば、仙台市野草園などに寄り道することもできます。

 

 横手ICで秋田道に入り、片側一車線の高速道を順調にはしり始めました。

 

 しかし、気が付くとガソリンメーターがゼロに近づき始めていました。

 

 そしてとうとう、メーター中の赤ランプが点灯し始めたのです。

 

 片側一車線でガス欠になれば、多くの人に迷惑を掛けるのは火を見るより明らかでした。

 

 でもしかし、秋田道は森と丘に囲まれ、ICが近づいても周囲にガソリンスタンドがあるようには思えないのです。

 

 やっとの思いで、秋田中央ICに辿り着き、接続道へ下りて、しばらくはしった先の反対車線に見つけたガソリンスタンドで給油を済ませることができました。

 

 とは言っても、リッター151円だったので、2千円分しか入れてません。

 

 この判断が大正解でした。

 

 翌日、青森郊外でリッター138円のスタンドを見つけ、満タンにすることができたのです。

 

 勿論、浮いた分は全て、その晩の晩酌代となって胃の中に消えてゆきました。 

 

 でも青森郊外のガソリンスタンドは何でこんなに安いの? 皆さんご存知でした?

 

 などと、ドタバタ劇を演じながら、秋田県で唯一ヒガンバナが咲くとの情報がある、潟上市の道の駅天王グリーンランドにやって来ました。

 

 ところで、今原稿を書きながら、PCの画面半分にネット地図を広げていますが、地図の中に「金足」という地名を見つけました。

 

 おや、やっぱりそうですか、甲子園で話題沸騰の金足農高は此処なのですか。

 

 選手の皆さんは今でもここで、日夜練習に励んでおられるのでしょうね。

 

 吉田投手、大谷投手のような活躍を期待していますよ。

 

 道の駅の売店でヒガンバナの情報を頂き、道の駅に隣接する公園の中へと入ってゆきました。

 


 

 既に陽は落ちて、周囲の木立は闇に紛れ始めました。

 

 しかし何とか執念で、ヒガンバナを見つけ出すことができました。

 

 東京から遠路700㎞ほどの道をはしって来ましたので、花が見つからなければ、今夜はこの道の駅の駐車場に泊まる覚悟でしたが、万事めでたしめでたしです。

 

 

 

 道の駅の店員さんは、以前はもっと沢山のヒガンバナがあったそうですが、今は無くなりそうだとお話しされていました。

 

 写真より肉眼の方が、もう少しはっきり見えていましたが、この場所のヒガンバナは、6畳ほどの広さに10株程度、花数で4~50個程度でしたから、管理を怠れば、いずれは消滅してしまうかもしれません。

 

 車へ戻る途中、道の駅の展望台が池の水面に影を映していました。

 


 

 暗闇が少しずつ湧き出して、周囲の景色を夜の帳の中へ隠し始めました。

 

 

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